特急しおさい号は、東京と千葉県の銚子とをJR総武本線経由で結ぶ特急列車である。両区間では京成バスグループの高速バスが充実している一方、JRの特急列車は、平日は通勤時間帯に区間便も運行されているものの、全区間を走破するのは平日1日4.5往復、休日4往復のみと、やや影が薄い存在となってしまっている。
2024年3月まで、特急しおさい号のほとんどの便には255系が充当され、私も乗車したことがある。ただ、255系も登場から30年ほど経過しており、老朽化が進んでいた。そのため、2024年3月のダイヤ改正で、これまで基本的に成田エクスプレス専属で運用に就いていたE259系が255系を置き換えて、現在に至る。また、このダイヤ改正より、特急しおさい号では自由席が廃止され、指定席とグリーン車のみの設定となった。
2025/8/3：JR総武本線：特急しおさい3号：東京→銚子
2025年8月3日日曜日。東京駅を10時10分に出る特急しおさい3号銚子行きで、東京から銚子まで向かう。特急券は、事前にえきねっとのチケットレス割引で購入、1,480円であった。
東京駅では、特急しおさい号は基本的に総武地下2番線から出発する。
車両はE259系6両編成である。かつての成田エクスプレス専属運用だったころは、全面にも側面にも大きく「N’EX」のロゴマークが入れられていたが、2023年以降に、JR東日本のプレスリリースによると「空港アクセス特急に限らない多様化したご利用目的に合わせた都市間輸送特急」などを表現するため、ロゴマークを形式名である「SERIES E259」に変更するなど、車体デザインのリニューアルが行われた。
行先表示機。
乗車すると、乗降口にもディスプレイがあり、行先や停車駅の案内を行う。これは珍しいが、成田エクスプレスでは途中で行き先が二手に分かれることがあるため、誤乗防止の意味合いがあるのだろう。
車内に入ると、まず、鍵付きの荷物置き場が目に付く。
車内は横4列でリクライニングシートが並んでいる（一部は銚子着後に撮影）。
座席。ひじ掛け部分にコンセントも備わっている。
枕カバーにも「SERIES E259」のロゴが入れられている。
座席前ポケットの横にドリンクホルダーがある。
車内にはドア上だけではなく中ほどにもモニターがある。
E259系は、特急列車にしてはトイレ、洗面所の数が少なく、1号車と6号車のみに設置されている。
洋式トイレ。
男性用トイレ。
洗面所。
【→E259系のグリーン車の乗車記録はこちら】
特急しおさい3号銚子行きは、定刻10時10分に東京駅を出発した。
東京駅を出ると地下を走行し、馬喰町を通過した後、地上に出て、錦糸町に停車する。
錦糸町で一定の乗車がある。窓側は埋まっているところが多いが、一方の通路側は空席が多い。
錦糸町を出ると、船橋、千葉と停車する。千葉までは快速線と緩行線が並んでおり、複々線区間となっている。
佐倉には10時51分に到着した。成田線との分岐駅である。
成田線は成田まで複線であるが、総武本線はここから単線になる。
八街には11時03分に到着した。ここで4分ほど停車して、11時10分発の特急しおさい10号東京行きと行き違いをする。
成東には11時18分に到着した。向こう側の3番線には、同時刻発の普通千葉行きが停車していた。
この先は、横芝、八日市場、旭、飯岡と停車する。各駅でパラパラと降車があり、空席が多くなった。
終点の銚子には12時に到着した。
銚子は醤油の街である。
イルカにも逢えるらしい。
銚子から先、犬吠、外川へは、銚子電鉄が列車を運行している。5年ほど前に乗車した時は京王のお古であったが、この時は南海電鉄から譲渡された車両が停車していた。
【→銚子電鉄の乗車記録はこちら】
銚子駅。
駅舎内にある銚子観光案内所では簡単なお土産品も売られており、ここで「銚子めろんめろん」という飲むこんにゃくゼリーを購入した。個人的に気に入っており、銚子に来るたびに購入している。
ばら売りもあるが、3個セットで購入した。キーホルダーもついてきた。
【255系で運行していた頃の特急しおさい号】
4,銚子から千葉へ：JR総武本線：特急しおさい10号：255系：グリーン車：2020/11/13【2020/11千葉】
2,東京から銚子へ：JR総武本線：特急しおさい3号：255系：2020/11/13【2020/11千葉】
【E259系の乗車記録】
成田空港から八王子へ：特急成田エクスプレス50号：E259系：グリーン車：2021/11/23
東京から河津へ：JR東海道本線ほか：特急マリンエクスプレス踊り子77号：2013/2/28