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阿武隈急行線(1):槻木から梁川へ:阿武隈急行8100系「政宗ブルーライナー」:2023/9/30

投稿日:2023年11月5日

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阿武隈急行線は、宮城県の槻木と福島県の福島の54.9kmを結ぶ第三セクターの路線である。槻木も福島も東北本線との接続駅であり、阿武隈急行線は東北本線より東側を、阿武隈川に沿って走る。

この路線はもともと国鉄によって計画されており、1968年に、国鉄丸森線として宮城県内の槻木~丸森間が開業した。ただ、その後、福島までの工事は頓挫し、さらに丸森線自体が乗客数で伸び悩んだことから、廃止の対象となる。その中で、福島県、宮城県や沿線自治体の出資により阿武隈急行株式会社が設立され、1986年に丸森線を引き継ぎ、1988年に丸森~福島間を延伸、全線開通となった。

 

2023/9/30:阿武隈急行線:普通:槻木→梁川

2023年9月30日土曜日。およそ15年ぶりに阿武隈急行を乗り通すことにした。

始発の槻木駅は東北本線との共同使用駅である。

 

槻木駅前。駅前にはコンビニなどのお店は見当たらない。

 

槻木駅構内。

 

切符売り場。自動券売機が一つ設置されている。JRの券売機であるが、阿武隈急行の乗車券も購入できる。

駅舎の中にNewDaysがある。

 

こちら側はイベントスペースだろうか。

 

今回は、槻木駅を12時42分に出る阿武隈急行線普通梁川行きに乗車し、梁川で福島行きに乗り換えて福島まで向かう。槻木から阿武隈急行線で福島まで乗り通すと980円である。東北本線だと990円であるから、阿武隈急行の方が10円安い。

 

槻木駅は2面3線の構造である。駅舎に面した単式ホームが1番線で、東北本線の白石、福島方面行きが出発する。跨線橋を渡って、島式ホームの2番線が阿武隈急行、3番線が東北本線仙台方面行きのホームである。。

ホーム上には待合室がある。

 

2、3番線から見た槻木駅舎。

 

駅名標にはポケモンのキャラクターが描かれていた。青い方がみやぎ応援ポケモン「ラプラス」、ピンクがふくしま応援ポケモン「ラッキー」とのことである。阿武隈急行には、ラプラスとラッキーがラッピングされた車両もある。

 

12時42分発の梁川行きは、梁川始発の列車として12時20分に槻木に到着した。終点に到着しても、降りない客が一定数いる。どういうことかと思ったが、12時40分発の仙台行きに乗り継ぐ客で、到着した列車の車内を待合室代わりとしているのであった。

 

梁川行きは8100形電車2両編成での運行であった。8100形は、1988年の全線開通、全線電化の際に投入された車両で、2両編成9本が製造された。2019年にAB900系が投入された後、既に4本が運用を離脱している。

今回乗車したのは、その中でも、ご当地アニメ「伊達ダテニクル」とタイアップを行った「伊達なトレインプロジェクト」ラッピング車両「政宗ブルーライナー」であった。車体には、「阿武隈急行沿線マップ」として、キャラクターと共に、路線図と観光名所の写真がラッピングされている。

 

8100形は1両2ドアで、運転席寄りが片開きドア、連結部寄りが両開きドアである。

ドアは半自動の押しボタン式である。

 

行先表示器。

 

車内はセミクロスシートである。車内にも、「伊達ダテニクル」のキャラクターが貼られている。

 

車端部はロングシートである。

 

優先席。

 

ドアではキャラクターが観光案内をしている。

 

阿武隈急行線はワンマン運転であり、運転台後ろにはモニターと運賃箱が設置されている。

 

トイレは、槻木方の車両に設置されている。車端部ではなく、運転席寄り、ドア脇の優先席の横という妙な位置にある。

和式である。

 

今回乗車した車両は1988年(昭和63年)日本車輌製造である。

 

列車は、定刻12時42分に槻木を出発した。槻木を出ると、東北本線の上下線の間を走行した後、立体交差で東北本線と分かれる。

 

槻木の次は東船岡である。船岡の中心地は東北本線の船岡駅の方で、東船岡駅の方はあたりが田んぼというのどかな風景であった。

 

東舟岡の次は、岡である。

 

角田まではパラパラと客が乗っていたが、角田でほとんどが降りて、1両に数名となった。

角田にはJAXAの角田宇宙センターがあるからか、駅名標にはロケットが描かれていた。もっとも、この宇宙センターの最寄り駅は角田ではなく、東北本線の船岡駅である。

 

丸森駅。かつての終着駅である。ここでは、槻木行きの列車と行き違いをした。

駅舎があり、駅員もいる。

 

丸森から富野までは阿武隈川に沿って走行する。丸森を出てまもなく阿武隈川を渡り、その後は進行方向右側に川が見える。丸森の次のあぶくまを出ると、県境を越えて福島県に入る。

 

終点の梁川には13時25分に到着した。町は進行方向右手に広がっており、左側は水田である。

 

【阿武隈急行線の記録】

阿武隈急行線(1):槻木から梁川へ:阿武隈急行8100系「政宗ブルーライナー」:2023/9/30【←本記事】

阿武隈急行線(2):梁川から福島へ:阿武隈急行AB900系「阿武急 ラプラス&ラッキートレイン」:2023/9/30

【福島県の民鉄路線】

福島交通飯坂線(飯坂電車):福島交通1000系:2023/9/30

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