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18,伊賀鉄道伊賀線:200系:2024/7/14【2024/7近畿】

投稿日:2024年9月3日

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伊賀鉄道伊賀線は、三重県伊賀市の伊賀神戸と伊賀上野の16.6kmを結ぶ路線で、1916年に開業、1922年に全線開通した。伊賀神戸駅は近鉄大阪線、伊賀上野駅はJR関西本線との接続駅であり、伊賀線は、伊賀市中心部とこれらの両路線を結ぶ路線となっている。時刻表を見ると、伊賀市中心部の上野市駅を境に、上野市~伊賀神戸、上野市~伊賀上野に系統が分離されており、前者は近鉄大阪線との接続、後者はJR関西本線との接続を考慮したダイヤとなっている。

この路線、もともとは近鉄の路線であったが、赤字を背景に近鉄と沿線自治体が協議を行い、2007年に近鉄と伊賀市が出資して伊賀鉄道株式会社を設立、近鉄が鉄道施設等の所有をする第三種鉄道事業者、伊賀鉄道が運行・営業業務を行う第二種鉄道事業者となり、上下分離方式での運営に移行した。ただ、その後も利用者は減少し、2017年には伊賀市が近鉄から鉄道施設等の無償譲渡を受けて第三種鉄道事業者となり、「公有民営方式」に移行して現在に至る。

今回は、伊賀神戸から伊賀上野まで往復するので、1日乗車券を購入した。伊賀鉄道では、1日フリー乗車券を紙とデジタルで販売しており、いずれもシンプルな1日乗車券は740円である。伊賀神戸から伊賀上野までの片道が420円であるから、単純往復でもお得である。デジタルフリー乗車券は、スマホで「RYDE PASSアプリ」をダウンロードして、そこから購入する。

デジタルフリー乗車券の方は、通常の一日フリー乗車券と同じ値段で、「【伊賀酒試飲コイン付き】一日フリー乗車券」「手裏剣体験&ほうじ茶サービス付き伊賀鉄道一日フリー乗車券」など、指定された店でサービスを受けることができる1日乗車券も用意されている。今回、私は、「【忍者ラテアートサービス付き】伊賀鉄道一日フリー乗車券」を購入した。これは、上野市駅近くの「NEW THINGS coffee&others」でカフェラテを注文してこのフリー乗車券を提示すると、忍者ラテアートを無料でサービスしてくれるというものである。

 

2024/7/14:伊賀鉄道伊賀線:普通:伊賀神戸→上野市

大阪上本町を9時12分に出発した鳥羽行きの特急は、伊賀神戸に10時10分に到着した。次の伊賀線の列車は10時12分発で、余裕はないものの接続はとっている。伊賀線のホームは近鉄のホームと並んでいるが、改札は分かれており、いったん近鉄の改札を出て、伊賀鉄道のホームに入る。

 

急ぎ足で移動し、無事10時12分発の上野市行きに乗車した。

 

車両は200系2両編成である。この車両は元東急1000系で、伊賀鉄道発足後の2009年から2011年にかけて2両編成5本が導入された。

今回乗車した203編成は、東急時代の塗装を残した編成である。(上野市にて撮影)

伊賀神戸方先頭車は、もともと中間車であった車両を先頭化改造したものであった。(上野市にて撮影)

 

車内。座席の一部は転換クロスシートとなっている。

車端部は優先席とフリースペースとなっている。

 

車内には、運転士の他にベストを着けた係員が2人乗車しており、乗客のサポ-トにあたっている。そのうちの1人は、列車が伊賀神戸を出発すると、乗車券の確認を行う。

のどかな風景が続く。

伊賀線は単線であり、丸山駅で伊賀神戸行きと行き違いをした。

 

伊賀市の中心部に近づき、四十九駅に停車する。「四十九」と書いて「しじゅく」と読む。副駅名は「イオンタウン伊賀上野前」で、駅の横にイオンタウン伊賀上野がある。

 

桑町駅。この辺りから伊賀市の中心部に入ったようで、車窓から住宅が目立つようになる。

 

久米川を渡る。

 

