鉄道 オーストラリアの鉄道 記録 2013/2オーストラリア

26,メルボルンからシドニーへ:XPT (2):2013/2/23【2013/2オーストラリア】

投稿日:2019年8月10日

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前から続く

シドニー行きのXPTに乗車する。

既に隣の席には男性客が座っている。車内は大半が埋まっていた。客層は、昨日の観光列車とは質の異なったカジュアル感がある。これは、この列車が現役の都市間連絡特急という性格を有しているからだろう。

定刻8時30分、メルボルン駅の1番線を出発した。1番線というと華々しい感じがするが、この駅の1番線は少し奥まったところにあり、なんとなく、V/lineに遠慮してこそこそと出発していく感がある。

メルボルンを出発して10分程度は、なかなか速度が上がらない。ラッシュ時間帯でゆえに前が詰まっているのだろう。

10分少々で、シドニーへ向かう線路に入ったのか、速度も順調に上がる。

シドニーまでの全区間で言えたことだが、線路の状態が非常に良く、乗り心地が良い。昨日のジ・オーバーランド(The Overland)のサウスオーストラリア州の一部区間とは天と地ほどの差であった。高速運転が売りのXPTを毎日2便運行走らせていることもあり、ヴィクトリア州とニューサウスヴェールズ州の鉄道会社がしっかりと保線をしているのだろう。

車掌が検札に来る。私の場合は、出発前に印刷したEチケットを見せる。

メルボルン出発後、3,40分程度は近郊線と併走する。一旦は車窓に草原が広がったが、そののちまたベッドタウンを走る。メルボルンのベッドタウンであろう。もっとも、いつの間にか、また草原が現れる

9時00分にブロードメドーズ(Broad Meadows)、9時49分にセイモア(Seymour)に停車する。この2駅は、運転停車か客扱いの駅かは分からない。

10時44分にベナラ(Benalla)、11時12分にウォンガラッタ(Wangaratta)に停車する。

道路が並行している区間がある。道路の方の最高時速は110kmであった。こちらは、それをスルスルと追い抜いていくので、時速130kmは出しているのだろうと思う。

メルボルンからシドニー間の車窓には緑が多い。羊、馬、牛といった家畜が、群れをなしているのが所々で見える。なかなか楽しい。街も時々現れる。昨日はひたすら荒涼とした車窓であったが、それと対比すると、こちらの区間は変化に富んでいるといえよう。

車掌が、たびたび"Rubbish, Rubbish"と言いながら青いビニール袋を持って車内を歩く。ゴミ回収である。

11時53分、アーベリー(Arbury)に停車する。乗客が大きく入れ替わる。V/lineの客車が停車している、メルボルンからの特急列車だろうか。11時57分に出発する。

12時24分、カルケアン(Culcairn)に停車する。駅名表がV/LineからThe Southern Lineのそれに代わる。ヴィクトリア州からニューサウスヴェールズ州に入り、管轄が代わったのだろう。この駅の停車時間は10秒程度であった。

隣の車両が売店である。行ってみる。昼食はセットがあるらしい。それについて聞いてみると、5種類の中から選択するように言われ、ボードを見せてくれる。そういえば、先ほど、売店のスタッフがこれを持って車内を歩き、客に何かを聞いて、紙を渡していた。昼食の注文を取っていたのだろう。ぼんやりとしていて、気が付かなかった。5種類の中から、"Roast Chicken and Baked Vegetable"を選ぶ。AUS9$。日本の駅弁と思えば、そこまで高いわけではない。クレジットカードで支払う。

昼食のセットメニューは、準備に1時間ほど時間がかかり、準備ができ次第放送がなされるとのことであった。

12時50分、ザ・ロック(The Rock)に停車する。日本風に言えば「岩」である。"The Rock"という街の名は、街から見える大きな岩山に由来するのだという。

13時10分、ウォガ・ウォガ(Wagga Wagga)に停車する。The Rockに引き続き、一風変わった響きの地名である。後で調べてみると、オーストラリア最大の内陸都市という。もっとも、人口は45000人程度。列車から見る限りは、あまり大きな都市には見えなかった。

13時20分、売店からの放送がある、昼食の準備ができたという。昼食を買った客はそう多くはいないようであったが、客がぞろぞろと売店の方へ向かう。

準備に時間がかかるだけあって、きちんと温められていた。客から注文を取り、その分をレンジに入れて温めたのだろう。パンが一個添えられていた。味は良かった。

13時32分、ジューニー(Junee)駅を通り越して停車する。放送が入る。メルボルン行きのXPTを先に駅舎寄りのホームに入れ、出発させてから、この列車を駅舎寄りのホームに入れるという。まもなく、メルボルン行きのXPTとすれ違う。13時41分、逆走を開始する。13時43分、ジューニーに停車する。8分ほど停車した。

 

【2013/2オーストラリア】(目次

25,メルボルンからシドニーへ:XPT (1):2013/2/23【2013/2オーストラリア】

26,メルボルンからシドニーへ:XPT (2):2013/2/23【2013/2オーストラリア】【←本記事】

27,メルボルンからシドニーへ:XPT (3):2013/2/23【2013/2オーストラリア】

 

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