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4,大井川鐵道井川線:2020/1/10【2020/1東海】

投稿日:2020年1月20日

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金谷を11時03分に出発した大井川本線は、千頭に12時18分に到着した。ここで、12時28分発の井川線井川行きに乗り換える。

2020/1/10:大井川鐵道:井川線:普通:千頭→井川

12時28分発の井川行きは、井川線ホームから出発する。こちらは客車による運行であり、最後尾にディーゼル機関車が連結されている。先頭車は運転台が付いた制御客車であり、この客車が最後尾のディーゼル機関車を制御する。

駅構内には井川線の客車が留置されていた。

ホームでは車掌が迎えてくれる。一番前の車両に暖房をつけたとのことで、そちらをすすめられた。車内は狭く、2人掛けと4人掛けのボックスで構成されている。この車体の狭さからナローゲージなのかと思ったが、走行中の車掌の案内によれば、一般的な在来線の線路と同じ狭軌であるという。トンネルの大きさの都合で車両を小さくしているとのことであった。

(後ほど撮影)

進行方向右側、4人掛けボックスの側の景色が良いとのことで、こちらに座った。

客は2名であった。もう1人もフリー乗車券を持っていた。

 

列車は定刻12時28分に千頭を出発した。

車掌が乗車しており、車窓や沿線の案内を行う。

12時33分、川根両国に到着する。千頭駅から5分かかっているが、列車の速度が極端に遅いため、千頭から結構近いように感じた。この駅に両国乗務区、車両区が併設されており、川根両国駅を出発すると車庫が見える。

川根両国を出ると、大井川に架かる吊り橋が見える。

列車は大井川に沿って走る。

12時38分、沢間に到着する。

車窓からは茶畑が見えた。

寸又川鉄橋を渡る。ここで大井川と寸又川が合流する。

12時43分、土本に到着する。駅周辺には4軒の民家ある。平成3年までは道がなく、列車が唯一の交通手段だったという。

車掌が井川線の案内を行う。井川線は千頭と井川の26.5kmを結ぶ路線で、中部電力の専用鉄道として1954年に全線開業した。当時は井川ダムの建設資材を運ぶ貨物路線であった。1959年に大井川鐵道が運営を中部電力から引き継ぎ、旅客営業を開始した。沿線の3分の1はトンネルだという。

12時52分、川根小山に到着する。写真では見づらいが、「川根小山」の駅名標の「根」と「小」の上には、ネコの足跡のマークがある。

奥泉駅には12時58分に到着する。駅付近からは住宅も見え、小さい町があるようであった。寸又峡温泉へはここでバスに乗り換えである。

車窓から。

 

奥泉とアプトいちしろとの間で、長島ダム建設に伴い水没することになった旧線に代わって1990年に新設された新線に入る。

13時08分、アプトいちしろに到着した。駅には車庫が併設されており、アプト式の電気機関車が停車している。

アプトいちしろから長島ダムまでの新線区間には90パーミルの急勾配がある。90パーミルの勾配とは、1000m進む間に90m上がるという意味である。この急勾配に対応するために、この区間はアプト式のラック式鉄道となっている。日本ではここだけである。

列車は、5分停車して最後尾にアプト式電気機関車を連結した。客車よりもはるかに車高のある電気機関車であった。アプト式電気機関車が走行するため、井川線内でこの区間だけは電化がなされている。

電気機関車は日立製で平成元年に作られたものであった。

アプトいちしろ駅にて。

左側に大井川が見える。車掌が、大井川と列車の高さ関係を覚えておいてください、と言う。まだそんなに高くはない。列車はまもなくそんなに長くはないトンネルに入る。トンネルを出ると、大井川の鉄橋を渡る。列車から大井川を見下ろす。既に相当な高さのところを走っていることが分かる。

90パーミルの急勾配区間を走る。車掌が、立ってみるとこの勾配の傾斜が分かりますと言う。ちょっと立ってみると、すぐに実感できた。

長島ダム。

長島ダムに到着する。ここでもう1人の客が降りていき、代わりに作業員風の3人が乗り込んできた。この駅で千頭行きと交換する。

長島ダム駅から90パーミルの勾配区間を見る。

長島ダム駅にて。

客車は3両連結されていた。この日は前1両のみで客扱いを行っており、後ろ2両は閉鎖されていた。

 

列車は、長島ダムを13時24分に出発した。

次の停車駅はひらんだである。漢字では「平田」である。

このあたりでカヌーの練習がなされるようである。

ひらんだを出るとトンネルに入る。このトンネルの前半は、壁に井川線の四季折々の写真を展示したギャラリーとなっている。列車は徐行で進む。

奥大井レインボーブリッジを渡る。この橋の井川寄りに奥大井湖上駅がある。13時34分に到着した。駅の一部は文字通り湖上にある。作業員風の人たちが降りていき、フリー切符を持った人が1人乗ってきた。

遠くに旧線が見える。

反対側はこんな感じである。

接岨峡温泉でかつての旧線と合流する。13時40分に到着した。

13時49分、尾盛に到着した。駅に繋がる公道も民家もない。大井川からもやや離れているようで、川は見えない。井川ダム建設の際には作業員の宿泊所として使われていたという。

尾盛と閑蔵の間に、関の沢橋梁がある。日本で一番高い鉄橋であり、川底から70.8mのところに通っているという。列車はその中間で停車した。窓を開けて写真撮影して良いというので、窓を開ける。下を覗く。高所恐怖症ではないと自覚しているが、正直、結構怖い。

千頭からここまで、この列車は榛原郡川根本町を走ってきた。この鉄橋の先からは、静岡市葵区になるという。

車窓から。

14時00分、閑蔵に到着する。車掌が、「千頭方面へお急ぎの方は、閑蔵線バスにお乗り換えください」と案内する。千頭行きのバスの発車は14時10分であり、これに乗ると千頭駅には14時40分に到着する。この列車が1時間半かけてきたところを、バスはたったの30分で走ってしまうのである。もちろんこのバスが井川線の停車駅すべてを通るわけではないが、これでは、鉄道に何の意味があるのかという感じである。

井川線は、千頭から井川までを1日4往復、千頭から接岨峡温泉までの区間便を1日1往復運行している。いずれも昼の時間帯の運行で、通勤・通学輸送はもとから念頭に置いていないようである。井川線はもっぱら観光列車であり、観光客で成り立っているのであろう。

閑蔵を出ると、次は井川である。ここの駅間距離は井川線の中で一番長い5kmであり、列車はこの区間を18分かけて走る。

走行中、突然列車が急停車する。枝が線路上に落ちていたとのことで、車掌が列車から降りて拾いに行く。

進行方向右手に井川ダムが見えると、まもなく井川に到着する。井川線はこのダムの建設のために作られたのである。ダムの中は空洞になっているという。

終点の井川には14時18分に到着した。車掌は、帰りの列車の出発時刻を案内した。

井川駅駅名標。

こちらの線路は、井川から1kmほど先の堂平まで繋がっているという。かつてはダム建設の資材輸送で使われたらしいが、現在はもう使われていない。

改札でフリー乗車券を提示する。駅員から乗車記念の栞をもらった。

 

【2020/1東海】

3,大井川鐵道大井川本線:2020/1/10【2020/1東海】

4,大井川鐵道井川線:2020/1/10【2020/1東海】【←本記事】

5,井川駅(静岡県・大井川鐵道井川線):2020/1/10【2020/1東海】

 

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