次の茅町で、伊賀神戸行きの列車と行き違いのため1分ほど停車する。

伊賀神戸行きの列車が到着した。伊賀鉄道のマスコットキャラクター「ふくにん」の絵をラッピングした車両である。

 

茅町から広小路を経て上野市までは、列車と住宅の距離がぐっと狭まり、住宅裏をすり抜けるように線路が敷かれてある。列車はゆっくりと進む。

 

終点の上野市には10時40分に到着した。伊賀鉄道の本社が併設されている伊賀鉄道の中核的な駅であり、伊賀市の中心駅でもある。2004年の市町村合併により現在は伊賀市であるが、駅名には「上野市」が引き続き使われている。

 

駅の奥には車両基地がある。青色の忍者列車とピンク色の忍者列車が停車していた。

 

上野市から先の伊賀上野へ向かう次の列車は11時10分である。いったん駅の外へ向かう。

上野市駅は、「忍者市駅」の愛称を持つ。忍者が待機している。

 

上野市駅から伊賀神戸方を見る。

 

上野市駅駅舎。こちらも、「忍者市駅」と大きく書かれている。

駅舎内。

 

伊賀鉄道のイメージキャラクター「広小路かや」。

 

上野市駅前。

駅前には芭蕉像がある。松尾芭蕉は1644年に伊賀で生まれた。

駅から通りを渡ると、観光案内所や伊賀市役所上野支所などが入る複合施設「ハイトピア伊賀」がある。その前は三重交通のバスターミナルとなっている。

セブンイレブンは、町の景観に合わせてか、コンビニ感のない建物、色合いとなっている。

ハイトピア伊賀の脇には、味のあるアーケード街がある。

 

今回私が使っていた「【忍者ラテアートサービス付き】伊賀鉄道一日フリー乗車券」は、上野市駅近くの「NEW THINGS coffee&others」というカフェでサービスを受けられるものである。日曜日は午前9時から営業を開始しているというので行ってみたが、この日は定休日だったのか、店は閉まっていた。

 

2024/7/14:伊賀鉄道伊賀線:普通:上野市→伊賀上野

上野市駅に戻る。

ちょうど、11時発の伊賀神戸行きが出発していった。

 

上野市からは、11時10分発の普通伊賀上野行きに乗車した。

 

列車は200系2両編成で、緑色の忍者列車であった。

今回乗車した200系205編成は、内装に木材が多用された「木育トレイン」であった。壁、吊り手、ロングシートのひじ掛け、車内装飾品の一部が木質化され、素材には三重県産のスギ、カエデ、ヒノキなども使われているという。

クロスシート部分。

運転台付近。

 

ドア。

 

車内装飾品。

車両自体は、1989年(平成元年)東急車両製造である。

 

上野市から伊賀上野まではわずか3.9kmで、中間駅は2つのみである。

服部川を渡ると、まもなくJR関西本線と合流して、終点の伊賀上野に到着する。

 

伊賀上野には11時17分に到着した。

 

伊賀上野では、11時21分発のJR関西本線普通亀山行きに接続する。加茂始発の亀山行きは、こちらより1分早い11時16分に伊賀上野駅に到着しており、既に反対側のホームに停車していた。

 

2024/7/14:伊賀鉄道伊賀線:普通:伊賀上野→上野市

2024/7/14:伊賀鉄道伊賀線:普通:上野市→伊賀神戸

伊賀上野からは、折り返し、11時21分発の上野市行きで上野市まで戻る。上野市には11時28分に到着した。

今回は、この列車が、そのまま11時36分発の伊賀神戸行きとなる。

終点の伊賀神戸には12時07分に到着した。

 

伊賀神戸駅。

 

【2024/7近畿】(目次

17,大阪から伊賀神戸へ:近鉄大阪線:23000系「伊勢志摩ライナー」:デラックスシート:2024/7/14【2024/7近畿】

18,伊賀鉄道伊賀線:200系:2024/7/14【2024/7近畿】【←本記事】

19,伊賀神戸から近鉄四日市へ:近鉄大阪線・名古屋線:23000系「伊勢志摩ライナー」:2024/7/14【2024/7近畿】

 

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