太平洋フェリーで苫小牧から名古屋まで来て、名古屋市交通局のバスで築地口駅に到着したのは11時15分であった。この日、名古屋から東京へは、名古屋駅を15時40分に出る京王バスを予約していた。そのため、4時間ほど時間がある。この時間を使って、まずは、「ゆとりーとライン」に改めて乗車することにした。
「ゆとりーとライン」は、大曽根から小幡緑地を経て志段味、高蔵寺方面へ向かう路線の愛称である。大曽根から小畑緑地までの6.5kmの区間は、名古屋ガイドウェイバスのガイドウェイバス志段味線であり、高架の専用軌道を、側壁に設けられた案内軌条(ガイドウェイ)に従って進行する。小幡緑地からは一般道を走行して志段味、高蔵寺方面へ向かう。そのため、バスの車両は、前後に専用軌道を走行する際の案内輪が取り付けられた特殊仕様となっている。また、案内軌条に従って進行するという構造ゆえか、日本では、ガイドウェイバスには軌道法が適用され、法律上は鉄道の一種として扱われることになるため、運転手には大型二種免許のほか動力車操縦者の免許が要求される。
このような特殊な「ガイドウェイバス」は、日本では名古屋にしかなく、一度乗ったことはあるが、今回改めて乗車することにした。ちなみに、報道によると、現在、ガイドウェイバス志段味線の区間では、自動運転技術を活用した新たなシステムの導入が検討されているとのことで、数年後にはまたいろいろと変わるのかもしれない。
【→以前の乗車記録はこちら】
2024/12/24:名古屋市交通局名港線・名城線:築地口→大曽根
築地口駅から、地下鉄名港線・名城線の直通大曽根行きに乗車して、大曽根まで向かう。
築地口を11時20分に出て、終点の大曽根には11時52分に到着した。
地上に出る。
2024/12/24:ゆとりーとライン:大曽根→高蔵寺駅
ゆとりーとラインの大曽根駅は高架上にある。
エスカレーターを上がったところに、改札口のようなものがあるが、ここは無人である。バスの料金は車内で支払う。
改札口のようなところを通ると、出発案内の表示がある。ホームは、さらにこの上の階である。
乗車ホームは1番と2番に分かれており、1番乗り場は小幡緑地行きと志段味交通広場行き、2番乗り場は高蔵寺行きとサイエンスパーク経由志段味交通広場行きの乗り場となっている。
大曽根駅の、バスの進行方向と反対側にはバスの転回所がある。
鉄道の駅と似た表示である。
次のバスは12時発の高蔵寺行きである。出発5分前には、すでに6,7名ほど列ができていた。
まもなくバスが到着した。
定刻12時に大曽根駅を出発した。ここから小幡緑地までは、バスは案内軌条に誘導されるので、運転士はハンドルを握らない。
JR中央線と名鉄瀬戸線の線路を見下ろしながらの出発である。
後ろの大曽根駅方を振り返る。
車窓から。
ナゴヤドーム前矢田駅。
砂田橋駅。
車窓から。
守山駅。
車窓から。
金屋駅。
川宮駅。
車窓から。
白沢渓谷駅。
小幡緑地駅がガイドウェイバス志段味線の終点である。
ここでスロープを降りて、一般道に入る。
小幡緑地より先は、バス停も通常の形であるが、「ゆとりーとライン」のロゴが入れられている。
志段味交通広場には12時34分に到着した。
高蔵寺まではあと少しである。
終点の高蔵寺駅には12時45分に到着した。JR中央本線、愛知環状鉄道線の駅である。
乗車車両。
前輪と案内輪。
一般道では格納されている
後輪と案内輪。なお、車体には、名古屋市交通局と名古屋ガイドウェイバスが併記されている。
【2024/12北海道】(目次)
10,苫小牧から名古屋へ:太平洋フェリー「いしかり」:(1)特等室:2024/12/22【2024/12北海道】
11,苫小牧から名古屋へ:太平洋フェリー「いしかり」:(2)苫小牧→:2024/12/22【2024/12北海道】
12,苫小牧から名古屋へ:太平洋フェリー「いしかり」:(3)→仙台→:2024/12/23【2024/12北海道】
13,苫小牧から名古屋へ:太平洋フェリー「いしかり」:(4)→名古屋:2024/12/24【2024/12北海道】
14,大曽根から高蔵寺へ:ゆとりーとライン:2024/12/24【2024/12北海道】【←本記事】
15,愛知高速交通東部丘陵線(リニモ):100形:2024/12/24【2024/12北海道】
【ガイドウェイバスの乗車記録】
5,高蔵寺から大曽根へ:ゆとりーとライン:2019/3/19【2019/3中部】
17,アデレード・メトロ:オーバーン(O-Bahn):2013/2/21【2013/2オーストラリア】