日本中央バスは、前橋・高崎と東京を結ぶ高速バス「前橋・高崎~池袋・新宿・東京駅線」を運行している。一時は1日7往復運行していたが、相次いで減便や停留所の削減を行い、2025年11月時点で1日2往復の運行となっており、前橋発は朝、東京発は夜のみとなった。
そのうちの前橋発の初便は、2時45分に前橋バスセンターを出発する。前橋バスセンターを出ると、前橋駅南口、高崎バスセンター、高崎駅東口、藤岡インターに乗車のため停車した後、池袋や新宿を経由せず、東京駅まで直行する。時刻表で「東京駅発、朝一番の新幹線に乗れます!」と記載されている通り、東京駅には、新幹線の始発が出発する前の朝5時30分に到着する。
この早朝便が運行を開始したのは、2024年6月1日である。もともと、日本中央バスは、朝2時台や3時台に群馬県を出発する羽田空港行きの空港アクセスバスを運行していた。こちらは意外と好評のようで、発車オーライネットの空席情報で直近の便を見ると、座席が埋まっている日もある。東京駅行き早朝便運行開始直前の2024年5月25日に配信された乗りものニュースの記事「誰が乗る!?「朝2:45の始発便」誕生のワケ ただ“日本一早い便”ではない! 超早朝便のニーズとは?」でも、前橋バスセンター2時40分発の羽田空港行きの利用が多いことから、東京駅行きも需要があるのではないかとして新設したとの日本中央バス担当者の話が記載されている。
日本中央バスの高速バスは発車オーライネットで予約が可能であり、この前橋2時45分発の東京行きも、前日18時まで同サイトで予約が可能である。早朝便は、その他の便と比較して500円ほど高い値段設定となっており、通常運賃は2,700円である。もっとも、ネットで予約をすると2,500円、まだ、21日前までに決済が必要な「WEB早期割引21」であれば2,200円、7日前までに決済が必要な「WEB早期割引7」であれば2,400円で購入できる。
2025/11/7:日本中央バス:前橋・高崎~池袋・新宿・東京駅線:前橋バスセンター→バスターミナル東京八重洲(東京駅)
2025年11月7日金曜日。今回は、前橋バスセンターを2時45分に出発する東京駅行きのバスに、前橋バスセンターから乗車する。
前日6日の22時19分に上野を出る高崎線の普通前橋行きに乗車して、前橋には0時20分に到着した。この列車が、前橋着の本日の終電である。

さて、今回乗車する日本中央バスの早朝便の始発地は、前橋バスセンターである。「バスセンター」というと一般に駅前や街の中心部にある印象があるが、前橋バスセンターは駅からも街の中心部からも離れており、前橋駅から5.6km、前橋市下佐鳥町の群馬県道27号高崎駒形線沿いにある。昼間であればバスで近くまで行くこともできるようであるが、深夜なので徒歩かタクシーしか手段がない。今回は天気も良いので徒歩で向かうことにするが、すぐに前橋バスセンターに向かっても早く着きすぎてしまう。この日はまだ夕食を食べていなかったので、夕食を食べることにした。
前橋駅北口から前橋駅を出る。

前橋駅北口を出て、高架に沿って進む。

3分ほど歩き、群馬県道2号前橋館林線に出たところに、ビッグボーイ前橋本町店がある。ここで夕食をいただき、1時間ほど時間をつぶした。

大俵ハンバーグ。

カレーバーがセットになったコースで注文したので、カレーも食べ放題である。

1時10分過ぎにビッグボーイを出て、県道2号を南に向かって歩き始める。


前橋駅に近いところでは、まだ街灯やらマンションやらの明かりもあったが、1時過ぎであるから大変静かである。人通りはなく、車も少ない。何ブロックか進み、けやきウォーク前橋という大きなショッピングモールを過ぎると、一段と暗くなった。マンションはところどころにあるが、高い建物はそれくらいである。
ローソン前橋六供町店に1時30分に到着した。前橋バスセンターまでの道中にある数少ないコンビニの1つである。バスに持ち込むパンや飲み物を購入した。

