東海(Donghae:トンヘ)から乗車したムグンファ1774列車は、東大邱(Dongdaegu:トンテグ)に15時50分に到着した。東大邱からは、16時09分発の、大邱線・中央線・東海線経由のヌリロ(Nuriro)1881列車太和江(Taehwangang:テファガン)行きに乗車して、太和江まで向かうことにした。
太和江というと聞き馴染みのない場所に思われるかもしれないが、蔚山(Ulsan:ウルサン)のことであり、2010年までは太和江駅は蔚山駅と称した。2010年に京釜高速線の蔚山駅が開業したことにより、在来線の駅の方を太和江駅に改称したという。本日の宿泊先は太和江駅の近くであり、都合が良い。
乗車券はKORAIL TALKから予約した。東大邱から太和江までの所要時間は1時間17分で、運賃は7,700ウォンであった。出発間際に予約をしたが、シートマップを見ると席はかなり埋まっていた。幸い窓側に空席があり、ここを予約した。
2026/7/4:ヌリロ:1881:東大邱→太和江
韓国の鉄道では車内販売はない。今朝ホテルで食事をして以来、何も食べていなかったため、お腹は空いている。東大邱駅の構内にはコンビニや食事処も多く、ドーナツでも買おうかと思ったが、練り物を売っている店があったのでここに入る。

辛いものと普通のものを1本ずつ購入する。3900ウォンで、クレジットカード決済が可能であった。出汁もつけてくれる。美味しくいただいた。

ヌリロ1881列車は2番線からの出発である。

ホームへ着いたのは出発5分前であったので、既に列車は到着しており、多くの客が乗車していた。
ヌリロ号は、2009年に運行を開始した韓国鉄道公社200000系電車で運用される列車である。この車両は日本の日立製作所が製造し、もともとは老朽化していたムグンファ号の車両の置き換えを計画していたらしいが、結果的に4両編成8本の製造にとどまった。かつてはソウル発着の列車にも充当されていたが、現在は、東海線系統を中心に運行している。

前面上部には行先表示機がある。

側面の行先表示機。

ホームが低床であるため、列車の方にステップが用意されている。

車内は、2+2の転換リクライニングシートである(後程撮影)。

座席。


テーブルはインアームテーブルである。

壁にはコンセントが設置されている。

頭上には読書灯がある。

デッキとの仕切りドアの上にはモニターがある。

デッキにはトイレが設置されている。

片方は車いす対応トイレ、反対側には男性用トイレがある。

車いす対応トイレ。

男性用トイレ。

東大邱を定刻16時09分に出発した。8割方の座席が埋まっていた。
しばらくは、先ほどムグンファ号で通ってきた道を戻ることになる。

駅近くに車両基地があり、ムグンファ号の車両のほか、大邱近郊で電鉄線として運行している大慶線の車両も停車していた。

列車は僅かに京釜線を進み、佳川(Gacheon:カチョン)から大邱線に入る。大邱線は、佳川から永川までの26kmの路線である。韓国を縦断する2つの代表的路線である京釜線と中央線を大邱付近で繋いでいる路線である。
遠くに街があるのか、高層マンションが並んでいるのが見える。この風景にも慣れてきた。





清泉(Cheongcheon:チョンチョン)を通過する。かつては旅客営業をしていたらしいが、現在は停車列車はない。

最初の停車駅は河陽(Hayang:ハヤン)で、16時25分に到着した。この駅では大邱交通公社1号線と接続している。


先ほどのムグンファ号が通ってきた中央線ソウル方面に繋がる短絡線の分岐を過ぎ、デルタ線の1辺を走行し、中央線の本線と合流すると、永川(Yeongcheon:ヨンチョン)である。永川には16時37分に到着した。一定数の客が席を立つ。この先の各駅では降りる客の方が多く、徐々に車内は空いていった。


永川駅付近にも高層のマンションが密集している地帯がある。

永川から中央線、牟梁(Moryang:モリャン)から東海線に入り、慶州(Gyeongju:キョンジュ)には16時59分に到着した。


牟梁から先は、初日に釜山から江陵へ行く際に乗車した区間である。



北蔚山(Bugulsan:プグルサン)には17時19分に到着した。


車窓からは、工場が並んでいるのが見える。

こちらは現代自動車の工場であった。現代自動車の蔚山工場は世界最大規模の自動車工場だというが、ここもその一角だろうか。。

太和江を渡る。蔚山を流れる川で、日本海に繋がっている。

太和江を渡り終えると、終点の太和江(Taehwangang:テファガン)である。17時26分に到着した。
太和江駅は、前述の通り、もともとは「蔚山」を称していたが、2010年に京釜高速線の蔚山駅が開業したことにより、近隣を流れる川の名前と同じ「太和江」に改称した。京釜高速線の蔚山駅と東海線の太和江駅は20km以上離れているので注意が必要である。両区間の移動には、バスで50分程かかるという。
太和江駅の東側には何本もの線路が並んでいる。蔚山は工業都市であり、現代自動車をはじめ複数の大規模工場があるほか、海岸沿いには韓国最大の石油コンビナートが広がっているという。今は分からぬが、かつては貨物列車がこれらの線路を埋めていた時代もあったのかもしれない。


太和江駅にて。

乗車列車。

【2026/7韓国】(目次)
9,東海から東大邱へ:嶺東線・中央線・大邱線:ムグンファ1774列車:2026/7/4【2026/7韓国】
10,東大邱から太和江へ:大邱線・中央線・東海線:ヌリロ1881列車:2026/7/4【2026/7韓国】【←本記事】
11,蔚山:東横INN蔚山三山洞:シングル:2026/7/4【2026/7韓国】