鳴門の渦潮は、徳島県の鳴門と兵庫県の淡路島の間にある鳴門海峡で発生する。そのメカニズムについては割愛するとして、渦潮は常に生じるわけではなく、干潮と満潮の時刻の前後2時間程度で見ることができるという。この日の干潮時刻は17時30分である。
鳴門側で海から渦潮を見る場合は、鳴門観光港から出る「うずしお観潮船」と、亀浦口停留所のすぐ近くから出る「うずしお汽船」のいずれかの船に乗ることになるが、今回は、うずしお汽船の便に乗ることにした。うずしお汽船は渦潮が発生しやすい時間帯に30分間隔でダイヤが組まれており、乗船時間はおよそ20分である。この日は16時30分の最終便に乗船することにしたが、15分前の16時15分までに乗船場で切符を購入すればよいという。
徳島駅を15時に出る徳島バス「鳴門線 17系統」鳴門公園行きに乗車して、16時08分、大塚国際美術館前でバスを降りた。定刻であれば15時56分着であるから、12分遅れである。うずしお汽船の事務所の最寄り停留場はこの先の亀浦口であるが、バスは、この後、「うずしお観潮船」の乗り場である鳴門観光港まで迂回するので、ここで降りて歩いて行った方が早い。
バスの進行方向へ少し歩く。
その後、丁字路交差点を右折してまっすぐ進むと、5分もかからずにうずしお汽船の乗り場に着いた。
2025/6/18:うずしお汽船
切符売り場で16時30分発の便の乗船券を購入した。1,600円也。現金のみである。売店も兼ねており、鳴門土産も売られている。
乗船券。
港付近。
16時20分頃、16時に港を出た船が戻ってきた。
前便の客が降りてくると、入れ違いで乗船となる。
屋内の船室もある。
ただ、私を含めてほぼ全員が後部の甲板に立った。
16時30分に出航した。客はそこまで多いというわけではなく、皆が手すりの前に立つことができるくらいの人数であった。
神戸淡路鳴門自動車道の大鳴門橋まで一気に向かう。
貨物船が航行している。
ほぼ同時刻に鳴門観光港を出たうずしお観潮船の船もこちらに向かう。
5分ほどで大鳴門橋の下まで到着した。海面が段差のようになっており、ここを通過するときは揺れる。後部デッキにはガイドが乗っており、手すりに摑まるように言う。
渦は、発生しては消え、そしてまた発生する。ガイドが拡声器と手振りで渦潮がどこにできたかを教えてくれる。おかげで、目ではしっかりと見ることができた。ただ、私の力量では渦潮を写真にうまく収めることはできなかった。後半は動画モードで録画をした。
淡路島から出航したうずしおクルーズの観光船も到着した。
10分ほど渦潮を見た後、港に戻る。
港には16時50分頃に到着した。
2025/6/18:徳島バス:鳴門線 18:亀浦口→鳴門駅前
帰りは、すぐ近くの亀浦口からバスに乗る。徳島駅まで行くバスのほか、鳴門市内までの系統もあり、昼間は1時間に1本から2本の便がある。
次のバスは17時01分発の18系統徳島駅行きである。
17時01分、定刻にバスが到着した。車両は、トヨタ自動車製造の、水素燃料を用いて走る燃料電池バス「SORA」であった。
車内。
バスは、すぐに大塚国際美術館前の方には行かず、鳴門観光港へ向かい、うずしお観潮船の客を乗せる。その後、大塚国際美術館前で多くの観光客が乗ってきて、座席はすべて埋まり、立ち客も多くなった。
小鳴門橋を渡り、高速鳴門を経て、鳴門駅前には17時32分に到着した。運賃は390円、支払いは現金のみである。
鳴門駅。
【2025/6四国】(目次)
4,徳島から鳴門へ:徳島バス「鳴門線 17」:2025/6/18【2025/6四国】
5,鳴門:うずしお汽船:2025/6/18【2025/6四国】【←本記事】
<つづく>
【観光船乗船記録】
9,箱根町から桃源台へ:箱根観光船「箱根海賊船」:2022/3/25【2022/3東日本・東海】
5,丹後海陸交通:天橋立観光船:2021/12/24【2021/12西日本】
6,大阪港帆船型観光船「サンタマリア」:2016/11/13【2016/11大阪】
5,知床:知床観光船「知床岬航路」:2014/8/1【2014/7北海道】
【トヨタ SORAの乗車記録】
渋谷駅から新橋駅へ:京王バス「052系統」:2021/10/26
ジェイアールバス関東「JR竹芝 水素シャトルバス」:2021/6/19