東京メトロ東西線の05系は、1988年の第1編成から2005年の第43編成まで、10両編成43編成が製造された。17年という長い期間にわたって製造され続けた車両であるが、この期間は大きく2つの時期に分けることができる。前半が1988年から1994年の第24編成までで、この期間に作られた車両は5000系の非冷房車を置き換えた。後半が1999年の第25編成から2005年の第43編成までで、この期間に作られた車両は5000系の残りの車両を置き換えた。後半に作られた車両は、前半に作られた車両と顔つきも内装も異なり、「05N系」「新05系」などと呼ばれている。
前半の1994年までに製造された車両の中でも、初期に製造された車両は、2010年の15000系導入に伴い、一部は千代田線の北綾瀬支線に転用され、一部はインドネシアへの譲渡が行われている。一方で、1991年製造の第14編成から1994年製造の第23編成までは、大規模改修工事を受けており、車内では化粧板や床材が取り替えられ、ドア上の案内表示器が液晶モニターになるなど、最近の新車と同じような車内となっている。その中で、2024年1月時点で未だ完成時の姿を残しているのが、今回乗車した1994年製造の第24編成である。
第24編成は、車体に「アルミ・リサイクルカー」のステッカーが貼られている。この編成は、5000系アルミ車の廃車で発生したアルミニウムが車体各部に再利用されている車両である。とは言っても、客の立場からすると、従来の05系とどこが違うのかは分からない。
側面。
行先表示器。
車内。
ロングシート。
車端部に優先席がある。
2号車と9号車には車いすスペースがある。
運転台付近。
側窓は大型で、一部は開かない、
ドア。
ドア開閉時のチャイムは、いわゆる「営団チャイム」と呼ばれているものである。最近の東京メトロの車両では、JRと同じものが使われているので、今となっては貴重である。
ドア上には案内表示器がある。東京メトロ東西線内では次駅案内も表示されるが、相互乗り入れ先の線区では行き先が表示されるのみである。
近畿車輛で1994年(平成6年)に製造された車両である。
【東京メトロの乗車記録】
東京メトロ日比谷線・東武伊勢崎線:THライナー9号:2020/9/5
【05系の乗車記録】
18,ジャカルタの通勤列車(1):ボゴール往復:2018/8/16【2018/8インドネシア】
33,ジャカルタの通勤列車(3):タンゲラン線・環状線ほか:2013/11/4【2013/10インドネシア】
21,ジャカルタの通勤列車(2):2011/9/16【2011/9インドネシア】
18,ジャカルタの通勤列車(1):2011/9/15【2011/9インドネシア】