ロサンゼルス国際空港のターミナル2に到着したのは21時10分過ぎであった。空港の建物内は冷房が効きすぎていて、寒い。半袖の上に長袖を羽織る。
アビアンカ航空のカウンターでメデジンまでの搭乗手続きをすませる。待ち時間はなかった。サンサルバドルからボゴタまではエンブラエルの小型機であるが、機内持ち込みの手荷物の大きさは大型機と変わらないらしい。「機内持ち込みで大丈夫」とのことだったので、すべて機内持ち込みにする。サンサルバドル、ボゴタで乗り継ぐので、計3枚の航空券が渡される。ラウンジについて聞いてみると、アビアンカは独自のラウンジを持っていないが、エアカナダのラウンジが利用できるとのことであった。
早速保安検査場へ向かう。入り口で短冊状の緑色の紙を渡される。なにやら検査の対象とされたようである。白い紙を手にこすりつけさせられ、コンピューターで何かの反応を見ていた。無罪放免となるが、何の検査だったのだろうか。後で調べてみると、硝煙反応の検査だったようである。火薬の類が手についていると反応するらしい。爆発物対策の一種であろう。
そのあとに通常の荷物検査がある。数人しか並んでいなかったので、すぐに進む。後ろにいたおばさん2人が、「ハポネ」とかと言っている。パスポートの表紙が見えたようで、「珍しい」といった感じである。「スペイン語『オラ』と『グラシアス』くらいしか分からないんだけど、今からコロンビアにバカンスに行く」と英語で言うと、「大丈夫よ」と笑顔で返される。それを信じたい。
ターミナル2は現在進行形で工事中らしい。確かにターミナルは古さを感じさせる。
VIPラウンジは2階にあり、ハワイアン航空、ニュージーランド航空、エアカナダのラウンジがある。ニュージーランド航空もスターアライアンスに加盟しているので、資格上利用はできるはずだが、閉店時間は21時半であった。
2014/9/14:ロサンゼルス国際空港:ターミナル2:エアカナダ・メープルリーフラウンジ
エアカナダのメープルリーフラウンジに入室する。1時まで開いているとのことであった。
中国国際航空もここを指定されているようである。
受付で搭乗券とスタアラのゴールドカードを提示する。
あまり大きくはないが、明るい雰囲気で居心地がよい。しかし寒い。
窓があり、開放感がある。窓は駐機場に面しており、飛行機を見ることができる。
食べ物は、野菜スティック、パン、スープがある。ここらへんで夕食にする。ソフトドリンクは充実している。ネットブックを充電しつつ、夕食をとり、インターネットをする。
トイレはラウンジ内になく、受付で聞くと1階の22番搭乗口前とのことだったので行ったが、あまりきれいではなかった。
2014年9月15日月曜日。
ロサンゼルス空港ターミナル2のエアカナダ・メープルリーフラウンジの中で日を跨ぐ。
2014/9/15:アビアンカ521便(AV521):ロサンゼルス→サンサルバドル:A321-200(N692AV)
アビアンカ521便サンサルバドル行きは1時25分の出発であるが、搭乗券の"Boarding Time"には0時25分と書かれている。単通路機のA321で1時間前の搭乗開始とはどのようなことかと思う。この時間に搭乗は開始しないだろうと高をくくり、ラウンジ内のモニターでも"Boarding"となっていないので安心して、のんびりと0時40分までラウンジにとどまる。
22番搭乗口へ向かうと、案の定、搭乗はまだであった。車椅子の搭乗客が10数名いて、搭乗口前には車椅子の列ができている。この人たちは、優先搭乗の前に空港係員の誘導のもとで搭乗していく。
出発30分前の0時55分に搭乗開始となった。飛行機はエアバスのA321型機であった。塗装はアビアンカであるが、搭乗券やEチケットの記載に拠れば、運航は”TACA International Airlines”(タカ航空)である。現在のアビアンカは、コロンビアが本拠地のアビアンカ・コロンビア航空とエルサルバドルが本拠地のグルーポ・タカが経営統合をしてできたものである。現在は便名はすべてアビアンカ(AV)であるが、実際の運航は細分化されているらしい。
搭乗案内は、スペイン語での案内が先で、その後に英語での案内がなされる。荷物もあるので優先搭乗で早々に機内へ入る。コーポレートカラーである赤色の制服に身を包んだ乗務員が出迎えてくれる。
機内の内装は新しさを感じさせる。後で調べたところ、今年の1月に導入されたばかりの機体であった。エコノミークラスの座席にも個人用テレビがついている。イヤホンジャックの位置は、肘掛けではなくてヘッドレストの脇であった。これは知らないと戸惑う。
枕は3人掛けの席の間に挟まれており、したがって3席につき2つ、毛布は真ん中の席に1つだけ置かれている。いまいち分からない置き方である。さらに、そのあとに別途配っている姿を見なかったし、客が要求しているふうもなかった。
個人用テレビではコロンビアの観光地の映像が流されていた。
客が続々と乗ってくる。ほとんど例外なく、機内持ち込みサイズのスーツケースか、それと同じくらいのリュックサックを持っている。座席のみならず座席上の手荷物収納スペースも満杯だったのではないかと思う。手荷物検査場で話しかけてきたおばさんも乗っていた。
定刻1時25分に動き出す。テレビがあるにもかかわらず、機内安全ビデオは放映されず、客室乗務員が自らエマージェンシーデモを行う。
いつの間にか寝ており、離陸は完全に夢の中であった。目が覚めたら既にシートベルトサインが消え、客室乗務員がイヤホンを配っていた。2時を過ぎている。その後また浅く眠ったようで、スナックサービスは飛ばされた。起きたら、袋入りのおつまみを食べている人がちらほらいて、気がついた。呼び止めてもらうまでもない。続けて行われたドリンクサービスは起きていて、オレンジジュースをもらう。
リクライニングを倒して寝る体制になる。もう2時40分である。意外と、寝ずに映画を見始める客も多い。
ロサンゼルスを出て南下すると、ほんの少しでメキシコに入る。
目を覚ますと外はもう明るい。メキシコ上空を飛行中であった。時間はロサンゼルス時間で5時10分であった。ロサンゼルスとサンサルバドルは時差が1時間ある。サンサルバドルは6時10分である。
機内食が提供される。朝食はチーズクレープかスクランブルエッグかの選択らしい。スクランブルエッグをもらう。ハッシュドポテトとベーコンが付け合わせである。不味くも旨くもない。
朝飯を食べ終え、トレーを返すと、まもなく着陸である。昼間の5時間のフライトは長く感じることもあるが、夜行だとあっという間である。
定刻7時25分、中米エルサルバドルの首都サンサルバドルに到着した。雨が上がったばかりのようであった。
【2014/9コロンビア】(目次)
6,ロサンゼルス:リトルトーキョー:2014/9/14【2014/9コロンビア】
7,ロサンゼルスからサンサルバドルへ:アビアンカ521便:2014/9/15【2014/9コロンビア】【←本記事】
8,サンサルバドルからボゴタへ:アビアンカ383便:2014/9/15【2014/9コロンビア】