次に明知鉄道に乗る。明知鉄道は、JR中央本線の恵那を起点として、明智までの25.1kmを結ぶ路線である。国鉄明知線として1933年に開業し、1985年に明知鉄道に転換されて現在に至る。
2020/1/12:JR中央本線:快速:高蔵寺→恵那
高蔵寺を10時18分に出る中央本線の快速中津川行きで恵那へ向かう。
高蔵寺を出ると、定光寺、古虎渓を通過して、次は多治見に停車する。多治見より先は各駅に停車する。恵那には10時55分に到着した。
恵那駅の跨線橋。側面は木張りである。
JR恵那駅。
恵那駅前。
このときの気温は4度であった。
2020/1/12:明知鉄道明知線:普通:恵那→明智
明知鉄道の恵那駅は、JR恵那駅の横にあった。さらに、それに並んで「えなてらす」という観光物産館がある。
恵那からは、11時19分発の明智行きに乗車する。
明知鉄道恵那駅ホーム。
沿線の岩村には、岩村城跡のほか、江戸時代からの建物、雰囲気が残る町並みが残された岩村町本通りなどの観光スポットがあるという。
11時14分に明智から1両の気動車が到着した。この列車が折り返しの明智行きとなる。まだ新しそうな車両であり、確認したところ2018年製のアケチ100形とのことであった。
車内はオールロングシートで、トイレはない。(後ほど撮影)
20人程度の乗客で恵那を出発した。
恵那を出ると、すぐに川を渡る。地図を見ると、阿木川という川であった。
この路線は恵那から明智の間で2つの峠を越えるらしいが、早速東野と飯沼の間で山を上っていく。沿線には古くからありそうな立派な家が目立つ。
東野から9分かけて到着した飯沼駅は、33パーミルの勾配上に作られたという。パーミルという単位は、1000mの水平距離に対してどれだけ上がる・下がるかを示すものであり、33パーミルとは1000m進むと33m上がるという意味である。この駅が開業したのは1991年であり、沿線の駅の中では新しい方であるが、開業当初は日本で最も勾配が急な場所にある駅であったらしい。急勾配上に駅があるということは、車内からでも分かる。
極楽という駅がある。2008年に開業した駅とのことであるが、なかなか珍しい名前の駅である。
その極楽の次が岩村である。列車の行き違いができる沿線唯一の駅である。観光客風の人が10人ほど降りていった。
岩村駅には腕木式信号機があった。2004年までは明知鉄道で実際に使われていたらしく、その後いったんは撤去されたが、2006年に復元されたとのことである。
山岡駅には「かんてんかん」という建物が併設されている。寒天作りが盛んな地域らしい。
また、山岡駅には明知鉄道の旧型気動車アケチ1形が置かれていた。
山岡の次の野志駅も、飯沼駅と同じく急勾配上にあった。この駅は、日本国内の駅の中では、飯沼駅に次ぐ全国第3位の急勾配上の駅なのだという。
終点の明智には12時08分に到着した。
会社名は「明知」鉄道であるが、終着駅は「明智」である。1933年の開業当初は明知駅であったというが、1985年の明知鉄道転換時に、当時の町名に併せて「明智」に変更したらしい。
ホームに展示されていた明知鉄道のヘッドマークの一部。
明智駅の構内には明知鉄道の車庫があった。
明智駅。
明智駅前からは、JR中央本線の瑞浪駅へ向かう東鉄バスが出発する。瑞浪駅までの所要時間は約40分とのことである。
明智駅の駅舎内では土産物が売られていた。その中から、山岡の「寒天かすていら」を購入した。帰宅後に食べたが、通常のカステラよりもしっとりとした感じがあった。
2020/1/12:明知鉄道:普通:明智→恵那
帰りは12時36分発の恵那行きに乗車した。乗車したのは行きに乗車した車両であったが、明智方にもう1両連結をした2両編成での運行であった。
新たに連結した車両。こちらは2017年に製造されたアケチ100形であった。
行きと同じく、途中の岩村で観光客風の人の乗降があった。
終点の恵那には13時24分に到着した。
【2020/1東海】(目次)
17,愛知環状鉄道線:2020/1/12【2020/1東海】
18,明知鉄道明知線:2020/1/12【2020/1東海】【←本記事】
19,恵那から塩尻へ:JR中央本線:2020/1/12【2020/1東海】
【岐阜県内を走る私鉄列車の乗車記録】
13,名鉄犬山線・広見線:2019/3/20【2019/3中部】
11,名鉄名古屋本線・各務原線・小牧線・地下鉄上飯田線:2019/3/19【2019/3中部】