十国峠のケーブルカーに乗った後、十国峠登り口を10時56分に出る伊豆箱根バス熱海箱根線で箱根へ向かった。
この日の私の計画は、箱根町から芦ノ湖を横断する箱根観光船「箱根海賊船」で桃源台へ向かい、桃源台からロープウェイで早雲山、ケーブルカーで強羅、登山電車で箱根湯本を経て小田原へ向かうというものであった。次の桃源台行きの船は、12時20分に箱根町港を出発する。今回乗車した熱海箱根線のバスは箱根町にも停車するが、1時間ほど時間があるので、箱根関所跡を見ることにした。箱根町の次の箱根関所跡でバスを降りた。11時20分頃であった。
箱根関所跡のバス停は、箱根関所旅物語館の駐車場の一角にあった。ここは伊豆箱根鉄道系のお土産処兼レストランらしい。伊豆箱根バスの小田原行きはここが始発である。伊豆箱根鉄道系の芦ノ湖遊覧船もここから出発する。
箱根関所旅物語館から少し歩くと、箱根関所跡がある。詳細は種々の観光案内に委ねるが、500円を払って、2007年に復元された箱根関所と、そのすぐ近くにある資料館を見学した。
階段で高台の遠見番所に上がり、そこから箱根関所と芦ノ湖を眺めた。関所は想像していたよりも小さかった。
2022/3/25:箱根海賊船:箱根町→桃源台
箱根町から桃源台へは、芦ノ湖で運行する小田急グループの箱根観光船「箱根海賊船」で向かうことにした。現在、平日は1日5便の運行で、箱根町→元箱根→桃源台→箱根町と三角の経路で運行をしている。次の便は箱根町港を12時20分に出発する。
箱根関所跡から箱根町港まではバス停1つ分、徒歩でも2,3分程度であった。立派なレストハウスがあり、その前には小田急系の箱根登山バスのターミナルがある。レストハウスの2階は食堂になっており、お昼時で賑わっていた。
すぐ横には箱根駅伝ミュージアムがある。
箱根海賊船の乗船場は、レストハウスを通り抜けたところにある。
乗船場の切符売り場で乗船券を購入した。桃源台港まで1,200円である。さらに600円を支払うと、特別船室に乗船できるという。特別船室は、内装が豪華であったり、特別船室専用の展望デッキがあったりするらしい。今回は、普通船室で向かうことにした。
箱根町港には「ロワイヤルII」が停泊していた。この日はここでお休みらしい。
乗船時刻が近づくにつれ、客が続々と集まってきた。海賊船は、12時10分過ぎに箱根町港に到着した。特別船室の客は優先乗船が可能で、その後に普通船室の客が案内される。
箱根海賊船では、現在、前述の「ロワイヤルII」のほか、「ビクトリー」、「クイーン芦ノ湖」の三隻が就航しているが、今回の便は「クイーン芦ノ湖」での運航であった。「クイーン芦ノ湖」は、三隻の中では一番新しく、2019年に就航した、総トン数318トン、定員541名の船である。
それにしても、なぜこのような奇抜な船を運航しているのかと思うが、これは、同じく芦ノ湖で遊覧船を運航する伊豆箱根鉄道への対抗策であったらしい。伊豆箱根鉄道は、客船としては世界初の双胴船を芦ノ湖で運航していたが、箱根観光船は、それに対抗する形で、1964年より芦ノ湖に海賊船を投入したという。
乗船客は多かったが、普通船室の窓側の座席を確保することができた。
12時20分に箱根町港を出港する。次は元箱根港である。
箱根神社の水中鳥居が見えると、まもなく元箱根港に到着する。
元箱根港には12時30分に到着した。隣には「ビクトリー」が停泊していた。
元箱根港では桃源台からの客が降りる。船内が少し空いた隙に、船内を回ってみた。
3階にはデッキがある。
12時35分に元箱根港を出発する。元箱根港では降りる客も多かったが、それよりも多くの客が乗船してきた。春休みのシーズンだからだろうか、平日ではあるが客は多い印象であった。
元箱根港から桃源台港までは25分ほどである。桃源台港に近づくと、多くのボートが見えた。
13時に桃源台港に到着した。
今回乗船した「クイーン芦ノ湖」。
桃源台港の建物へ入る。この中に、レストランとロープウェイ乗り場がある。
【2022/3東日本・東海】(目次)
8,十国峠:十国峠ケーブルカー(十国鋼索線):2022/3/25【2022/3東日本・東海】
9,箱根町から桃源台へ:箱根観光船「箱根海賊船」:2022/3/25【2022/3東日本・東海】【←本記事】
10,桃源台から早雲山へ:箱根登山鉄道:箱根ロープウェイ:2022/3/25【2022/3東日本・東海】
【観光船の乗船記録】
5,丹後海陸交通:天橋立観光船:2021/12/24【2021/12西日本】
6,大阪港帆船型観光船「サンタマリア」:2016/11/13【2016/11大阪】
5,知床:知床観光船「知床岬航路」:2014/8/1【2014/7北海道】