このローソンがある交差点が重要で、前橋バスセンターへはここで左折する。

前橋工科大学の脇を通る。

前橋市を中心に路線バスを運行する永井バスの前橋営業所脇を通り過ぎると、セブンイレブンが現れる。

この辺りは右側に田んぼが広がっている。空も広く、この日は天気が良かったので、東京と比較して星がはるかにきれいに見えた。

さらに進むと、2時10分、亀里町交差点に到着した。群馬県道27号高崎駒形線と交差する。ここで左折する。県道は片側2車線で、トラックが行き交っている。

この交差点から5分程度で、日本中央バス前橋営業所に到着した。


前橋バスセンターの中には待合室があり、そこは電気がついている。



中に入ると、先客が1名いた。待合室内にはベンチが並び、飲み物・お菓子の自動販売機と雑貨の自動販売機が1台ずつ置かれていた。トイレもある。日本中央バス系の旅行会社「日本中央旅行」のツアーの案内も置かれていた。
前橋バスセンター発の始発は2時40分発の羽田空港行きで、その次が2時45分の東京駅行きである。その後、羽田空港行きが3時10分、4時10分、5時10分、6時40分と続く。

2時40分発の羽田空港行きが到着した。先客はそちらに乗車していった。

羽田空港行きが出発すると、2時45分発の東京駅行きが到着した。側面の行先表示は、バスターミナル東京八重洲を表す「BT東京八重洲」となっている。

発車オーライネットが深夜2時から5時までログインできないので、メールを探そうと思ったが、運転手からは名前を聞かれただけであった。指定された席に座る。
車内は横4列の一般的な昼行バスの車両で、後部にトイレが設置されている。このバスの走行する時間帯は深夜であるが、夜行バスのようにカーテンは閉められておらず、電気もついたままである。この辺りは、一般的な昼行バスと変わらない。


前の液晶画面には「【早朝便】前橋・高崎・藤岡→BT東京八重洲」と書かれている。


定刻2時45分に前橋バスセンターを出発した。ここからの客は私だけであった。

2時58分に前橋駅南口に到着した。バス停上の看板には、日本中央バスの行先がずらっと並んでいる。十数年前の日本中央バスは車体にも行先が記載されていたが、最近の車体ではそれが省略されスッキリとしている。

前橋駅南口を出ると、その他の便であれば新前橋駅、Nパーキング日高に停車するが、この便は高崎バスセンターまで直行する。
高崎バスセンターには3時19分に到着した。こちらは待合室内の電気はついておらず、ここからの客もいなかった。

次いで、高崎駅東口には3時25分に到着した。ここで2名乗車した。

高崎駅を出たところで、羽田空港行きの高速バスとすれ違う。2時40分に前橋バスセンターを出発したバスであるが、向こうはNパーキング日高に寄ってきたため、高崎にはこちらが先着したのであった。
藤岡インターには3時45分に到着した。ここでも客はいない。

藤岡インターを出ると、次は終点の東京駅である。池袋や新宿は経由せず、東京駅まで無停車で向かう。
藤岡ICから上信越自動車道に入り、藤岡JCTで関越自動車道に移る。
高速に入ってからすぐに眠ってしまい、目を覚ますと、バスターミナル東京八重洲の地下乗降場に入るところであった。1時間半ほど、よく眠った。おそらく、この乗り方がこの路線の正しい使い方なのだと思うが、もったいない乗り方をしたとも思う。
終点のバスターミナル東京八重洲(東京駅)には、定刻より15分早い5時15分に到着した。
本日の車両は、いすゞ・ガーラ「板橋200か67」であった。前面の行先表示は「東京駅八重洲口」であった。

【同路線の乗車記録】
高崎から東京へ:日本中央バス「前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原・東京駅線」:2022/5/15
川越から高崎へ:日本中央バス「前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原・東京駅線」:2022/5/15
24,前橋から新宿へ:日本中央バス「前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原・東京駅線」:2022/4/2【2022/3東日本・東海】
【その他の日本中央バスの乗車記録】
2,仙台から高崎へ:日本中央バス「仙台ライナー」:2011/10/14【2011/10関東】
41,東京から仙台へ:日本中央バス「ミリオンライナー」:2011/9/22【2011/9インドネシア】
29,東京から仙台へ:日本中央バス「ミリオンライナー」:2011/4/26【2011/4インドネシア】
33,東京から仙台へ:日本中央バス「ミリオンライナー」:2010/9/12【2010/9台湾】
さいたま新都心から仙台へ:日本中央バス「ミリオンライナー」:2009/10/26
3,仙台から高崎へ:日本中央バス「仙台ライナー」:2006/12/1【2006/12信越】