茨城県の石岡と鉾田の間では、石岡市に本社を有する関鉄グループの関鉄グリーンバスが「かしてつバス」を運行している。「かしてつ」とは、2007年まで運行していた鹿島鉄道の愛称である。鹿島鉄道の廃線後、関鉄グリーンバスが鹿島鉄道の廃止代替バスを運行しているが、2010年以降、定時性確保による利用者回復のため、石岡側の一部で鹿島鉄道の廃線跡を利用したバス専用道が整備され、この専用道を通るバス路線が「かしてつバス」と呼ばれている。
2023/6/10:関鉄グリーンバス:かしてつバス:鉾田駅→石岡駅
2023年6月10日土曜日。鉾田駅を12時45分に出る「かしてつバス」の石岡駅行きに乗車することにした。
鉾田駅は、既に廃線となっている鹿島鉄道鉾田駅のことである。ここには関東鉄道の鉾田営業所がある。鉄道が廃線になってからも、停留所名は「鉾田駅」のままである。
鉾田駅には鹿島鉄道が使っていたホームが残されているが、東日本大震災の際に被災したようで、崩れた状態のまま放置されている。
鉾田駅からは、石岡方面の鹿島鉄道廃止代替バスのほか、茨城空港、水戸方面へのバスも出発する。
「かしてつバス」は、石岡駅と小川駅との間では本数が比較的多いが、小川駅と鉾田駅の間は3時間以上バスがない時間帯もある。今回は、東京駅から「あそう号」で12時40分に鉾田駅に到着して、ちょうど良く12時45分発の石岡行きに乗り継ぐことができた。
石岡行きのバスは、中型で少し古めの車両であった。
車内。
定刻12時45分に鉾田駅を出発した。客は4名であった。
鉾田駅を出ると、早速、のどかな風景が広がる。
飲食店や大型店がまとまっているところもある(後部の窓から撮影)。
街中を過ぎると、再び車窓には田園風景が広がる。道の状況が悪いのか、よく揺れる。
玉造駅。かつての鹿島鉄道玉造町駅である。
桃浦の付近だっただろうか、左側に霞ヶ浦が見えた。
小川駅には13時33分に到着した。かつての鹿島鉄道常陸小川駅である。
小川駅から先は、先日、茨城空港からの帰りに乗車した区間でもある。
四箇村駅から、鹿島鉄道の線路跡にあるバス専用道に入る。この辺りから、客の乗り降りも多くなった。
玉里駅。各停留所には待合スペースが設置されている。
東田中駅。
石岡南台駅。
かつてのホーム跡が残っている。
石岡一高下。既に常磐線の線路が横にあり、すぐ向こうには石岡駅が見える。
かしてつバスの停留所には、かしてつバスのロゴである「か」の文字がある。
常磐線の石岡駅ホームに差し掛かると、まもなく石岡駅のバスターミナルである。
終点の石岡駅には13時58分に到着した。鉾田駅から約1時間15分である。鉾田から石岡駅まで1,090円、交通系ICカードでの支払いも可能であった。
石岡駅構内から、かしてつバスの専用道が見えた。「進入禁止」のゲートがあり、バスが来るとゲートが開く。
【鹿島鉄道の乗車記録】
【関鉄グリーンバスの乗車記録】
東京から鉾田へ:関鉄グリーンバス「あそう号」:2023/6/10
19,茨城空港から石岡駅へ:関鉄グリーンバス「茨城空港連絡バス」:2023/3/13【2023/3沖縄】