神戸市営地下鉄の地下鉄路線は、西神・山手線(新神戸~西神中:22.7km)、北神線(新神戸~谷上:7.5km)、海岸線(三宮・花時計前~新長田:7.9km)の3つの路線で構成されている。西神・山手線と北神線は直通運転をしており、実質的に一体となっている。昨日、西神・山手線の末端区間である長田~西神中央の区間には乗車しているので、この日はその他の区間に乗車する。
神戸電鉄で谷上まで来て、まず乗車するのが北神線であるが、北神線は、もともと北神急行電鉄の路線で、神戸電鉄有馬線沿線と新神戸、神戸市中心部を短絡するルートとして1988年に開業した。開業当初から、全列車が新神戸で神戸市営地下鉄西神・山手線に乗り入れて、両線は一体として運行がなされていた。2020年に北神急行電鉄北神線が神戸市営地下鉄に譲渡され、神戸市営地下鉄北神線となった。市営化されたことで運賃が大幅に下がり、谷上から新神戸までは北神急行電鉄時代には370円だったところが280円に、谷上から三宮までは550円から約半額の280円になったという。
2024/1/28:神戸市営地下鉄北神線:普通:谷上→新神戸
神戸電鉄と神戸市営地下鉄北神線を乗り継ぐ場合、上下線共に昼間は原則として対面乗り換えとなり、ホームを移動する必要は無い。中間改札口もないので、すぐに向かいに停車中の西神中央行きに乗り換えることができる。乗り換え時間もわずか2分で、接続は良い。乗り換える客も多い。
反対側から、ここまで乗ってきた新開地行きの神戸電鉄の列車が先に出発していった。
この谷上駅は標高244mで、地下鉄の駅としては日本で最も標高の高い駅である。
西神中央行きの列車は、15時56分に谷上を出発した。谷上を出ると、すぐに北神トンネルに入る。この北神トンネルは7276mで、六甲山の下を走る。
途中駅はなく、7分ほど走行し、16時03分に新神戸に到着した。
今回使用している「神戸街めぐり1dayクーポン(神鉄拡大版)」は、神戸市営地下鉄北神線が区間外となっている。この区間の精算をするため、一旦新神戸で降りた。改札口で280円を支払った。
2024/1/28:神戸市営地下鉄西神・山手線:普通:新神戸→新長田
「神戸街めぐり1dayクーポン(神鉄拡大版)」は、神戸市営地下鉄西神・山手線の新神戸~新長田間と海岸線の全線に乗車可能である。今度はこの乗車券を改札機に投入して、再び構内へ戻る。
次の列車は16時10分発西神中央行きである。この列車は新神戸始発であった。
神戸市営地下鉄北神線、西神・山手線の車両は、この6000形で統一されている。
【→6000形についてはこちらも参照】
昨晩宿泊したホテルの最寄りである湊川公園を経て、新長田には16時23分に到着した。『鉄人28号』の作者である横山光輝氏が神戸市長田区の出身で、鉄人28号のモニュメントが駅前にあることから、新長田駅の副駅名は「鉄人28号前」である。
2024/1/28:神戸市営地下鉄海岸線:普通:新長田→三宮・花時計前
新長田で、神戸市営地下鉄海岸線に乗り換える。
海岸線は三宮・花時計前~新長田の7.9kmを結ぶ路線で、2001年7月に開通した。
海岸線の車両は5000形である。海岸線は、鉄輪式リニアモーターカーの地下鉄で、小柄な車体が特徴である。
行先表示器。(別列車にて撮影)
車内。
優先席。
車いすスペース。
ドア上にはLEDの案内表示器が千鳥配置で設置されている。
上の案内表示器が設置されていないドア上には、路線図式の案内表示器がある。
5000形は、2001年の海岸線開通にあわせて、2000年から2001年にかけて4両編成10本が製造された。
新長田を16時30分に出る三宮・花時計前行きに乗車した。
新長田からハーバーランドまでは、JR山陽本線の南側、路線名の通り海岸寄りを進む。JR神戸駅に直結するハーバーランド駅を経て、JR三ノ宮駅の南側にある三宮・花時計前には16時45分に到着した。
三宮・花時計前駅改札口。
三宮・花時計前駅からJR三ノ宮駅は300mほどと近い。
【2024/1京阪神】(目次)
10,神戸市営地下鉄西神・山手線:6000形:2024/1/27【2024/1京阪神】
18,神戸電鉄有馬線:2000系・1000系(1100形):2024/1/28【2024/1京阪神】
19,神戸市営地下鉄北神線、西神・山手線、海岸線:2024/1/28【2024/1京阪神】【←本記事】
20,JR山陽本線(和田岬線):207系:2024/1/28【2024/1京阪神】