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3,南海加太線:7100系「めでたいでんしゃ さち」:2024/6/21【2024/6関西】

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今回は南海電鉄の未乗区間に全線乗車することにしている。南海電鉄は大阪府と和歌山県を結ぶ路線であり、大きく南海本線系統と高野線系統に分けられる。南海本線系統は、難波と和歌山市の64.2kmを結ぶ南海本線を軸として、途中の羽衣と高師浜を結ぶ1.4kmの高師浜線、泉佐野から関西空港までの8.8kmを結ぶ空港線、みさき公園と多奈川の2.6kmを結ぶ多奈川線、紀ノ川と加太を結ぶ9.6kmの加太線、和歌山市と和歌山港の2.8kmを結ぶ和歌山港線がある。高野線系統は、汐見橋と極楽橋を結ぶ64.5kmの高野線、極楽橋と高野山の0.8kmを結ぶ鋼索線から構成される。高野線は汐見橋が起点であるが、運行上の起点はなんばであり、汐見橋~岸里玉出間は実際には支線のような扱いとなっている。

昨年12月に、南海本線と和歌山港線には乗車している。今回は、それ以外の路線に乗車することにした。

 

2024/6/21:南海加太線:普通:和歌山市→加太

2024年6月21日金曜日。東京の京成上野駅を前日の22時に出発した成田空港交通のサウスウェーブ号は、南海和歌山市駅に、定刻より30分早く7時08分に到着した。

 

南海電鉄に乗車するにあたって、1日乗車券を購入する。2024年4月8日から10月31日まで、南海電鉄は、大阪市・堺市を本拠地とするJリーグ「セレッソ大阪」と南海電鉄の特急ラピートが共に30周年であることを記念した「セレッソ大阪×特急ラピート30周年記念乗車券」という南海電鉄・泉北高速鉄道の1日乗車券を2,500円で販売しており、和歌山市駅の有人切符売り場で購入した。

乗車券自体はカードタイプである。

 

切符を購入の後、7時24分発の加太線普通加太行きに乗車した。

 

加太線は前述の通り紀ノ川と加太を結ぶ9.6kmの路線で、加太軽便鉄道が1912年に開業した。現在、全ての列車が和歌山市駅を起点・終点としており、和歌山市駅を出ると、南海本線をなんば方へ一区間進み、紀ノ川で加太線に入る。昼間は30分間隔であるが、通勤・通学時間帯の7時台は4本ある。

列車は7100系2両編成である。加太線では、沿線のグルメ、景色、温泉を紹介するため、2014年から「加太さかな線プロジェクト」がはじまり、4編成に「めでたいでんしゃ」のラッピングが施された。7時24分発の加太行きには、ピンク色の「めでたいでんしゃ さち」が充当されていた。

行先表示器。

 

入口には魚がいる。

車内。ドアも座席も赤が基調である。

座席。

座席モケットには鯛のイラストがある。

つり革の持ち手の部分は魚の形をしている。

 

加太線は紀ノ川と加太を結ぶ路線で、和歌山市から加太までは8駅である。

広告枠には、「めでたいでんしゃ さち」や加太線に関係する案内が入れられている。

各駅の案内も掲示されている。

 

7100系は、1969年から1973年にかけて152両製造されたという。今回乗車した車両は、東急車輌で1971年(昭和46年)に製造されたものであった。

 

南海本線を1駅進み、紀ノ川を出ると本線と分かれて西へ進路を変え、加太線に入る。ここからは単線である。時速50km程度で、住宅地の間をゆるゆる走っていく。

和歌山市の時点では各車両に20名ほど乗っていたが、八幡前で半数弱が下車し、西ノ庄ではさらに降りていき、1両に4名程度となった。

7時40分に二里ヶ浜に到着した。ここで、和歌山市行きの「めでたいでんしゃ かしら」と行き違いをする。

【→「めでたいでんしゃ かしら」の乗車記録はこちら

 

二里ヶ浜と磯ノ浦の間では進行方向左側に海岸が近づく。磯ノ浦を出ると、北に進路を変え、内陸部を少し走った後、終点の加太に到着する。

加太には7時47分に到着した。和歌山市から23分である。

 

加太駅。1912年の開業当時からの駅舎だという。

改札口。

待合スペース。

 

加太駅駅名標。

 

加太駅ホーム。

 

駅員が、「友ヶ島航路 本日休航」と書かれた看板を出していた。友ヶ島は紀淡海峡の無人島群で、そのうちの沖の島には、明治時代に大日本帝国海軍により砲台が作られ、その跡が今も残っている。加太港から船で30分ほどで、島では砲台跡を巡るハイキング、キャンプ、海水浴が楽しめるという。

 

2024/6/21:南海加太線:普通:加太→紀ノ川

折返しの7時52分発の和歌山市行きに乗車した。

西ノ庄で座席がほぼ埋まり、八幡前では立ち客も多くなった。大半が通学の学生である。

南海本線との接続駅である紀ノ川には8時12分に到着した。ここで一定数の客が降りた。地図を見ると、和歌山県立和歌山北高校の最寄り駅であった。

 

紀ノ川駅からなんば・加太方面を見る。左に分岐するのが加太線、直進するのが南海本線である。駅を出てすぐに分岐する構造となっている。

 

紀ノ川駅。

 

2024年7月13日に、「めでたいでんしゃ」の新車として、2000系の改造車が運行を開始するという。

 

【2024/6関西】(目次

2,東京から和歌山へ:成田空港交通「サウスウェーブ号」:2024/6/20【2024/6関西】

3,南海加太線:7100系「めでたいでんしゃ さち」:2024/6/21【2024/6関西】【←本記事】

<つづく>

 

【南海電鉄の乗車記録】

8,和歌山市から和歌山港へ:南海和歌山港線:7100系「めでたいでんしゃ かしら」:2023/12/29【2023/12四国】

7,難波から和歌山市へ:南海本線:特急サザン29号:指定席(10000系):2023/12/29【2023/12四国】

 

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