2011/4/23:Bekasi Ekspres:JakartaKota→Bekasi
ジャカルタ・コタを14時43分に出るブカシ・エクスプレス(Bekasi Ekspres)は、出発10分前に入線した。"Ekspres"という表示板が出ていなかったので、車掌に確認してから乗車する。車両は、東京メトロから来た元営団7000系、有楽町線で走っていた車両である。8両編成で、先頭車と最後尾は女性専用車となっている。これは他の"Ekspres"と"Ekonomi AC"の列車も同様であった。
乗車券。
車内は、意外にと言っては失礼であるが清潔であった。床はぴかぴかに磨かれていた。座席のモケットも日本と同じで、汚れもない。まだインドネシアに来て間もない車両なのかもしれないし、それに加えて車内清掃がしっかりとなされている印象である。車内には広告が一切なく、そのためすっきりとしている。
路線図はドア上にある。
出発までは、車内に物売りが乗ってきて、水や紅茶を販売して回る。駅構内も車内も、"Tea"とか"Aqua"とかという声で賑やかである。
物売りも全員降りた後、14時43分、ブカシエクスプレスは定刻にジャカルタ・コタ駅を出発した。"Ekonomi"の列車とは異なり、ドアはきちんと閉めている。エアコンも効いている。日本と変わらない。
客は少ない。空席だらけである。"Ekonomi"が満席なのとは対照的である。これは、"Ekspres"の値段の高さによるものだろう。後で乗車した"Ekonomi AC"は"Ekspres"の約2分の1、"Ekonomi"はそれ以下であるため、"Ekspres"がいかに高いかは容易に想像できる。もっとも、"Ekspres"の料金でも日本円で90円であるから、日本人からすれば十分に安い。
高架線を通り、ジャヤカルタ、マンガブサールなどを通過し、マンガライに停車する。駅構内には人が多いが、乗ってくる客は少ない。マンガライを出ると、次はジャティネガラであり、ジャティネガラの次はもう終点ブカシである。
途中で検札が来る。制服・制帽を身につけた車掌の他に補助員が複数乗車しており、彼らが切符にパンチを入れていく。車掌はただ見ているだけであった。
日本の車両であるからか、乗車していると、西武線とか東武線を走っているかのような錯覚に囚われる。もちろん車窓は日本とは違うわけではあるが、何となく不思議な感覚である。そして、昼下がりの空いた列車に乗ると眠気が襲うのはいつものことである。ついウトウトしてしまう。
終点のブカシには15時13分、定刻に到着した。停車駅が少なく、速度も速く、まさに名前の通り"Ekspres"であった。
ブカシ駅周辺を見て回る。駅前には屋台が数多く出ており、果物や野菜が売られていた。
【2011/4インドネシア】(目次)
20,ジャカルタコタ駅:2011/4/23【2011/4インドネシア】
21,ジャカルタの通勤列車(2):ジャカルタからブカシへ:ブカシエクスプレス(Bekasi Ekspres):2011/4/23【2011/4インドネシア】【←本記事】
22,ジャカルタの通勤列車(3):ブカシからジャカルタへ:Ekonomi AC:2011/4/23【2011/4インドネシア】