彰化には、1922年に建てられた扇形庫がある。台湾の日本統治時代の遺産の1つとのことだが、現在は彰化機務段(機関区)の一施設で、現役で使用されているというのだから驚きである。平日であれば一般観光客も見ることができるとの話を聞いていた。
彰化駅の駅員に道順を確認し、早速向かう。
駅を出て左方へ歩く。
こんな看板を見ながら……。
大きな交差点を左に曲がり、つきあたりにある地下道を通ると、もう扇形庫の入口である。彰化駅から歩いて10分もかからない。
「交通部台湾鐵路管理局彰化機務段」と書かれた門から入り、すぐ横の警備員室で見学希望を告げる。紙に代表者の名前と住所を記入するだけで許可される。ここを訪れる観光客が多いようである。この日は、我々の前にも日本からの客が来たらしい。
まず目に入るのは、この蒸気機関車である。
ディーゼル機関車の部品から作られた人形。
扇形庫を下から見る。
幸運にも、ディーゼル機関車が本線側からやってきた。
転車台。
観光客向けに作られたのか、展望台がある。
展望台から。
すぐ左側が縦貫線の本線。
その他、ここで撮影した写真。
写真などでは扇形庫が大きく感じられたが、実物を見てみると意外と小さいと感じる。ただ、扇形庫の奥行きは機関車一台に屋根がかかる程度でよいのだから、普通に考えたら妥当な大きさである。
良いものを見ることができたと思う。満足である。観光客の立ち入りを認めてくださっている現場の方々に、感謝である。
【2010/9台湾】(目次)
6,台中から彰化へ:縦貫線:2010/9/6【2010/9台湾】
7,彰化扇形庫:2010/9/6【2010/9台湾】【←本記事】
8,彰化から苗栗へ:自強1012次:2010/9/6【2010/9台湾】