【前から続く】
2012年3月2日金曜日。7時頃に目を覚ます。列車の中で迎える朝はまた格別である。
トイレへ行く。197号車のトイレが両方とも壊れたらしく、198号車に行くように張り紙がされていた。198号車に行ってみると、壊れている旨の張り紙はなかったものの、1つは明らかに詰まっていたので、もう1つの方で用を足す。
そういえば、昨日は198号車の後ろにプラハ行きが連結されていたが、既にどこかで切り離したようで、198号車が最後尾になっていた。
最後尾から。
朝の食堂車。
7時30分、フランクフルト中央駅(Frankfurt am Main Hbf)に到着する。本日はまた後でここに戻ることになる。
フランクフルトで降りる客も何名かいる。
頭端式の駅なので、ここで機関車の付け替えをするのだろう。停車時間も長い。
フランクフルトに停車中の8時、先日の車掌が朝食を持ってくる。小箱と紅茶である。小箱にもコップにもDBのロゴが入っている。期待してボックスを開けると、なかなか簡素であった。小箱の中身は、クロワッサンが1個、固いパンが1個、バター、クリームチーズ、イチゴのジャム、オレンジジュースであった。ハムとかソーセージはないのかといいたくなるような内容である。紅茶はアールグレイのティーバックが入っていた。少し期待しすぎていたかもしれぬが、無料の朝食だから文句は言えない。
この食事のセットが上等の寝台でも同じ内容なのかは分からぬ。なお、隣の食堂車では朝食のメニューがあったので、しっかりと楽しみたい人はそちらに行くのがよいのかもしれない。
8時05分、食事中に列車が動き出す。
マンハイム中央駅(Mannheim Hbf)には8時47分に到着した。ハイデルベルグの最寄り駅である。
カールスルーエ中央駅(Karlsruhe Hbf)には9時20分に到着する。この駅に到着するに際して、はじめて車内放送があった。9時27分に出発する。出発後、駅前を見るとトラムの車庫があるのが見えた。乗ってみたいなと思う。
オッフェンブルグ(Offenburg)には9時55分に到着し、57分に出発する。
荒涼とした風景の中を進む。時折街があり、家があり、駅があるが、この区間、全体的に黄土色の風景である。10時を回っているのに、霧が深い。それにしても、せっかくなのだから窓はもう少しきれいにしておいてほしい。せっかくの風景が煤けて見える。
風景を眺めつつ、旅行の記録をまとめる。何とも贅沢な時間である。
フライブルグ中央駅(Freiburg(Breisgau)Hbf)には10時30分に到着し、31分に発車する。
11時近くになってやっと霧が晴れて、太陽も顔を出す。
列車は高原の中を走っているようである。
バーゼルが近くなると森が開けて、高層ビルもちらほらと見えるが、都会という感じではない。
スイス国境を越え、11時10分にバーゼル・バディッシャー(Basel Bad Bf)に到着する。ここはドイツ鉄道の駅である。スイスにありながら、ジャーマンレイルパスの範囲内である。13分ほど停車し、11時23分に出発する。
終点のバーセルSBB(Basel SBB)には11時30分に到着した。
到着後、編成を一通り見渡す。コペンハーゲンからは、個室寝台車2両、食堂車、簡易寝台車(クシェット)2両という編成で、座席車はなかった。この編成には、全く違うカラーリングの車両も連結されており、1両はミンスク、もう1両はモスクワからの編成であった。どこで連結したのだろうか。
牽引の電気機関車。
ベラルーシの車両。
ロシアの車両。
バーゼルSBB駅ホーム。
隣のホームにはTGVが停車していた。
コンコース。
バーゼルSBB駅。
【2012/2ドイツ】(目次)
40,コペンハーゲンからバーゼルへ:シティナイトラインCNL473「オーロラ」 (1):2012/3/1【2012/2ドイツ】
41,コペンハーゲンからバーゼルへ:シティナイトラインCNL473 「オーロラ」(2):2012/3/2【2012/2ドイツ】【←本記事】
42,バーゼルの路面電車:2012/3/2【2012/2ドイツ】
【過去の寝台列車の乗車記録】
14,スレンバンからトゥンパへ:Senandung Wau:2010/8/14【2010/8シンガポール・マレーシア】
18,新大阪から新津へ:急行きたぐに:2008/7/9【2008/7九州】
11,弘前から青森へ:寝台特急日本海3号:2006/2/19【2006/2北東北】
9,秋田から弘前へ:寝台特急あけぼの:2006/2/19【2006/2北東北】