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22,和歌山電鐵貴志川線:うめ星電車:2022/8/29【2022/8近畿】

投稿日:2022年10月20日

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和歌山電鐵貴志川線は、和歌山駅を起点に、東へ進み、紀の川市の貴志までを結ぶ14.3kmの路線である。1933年に全線開通、かつては南海電鉄の一路線であったが、利用者減による存廃問題が浮上する中、2005年に岡山電気軌道出資のもと和歌山電鐵が設立、2006年に和歌山電鐵が本路線を引き継いで現在に至る。地域猫であった「たま」を貴志駅の駅長に就任させたり、「たま電車」を運行したりと、独特の施策で話題を集めている会社、路線である。

 

2022/8/29:和歌山電鐵貴志川線:普通:和歌山→貴志

王寺を10時18分に出発したJR和歌山線の電車は、和歌山に12時36分に到着した。

貴志川線の列車は昼間30分間隔であり、次の列車は13時発である。

貴志川線は和歌山駅の9番線から出発する。9番線に繋がる階段には、猫の絵が飾られている。

 

階段を上がったところに窓口がある。貴志まで往復する旨告げると、1日乗車券を出してくれた。1日乗車券は800円であった。貴志までの普通運賃は400円であるから、ちょうど往復分の値段である。

 

和歌山駅9番線ホーム。

 

丸時計には猫耳がついている。

 

チャレンジ250万人。

 

13時発の貴志行きは、「うめ星電車」による運行であった。この車輌、もともとは南海電鉄2270系である。和歌山電鐵が経営譲渡時に引き継ぎ、さらに2016年に「うめ星電車」へと改造され、現在に至る。

 

1967年(昭和45年)東急車輌製造、誕生から既に55年経過している。2016年(平成28年)に、大阪車輌工業で、「うめ星電車」への改造工事が行われた。

 

「うめ星電車」は、和歌山県の特産品「南高梅」をモチーフにした車両となっている。デザインは水戸岡鋭治氏とのことで、先日、京都丹後鉄道で乗車した「丹後の海」と似通った面もある。

貴志方。ロングシートではあるが、座席の色、背もたれは統一されていない。ソファー状になっている座席もある。窓が木で囲われていたり、天井や床も木張りとなっていたりと、和のテイストに仕上げられている。窓から光が入り、良い感じの雰囲気である。単なる移動手段と言うよりも、むしろ作品の中にいる感じである。

車端部。

ショーケースがあり、グッズや名産品が展示されている

テーブル付きの椅子もある。

 

和歌山方。

スタンプ台も設置されていた。

 

ドアは1両に2つあり、運転台側が片開き、連結面側が両開きである。

 

列車は定刻13時に和歌山駅を出発した。小学校の下校時間帯のようで、車内には小学生が多く、賑わっていた。

すぐに田中口駅に到着した。貴志川線は14.3kmの路線であるが、駅数は14であり、全体的に駅間距離は短い。和歌山駅から田中口駅までの距離は0.6kmである。

 

沿線は単線であり、日前宮前と伊太祁曽で和歌山行きの列車と行き違いをした。日前宮前で行き違いをしたのは「たま電車」であった。

 

路線状況があまりよろしくないのか、列車は結構揺れて、その度につり革の輪っかの部分が荷物棚にあたり、カツカツと音を立てる。

 

終点の貴志には13時32分に到着した。ここまで乗り通す人も少なくなかった。

 

貴志駅ホーム。

 

貴志駅。

駅の入口前に猫のパネルがあるほか、そもそも駅自体が猫の顔となっている。屋根は、地元のヒノキの皮を張り重ねた「檜皮葺(ひわだぶき)」であるという。上の部分には耳があり、「TAMA」の文字もある。

初代たま駅長の跡を継ぎ、現在は2匹の猫がシフト制で駅で業務にあたっている。そのほか、駅舎内には、カフェや売店もある。このカフェで休憩をしたいと思ったが、今回はその時間をとっていなかった。

 

貴志駅前。

紀の川市地域巡回バスの停留所がある。

 

2022/8/29:和歌山電鐵貴志川線:普通:貴志→和歌山

和歌山行きの列車は30分に1本の運行である。後ろ髪を引かれる思いで、折返しの13時38分発和歌山行きに乗車した。

 

帰りは、進行方向前側の席に座り、前面展望をしながら和歌山へ戻ることにした。

列車は、定刻13時38分に貴志を出発した。貴志駅からの乗客は少なく、わずか3名であった。

西山口付近。

山東駅。

 

伊太祈曽駅。

伊太祈曽駅には和歌山電鐵の本社と車両基地がある。乗務員の交代も行われた。ちなみに、この駅にも猫駅長がいるとのことである。

貴志行きの「たま電車」と行き違いをした。

 

その後、日前宮前では「チャギントン電車」と行き違いをした。

 

終点の和歌山には14時10分に到着した。

 

改札口で「精算証」を受け取った。これをJRの窓口に渡して改札を通るようにとのことである。

 

【2022/8近畿】(目次

21,JR桜井線(万葉まほろば線)・和歌山線:2022/8/29【2022/8近畿】

22,和歌山電鐵貴志川線:2022/8/29【2022/8近畿】【←本記事】

23,紀州鉄道:KR300形:2022/8/29【2022/8近畿】

 

【水戸岡鋭治氏デザインの車両の乗車記録】

4,京都丹後鉄道:特急たんごリレー4号:KTR8000形「丹後の海」:2021/12/24【2021/12西日本】

 

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