名松線で松阪と伊勢奥津の間を往復して、松阪には12時54分に戻ってきた。このあとは参宮線に乗車する。すぐの13時03分に参宮線直通の普通鳥羽行きがあるが、今回は、13時45分発の快速みえ9号鳥羽行きに乗車することにした。
出発まで50分ほど時間があるので、駅の外に出てみた。
松阪駅。
駅前に商店街がある。
松阪駅のロータリには、マスクをした牛の像があった。
2022/8/27:JR紀勢本線・参宮線:快速みえ9号:松阪→鳥羽
松阪からは、13時45分発の快速みえ9号鳥羽行きで鳥羽へ向かう。
快速みえ号は、名古屋と伊勢市・鳥羽を結ぶ快速列車で、毎時1本の運行である。キハ75形気動車が運用に入っており、指定席が設定されている。今回は事前に指定席を確保した。530円であった。
松阪駅のホームには、地元大内山牛乳の自動販売機があった。牛乳やコーヒー牛乳などが売られていた。
13時45分発の快速みえ9号は、3分ほど遅れて松阪駅に到着した。
車内は転換クロスシートである。
窓側には固定式の小さなテーブルがある。
ドア横の座席は向きが固定されているため、一部にボックスとなる区画もある。
1号車の2号車寄りには車いす対応のトイレが設置されている。
快速みえ9号は2両編成での運行で、指定席は1号車の鳥羽寄り半室であった。指定席と自由席で座席は変わらず、指定席であることを示すのは札だけである。そのため、車掌に指摘されるまで指定席であることを知らずに座る客もいた。
自由席の区画は、2人掛けが2席とも空席のところはほとんどなく、ある程度乗車しているように見えた。一方で指定席は空いていた。
松阪駅では駅弁が売られている。「特選元祖牛肉弁当」を購入していた。新竹商店製、1,500円也。
箱の裏にはこの弁当の説明書きがあり、この弁当の誕生秘話が記されていた。肉の部位、焼き方、秘伝のたれの調合といったこだわりにより、冷めても柔らかくて美味しい牛肉の駅弁を実現したとのことである。1959年の紀勢本線全線開通時に販売開始され、販売開始時の価格は150円、当時は全国で一番高い駅弁だったという。現在の価格は1,500円で、安い方ではないが、駅弁の高級化、高価格化が進んでいる中では、良心的な値段設定であると思う。
2002年に「松阪牛」の判定基準が厳格化されたことにより、「松阪牛」の名称を弁当から外したとのことであるが、それでも、使用する牛肉自体は販売当初から異なることなく、松阪市内の精肉店から直接し入れたものを使用しているとのことである。説明書きの通り、冷めても柔らかくて美味しい牛肉で、秘伝のたれも美味しく、白米が進んだ。
快速みえ9号は、松阪の次の多気で紀勢本線から分岐して、参宮線に入る。参宮線は、多気と鳥羽の29.1kmを結ぶ路線である。伊勢神宮への参詣路線として、1893年から1911年にかけて開業した。
多気を出ると、4駅を連続で通過して、次は伊勢市である。参宮線内も最高速度は時速100kmで、快速みえ9号も速度を出す。
伊勢市駅は、伊勢市の中心駅であり、伊勢神宮の最寄り駅でもある。この駅で大半の客が降りて、指定席は私のほかに誰もいなくなった。
伊勢市を出ると、二見浦、鳥羽の順に停車する。共に無人駅であることから、車掌が「車内で切符を回収します」と車内放送を入れた後、車内を巡回した。
五十鈴川だっただろうか。
松下駅を通過すると、湾のようになっているところを左手に見つつ進む。
鳥羽に近づくと、近鉄鳥羽線と合流する。終点の鳥羽には、3分遅れの14時23分に到着した。
乗車した快速みえ9号。
鳥羽駅にはJRと近鉄が乗り入れているが、改札は分かれている。JRの方は無人駅であった。
【2022/8近畿】(目次)
4,JR名松線:キハ11形300番台:2022/8/27【2022/8近畿】
5,松阪から鳥羽へ:JR参宮線:快速みえ9号:指定席:2022/8/27【2022/8近畿】【←本記事】
6,近鉄志摩線・鳥羽線・山田線:近鉄特急:近鉄12410系:2022/8/27【2022/8近畿】
【快速みえ号の乗車記録】
13.桑名から名古屋へ:JR関西本線:快速みえ18号:2019/10/27【2019/10東海】
【指定席付きの定期快速列車の乗車記録】
盛岡から釜石へ:JR釜石線:快速はまゆり5号:2022/5/4
6,郡山から会津若松へ:JR磐越西線:快速あいづ5号:指定席:2020/10/9【2020/10東北】