次に國立科学工藝博物館(国立科学工芸博物館)に行く。
客家文物館を出て、目の前のバス停で路線図を確認すると、一本のバスで国立科学工藝博物館に行くことができることが分かる。もっとも、方向が逆であったため、信号を渡って向かい側のバス停へ行く。バスは30分間隔とのことだが、手を挙げないと止まってくれないので気が抜けない。
2010/3/11:高雄市公車:紅28:客家文物館→工博館
ありがたいことに、5分ほどでバスがやってきた。ミニバスである。運転手に確認してから乗車する。客は私の他にはいない。途中、高雄駅の裏口を通り、そこで何人かの客を乗せる。
前に電光表示器があり、「工博館」と表示されたのでボタンを押す。バス停に着くと、運転手が私の方を見て、「ここだ」と教えてくれる。親切である。
建物の中に入り、カウンターで入館券を買う。入館料は、パスポートを持っている外国人であれば50元。台湾人の一般成人は100元で、学生であっても70元であるから、外国人は優遇されているように見える。英語のフロアマップをもらう。建物は地下1階、地上6階建てで、6階、4階、2階、地下1階に主な展示室がある。かなり規模が大きい博物館である。
まず、6階まで上がり、「航空興大空」の展示室に行く。名前の通り、航空・宇宙関連の展示室で、飛行機が空を飛ぶ仕組みから、現在の航空、宇宙政策に関しての展示がなされている。ボタンを押して実験することのできる装置、火星ロケットを造るゲーム、宇宙に関するクイズもあり、楽しめた。有料で参加できるアトラクションもあるようであったが、それは参加しなかった。
次いで、「台湾工業史跡館」。台湾の工業の発展の歴史、半導体部門での成功、テニスラケットや靴などの物作り分野における成功の歴史が展示されていた。思えば、現在の日本では、至る所に"Made in Taiwan"があるが、そう考えると、台湾の力は相当なものである。この展示室の出口のところで、「台湾の工業の今後について、楽観的か、悲観的か?」というような展示があり、どちらかに投票できるようになっていた。現在のところ、「楽観的」に22053票、「悲観的」に20904票であった。半々と言ったところだろうか。
6階を見るだけで2時間程使った。内容は充実しており、結構楽しい。それにしても見学客がいない。展示室ではほとんど人と会わない。エスカレーターも止まっている。
次いで4階に下りて、「交通興文明」の展示室に行く。バスや鉄道、旅客機などの公共交通機関についての展示、街作り関連の展示がなされていた。バス車内で、次の停留所名を電光表示器で表示する仕組みなどの展示もあり、なかなか興味深い。
入館したのが12時頃であったが、ここまで見るのに3時間近くかかってしまった。まだ見ていない展示室は多く残っているが、腹も減ってきたのでここで出ることにする。
博物館のすぐ近くにあるマクドナルドで昼飯にした。鶏肉の入ったバーガーを頼む。出てくるまで少し時間がかかるとのことで、待つことになったが、お詫びなのかコーラをサービスしてくれた。店員の女の子が"Are you Japanese?"と聞いてきたので、"Yes"と答えると、やたら嬉しそうであった。嬉しい反応ではあるが、日本人が珍しい場所だとは思えない。
マクドナルドの味は、日本とあまり変わらないような気がした。とはいっても、日本ではマクドナルドには全く行かないので、日本のマクドナルドの味の記憶はかなり怪しい。
ところで、マクドナルドを出たあとに、向かいに高雄牛乳大王があったことに気が付く。そちらに入っても良かったなと思う。
2010/3/11:高雄客運:60番:工博館→六合夜市
一旦ホテルに戻ることにする。博物館の前のバス停に行くと、電光表示器では、60番のバスがあと5分ほどで来るとの表示が出ている。そのバスに六合夜市まで乗り、ホテルに戻る。
【2010/3台湾】(目次)
32,高雄:客家文物館:2010/3/11【2010/3台湾】
33,高雄:国立科学工芸博物館:2010/3/11【2010/3台湾】【←本記事】
36,高雄:高雄市立歴史博物館:2010/3/12【2010/3台湾】