2010年9月6日月曜日。
8時に起床する。部屋の窓を開ける。駅前には通勤客が多い。ホテルの前には警官が立ち、交通整理に当たっている。
台中駅に行く。台中駅の駅舎は1917年に建てられたもので、煉瓦を利用して作られている。なかなか味わい深い駅舎である。

台中駅駅舎内。

駅の台鉄本舗で時刻表を購入する。表紙の猫のイラストがかわいらしい。表紙の種類はいくつかあったが、どれも中身は同じとのことであった。
ホテルの向かいのセブンイレブンで朝飯を買って、ホテルに戻る。

2010/9/6:縦貫線:區間3101次:台中→彰化
9時30分、同行者と合流し、本日の計画を立てる。彰化、苗栗、新竹に行くことを決定する。
台中駅で彰化までの乗車券を購入する。27元也。

さらに、翌日の台中までの莒光号の切符を購入する。国際学生証を提示すると、学生割引が適用される。2割引らしい。2人分をクレジットカードでまとめて支払う。
台中駅ホーム。


10時21分発の斗六行き区間車で彰化へ向かう。

車両はEMU500型4両編成であった。彰化には10時42分に到着した。


彰化駅。

駅前の駐車場にて……。

彰化には、1922年に建てられた扇形庫がある。台湾の日本統治時代の遺産の1つとのことだが、現在は彰化機務段(機関区)の一施設で、現役で使用されているというのだから驚きである。平日であれば一般観光客も見ることができるとの話を聞いていた。
彰化駅の駅員に道順を確認し、駅を出て左方へ歩く。
こんな看板を見ながら……。

大きな交差点を左に曲がり、つきあたりにある地下道を通ると、もう扇形庫の入口である。彰化駅から歩いて10分もかからない。





「交通部台湾鐵路管理局彰化機務段」と書かれた門から入り、すぐ横の警備員室で見学希望を告げる。紙に代表者の名前と住所を記入するだけで許可される。ここを訪れる観光客が多いようである。この日は、我々の前にも日本からの客が来たらしい。

まず目に入るのは、この蒸気機関車である。

ディーゼル機関車の部品から作られた人形。

扇形庫を下から見る。



幸運にも、ディーゼル機関車が本線側からやってきた。


転車台。


観光客向けに作られたのか、展望台がある。

展望台から。



すぐ左側が縦貫線の本線。

その他、ここで撮影した写真。


写真などでは扇形庫が大きく感じられたが、実物を見てみると意外と小さいと感じる。ただ、扇形庫の奥行きは機関車一台に屋根がかかる程度でよいのだから、普通に考えたら妥当な大きさである。
良いものを見ることができたと思う。満足である。観光客の立ち入りを認めてくださっている現場の方々に、感謝である。
【2010/9台湾】(目次)
6,彰化扇形庫:2010/9/6【2010/9台湾】【←本記事】
7,苗栗鐵路車輛文物展示館:2010/9/6【2010/9台湾】