2023年10月20日金曜日。東京を前日の21時30分に出発した海部観光のマイ・フローラ号は、阿南津乃峰に7時15分に到着した。そこから5分ほど歩くと、JR牟岐線の阿波橘駅である。今回は、ここからJR四国の乗りつぶしを開始する。
2023/10/20:JR牟岐線:特急むろと2号:阿波橘→徳島
阿波橘駅は、徳島から阿波海南方に28.6kmのところにある。
阿波橘駅は無人駅で、自動券売機もない。待合室のベンチには座布団が置かれており、雰囲気は良い。
牟岐線は、徳島~阿南間では終日1時間に2本の列車が設定されているが、阿南以南は本数が少ない。昼間は2時間空く時間帯もある。
次の列車は7時26分発の普通徳島行きであるが、その後、7時40分に特急むろとがある。今回、私は「バースデイきっぷ」という特急に乗り降り自由の乗車券を使っているので、早速、特急を利用することにした。先発の普通は途中の南小松島で特急の通過待ちを行い、徳島到着は特急むろとの方が早い。
7時26分発の普通徳島行きは2両編成で、通学客で混雑していた。
ホームに出る。
かつては交換可能駅だったようであるが、今は一面一線の構造となっている。
駅名標。
ここから徳島まで乗車する「特急むろと」は、JR牟岐線内完結の特急列車である。1日1往復、朝に阿波海南発徳島行き(但し阿波海南~牟岐間は普通)が、夜に徳島発牟岐行きが設定されており、徳島への通勤客のためのホームライナー的な位置づけの列車となっている。列車名の「むろと」は、高知県の室戸岬に由来する。かつては、牟岐線の阿波海南から、甲浦、室戸、奈半利を経て高知まで線路を繋げる「阿佐線」計画があったが、甲浦から奈半利までは結局建設されることはなく今に至る。
特急むろと2号徳島行きは、阿波橘駅に定刻7時40分に到着した。キハ185系2両編成であった。
キハ185系は、国鉄時代の1986年から1988年にかけて52両が製造された特急形気動車で、当初は全車両が四国管内で運用に就き、後に一部がJR九州に譲渡された。かつて、豊肥本線の特急でこの車両に乗車したことがある。
乗車した1号車はキハ185-9であった。1986年に製造された車両である。
行先表示。
先頭の2号車はキハ185-17で、こちらも1986年に製造された車両である。緑色に塗られていたが、これが国鉄色だという。(徳島駅にて撮影)
車内。
座席。
各座席にはフットレストが設置されている。
1号車は自由席と指定席、2号車は自由席である。もっとも、1号車の指定席区画は12~15番の4列24席のみであり、ほとんどが自由席である。
デッキ。
1号車のトイレは和式であった。
国鉄色の2号車の方は、トイレの戸が新しいものとなっていた。
室内も洋式に改造されていた。
トイレとは別に洗面台が設置されている。
列車は、定刻7時40分に阿波橘を出発した。阿波橘から乗車したのは、スーツ姿の通勤客数名であった。車内は空いていた。出発してすぐに車掌が検札に来た。
阿波橘を出ると、次は阿南に停車する。牟岐線の主要駅の一つであり、阿南から徳島方は列車の本数が多い。阿南では一定数の客が乗ってくるが それでも2席並んで空いているところも多い。
阿南の先は、羽ノ浦、南小松島、阿波富田の順に停車する。小松島市の中心駅である南小松島では、先を行く普通列車を追い越す。阿波富田は、徳島の一つ手前の駅で、徳島県庁の最寄り駅である。
終点の徳島には8時18分に到着した。3番線への到着であった。
【2023/10四国】(目次)
2,東京から徳島・阿南へ:海部観光「マイ・フローラ」:2023/10/19【2023/10四国】
3,阿波橘から徳島へ:JR牟岐線:特急むろと2号:キハ185系:2023/10/20【2023/10四国】【←本記事】
4,徳島から児島へ:JR高徳線ほか:特急うずしお6号:2700系:2023/10/20【2023/10四国】
【キハ185系の乗車記録】
17,徳島から阿波池田へ:JR徳島線:特急剣山1号:キハ185系:2023/10/22【2023/10四国】
8,JR豊肥本線:特急九州横断特急3号:2021/12/11【2021/12九州】
【JR四国の特急列車乗車記録】
17,徳島から阿波池田へ:JR徳島線:特急剣山1号:キハ185系:2023/10/22【2023/10四国】
9,宿毛から高知へ:土佐くろしお鉄道・JR土讃線:特急あしずり18号:2700系:2023/10/20【2023/10四国】
7,松山から宇和島へ:JR予讃線・内子線:特急宇和海19号:N2000系:2023/10/20【2023/10四国】
5,児島から松山へ:JR予讃線:特急しおかぜ7号:8600系:2023/10/20【2023/10四国】
4,徳島から児島へ:JR高徳線ほか:特急うずしお6号:2700系:2023/10/20【2023/10四国】