斗六駅の駅舎は、日本でも最近よく見かける橋上駅舎である。雰囲気は日本と変わらない。日本の駅舎を真似たのかもしれない。コンビニや台鉄本舗をみて時間を潰す。
同行者は、台鉄本舗で、「追分-成功」の切符を買っている。日本で言えば「愛国-幸福」のような、縁起の良い駅名が合わさった切符である。
2010/9/10:縦貫線:自強1024次:斗六→沙鹿
斗六始発の自強1024次蘇澳行きに乗車する。
乗車券。
自強号の中で斗六始発なのは1024次だけであり、この列車は高雄方面行きのホーム1Aから出発する。
自強1024次の車両はEMU300型で、これはイタリアのソシミ社製である。1988年製造、1989年運用開始のため、自強號の車両の中で古い方の車両であり、さらにEMU1200型のように大きくリニューアルされてはいない。この車両も吊りかけ駆動車である。3両編成が3本連なった9両編成で運転されており、自強号の中では非常に希少な編成である。
ドア上に行先幕がある。
手動のドアを開けて車内に入る。客室のドアは自動化されており、センサーで反応するタイプであるが、以前乗車したときと同様、車両によってはなかなかセンサーが反応しなかったり、あるいは驚くような勢いでドアが開いたりと、車両によってばらばらであった。
ドアのステップの部分にある銘板には"SOCIMI"の文字が入っている。
今回の座席は2号車である。まだ車内には誰もいないので、遠慮なく写真を撮る。
カーテンは、かわいいキャラクター入り。癒される一方で、誰がこのカーテンを選んだのかが気になるところである。
斗六を定刻14時18分に出発した。非常に空いている。この1024次は、彰化~竹南間は海線を経由し、かつこまめに停車するため、台中を通る山線経由の自強号よりも所要時間が長い。そのため、実は14時37分に斗六を出る後続の山線経由自強1022次の方が、台北到着は早い。
さて、このEMU300型だが、この車両も吊りかけ駆動の車両である。ただ、EMU1200型と同じく、客室は静寂性が保たれており、僅かに音が聞こえる程度である。吊りかけの騒音を楽しみに乗った人は、物足りない。ただ、デッキに出るとかなり音が聞こえる。
二水、田中、社頭、員林と、他の自強號の多くが通過する駅にもこまめに停車して客を拾っていく。彰化から海線に入る。
彰化を出て数分後、追分を通過する。追分の駅、なかなか古めかしく、味のある木造駅舎である。あの駅に行きたいと思う。同行者も鉄道好きなので話は早い。本来であればこの列車に大甲まで乗り、そこから区間車で高鐵の台中站に折り返す予定であったが、次の沙鹿で降りて折り返すことにする。そうすることで、一本早い列車に乗ることができ、追分で降りて50分ほど滞在することができる。
沙鹿には15時20分に到着した。
駅は工事中であった。どうやら、橋上駅舎にしようとしているらしい。
追分へ戻る次の列車は、15時49分発の区間2417次高雄行きである。時間があるので、駅から出て、真っ直ぐ歩いてみることにする。
駅の前の道には店が多い。この時間はそうでもないが、夜になると賑やかになりそうな感じである。豆花を売っている屋台があったので、買って、裏のテーブルで食べる。豆花とは、豆腐のプリンのようなものである。たぶん豆乳などから作られているのではないかと思う。頼んだのは、小豆の入った冷たい豆花。美味しかった。
【2010/9台湾】(目次)
28,高雄から嘉義へ:自強1020次(EMU1200型):2010/9/10【2010/9台湾】
29,斗六から沙鹿へ:自強1024次(EMU300型):2010/9/10【2010/9台湾】【←本記事】
30,追分駅・成追線:2010/9/10【2010/9台湾】
【EMU300形の過去の乗車記録】
38,斗六から台北へ:自強1024次(EMU300型):2010/3/12【2010/3台湾】
【その他の自強号の乗車記録】
28,高雄から嘉義へ:自強1020次(EMU1200型):2010/9/10【2010/9台湾】
24,高雄から枋寮へ:屏東線:自強2053次:2010/9/9【2010/9台湾】
8,彰化から苗栗へ:自強1012次:2010/9/6【2010/9台湾】
37,高雄から嘉義を経て斗六へ:自強1020次(EMU1200型):2010/3/12【2010/3台湾】
24,蘇澳から花蓮を経て玉里へ:自強2039次・2060次:2010/3/9【2010/3台湾】
13,台北から彰化へ:自強1121次(EMU100型):2010/3/7【2010/3台湾】