新木場を22時30分に出発したJR東海バスのドリームなごや3号は、名古屋駅新幹線口に7時10分に到着した。この日は8時43分の高山本線特急ひだ3号に乗車することにしているが、少し時間がある。この時間を使って、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線に乗車しておくことにした。
あおなみ線は、名古屋市の名古屋駅と金城ふ頭の15.2kmを結ぶ名古屋臨海高速鉄道の路線である。この路線は、もともと、その一部が名古屋駅と名古屋貨物ターミナルとを結ぶJR貨物の路線であったところ、その路線を改良し、名古屋駅と名古屋市西南部の鉄道空白地帯を結ぶ旅客路線として2004年に開業した。現在、昼間は15分間隔、朝夕のラッシュ時は10分間隔での運行である。
2022/10/21:名古屋臨海高速鉄道あおなみ線:名古屋→金城ふ頭
2022年10月21日金曜日。
名古屋から、7時20分発のあおなみ線普通金城ふ頭行きに乗車した。
あおなみ線の車両は1000形である。4両編成8本で運用に就いている。
通学時間帯であり、ホームには人が多かった。沿線には住宅街があるほか、ささしまライブ駅の近くに愛知大学名古屋キャンパス、中島駅近くに名古屋市立工業高校といった学校があるので、上り・下りいずれの列車も混雑している。
列車は、定刻7時20分に名古屋駅を出発した。名古屋を出ると、右へ大きくカーブする。東海道新幹線の高架を潜り、関西本線の線路を上から跨いで、ささしまライブ駅に到着する。
ささしまライブ駅を出ると、右側にJR東海の名古屋車両区が広がり、その後しばらく、左右に何本もの線路がある中を走る。どの線路がどの路線のものなのかはよく分からないが、右側にはJR関西本線、近鉄線が併走しているはずである。
小本駅の手前で関西本線、近鉄線と分かれ、大きく左へ進路を変える。
小本駅を出ると、右側にJR東海バス名古屋支店があり、高速バスタイプの車両が並んでいるのが見える。それを過ぎると、今度は地下鉄東山線の車両基地が見えた。荒子駅から東山線西端の高畑駅までは、地図を見ると一本道で700m程度である。
その次の南荒子駅の左側には、JR貨物の名古屋貨物ターミナルが広がる。あおなみ線は、もともと、この名古屋駅から名古屋貨物ターミナルに至る路線を旅客用に改良した路線である。
南荒子を出ると、ここからはあおなみ線のために作られた路線となる。中島と港北でまとまった降車があり、車内は一気に空席が多くなった。
列車は左右にマンションを見つつ進む。このあたり、東側で地下鉄名港線が平行しており、港北駅と東海通駅、荒子川公園駅と港区役所駅、稲永駅と築地口駅は、それぞれ2km程度の距離である。
荒子川公園を出ると、住宅よりも工場や倉庫のような建物が目立つようになる。野跡を経て金城ふ頭に近づくと、その傾向はますます強くなる。まさに港湾区域といった感じである。
車窓左側には、名港トリトンの1つを構成する名港中央大橋が見えた。名古屋港に架かる伊勢湾岸自動車道の橋梁である。
金城ふ頭駅の手前では、JR東海のリニア・鉄道館がある。
1000形車内。一般的な通勤用車両である。
車端部。
座面は一人ずつ区分けされている。
優先席はモケットの色では区別されておらず、窓にシールが貼られているのみである。
ドア。
ドア上には千鳥配置で案内表示器が設置されている。どちらのドアが開くかはランプで表示されるようになっている。
案内表示器がない側のドア上には路線図がある。
あおなみ線開業の2004年に日本車輌で製造された車両であった。
金城ふ頭には7時45分に到着した。
金城ふ頭駅にはフルスクリーン式のホームドアが設置されている。
金城ふ頭駅はレゴランド・ジャパンにも近い。前に見えるカラフルな建物はレゴランド・ジャパン・ホテルである。
駅構内には売店があるようであったが、このときは閉まっていた。
金城ふ頭駅コンコース。
駅には歩行者用デッキが繋がっている。
土休日には金城ふ頭からささしまライブまで水上バスが運行されている。
2022/10/21:名古屋臨海高速鉄道あおなみ線:名古屋→金城ふ頭
折返し、7時51分発の名古屋行きに乗車した。
金城ふ頭からの乗客は3名であったが、稲永を過ぎると客が増えてきて、名古屋に近づくにつれて車内は立ち客でいっぱいになった。
途中の南荒子駅では、上り線のホームドアが工事中で、一部のドアからしか乗り降りができないようになっていた。列車が到着した後、ホームの係員が手動で一部のホームドアを開け、それから列車のドアが開く。出発時も、列車のドアが閉まってから、ホームドアを係員が手動で閉めて、それから出発する。そのため、他の駅よりも停車時間が長い。
名古屋には8時15分頃に戻ってきた。ホームには通勤・通学客の長い列ができていた。
【2022/10北陸】(目次)
2,東京から名古屋へ:ジェイアール東海バス「ドリームなごや3号」:2022/10/20【2022/10北陸】
3,名古屋臨海高速鉄道あおなみ線:1000形:2022/10/21【2022/10北陸】【←本記事】
4,名古屋から富山へ:JR高山本線:特急ひだ3号:グリーン車:キハ85系:2022/10/21【2022/10北陸】