2019年9月8日日曜日。
この日のメインは三陸鉄道である。三陸鉄道は、岩手県の盛と久慈とを三陸海岸沿いに結ぶ第三セクターの鉄道会社である。かつては、盛～釜石を結ぶ南リアス線と宮古～久慈を結ぶ北リアス線とに分かれて運行されており、途中の釜石～宮古間はJR山田線の一部であった。しかし、東日本大震災により、JR山田線の釜石～宮古間が甚大な被害を受けて長期にわたり不通となった。2019年3月23日、釜石～宮古間の復旧と共にこの区間が三陸鉄道に移管され、このときに盛～釜石～宮古～久慈の163kmを結ぶ三陸鉄道リアス線が誕生した。本日はこの三陸鉄道リアス線に乗車する。
6時40分に起き、7時10分に荷物を持って1階に降りる。朝食を食べた後、7時25分にチェックアウトをして、大船渡駅に向かった。
2019/9/8：JR大船渡線BRT：大船渡→盛
朝の大船渡駅。
7時34分発の大船渡線BRTで盛まで向かう。
BRTは、盛駅の1番線に7時40分に到着した。青春18きっぷを出して印を依頼したところ、駅窓口でと言われた。しかし、まだ駅窓口は開いていない。結局、そのまま降りることになった。
（乗車したバスを後ほど撮影）
JR大船渡線盛駅は、以前に来たときと雰囲気が変わっている。2012年に駅舎のリニューアルがなされたらしい。
【→2011年12月の盛駅の記録はこちら】
2019/9/8：三陸鉄道リアス線：盛→久慈
JR大船渡線盛駅と三陸鉄道盛駅は、改札内では繋がっているものの、駅舎は独立している。
盛駅に掲示されていた時刻表。
三陸鉄道の駅舎で久慈までの乗車券を購入する。3,710円である。2日有効の途中下車可能な乗車券も同額で売り出されていたが、この日は乗り通すので、普通乗車券を購入した。
盛駅ホーム。左側は岩手開発鉄道の盛駅。
写真左側が3番線が三陸鉄道のホーム、右側2番線が大船渡線BRTのホームである。鉄道とバスとは平面で乗り換えられる。
三陸鉄道盛駅駅名標。
8時02分発の久慈行きは、3両編成で到着した。1両目と3両目は一般車、2両目はレトロ調車両であった。2両目が人気であり、人も多かったので、1両目のボックスに座った。3両目は回送車で客扱いをしていなかった。
3両目の回送車。
2両目のレトロ調車両。
乗車した1両目。
車内。
8時02分、定刻で盛を出発した。盛から釜石までは、かつては三陸鉄道南リアス線である。列車はワンマン運転である。自動の車内放送では観光案内も流れる。しかし、残念ながら列車の走行音が大きく、放送がかき消される。
綾里駅。「綾里」と書いて「りょうり」と読む。
恋し浜駅。もともとは小石浜駅であったが、2009年に駅名が変更されたという。
恋し浜駅の幸せの鐘。
三陸海岸に沿って走るが、トンネルも多く、海が見える区間は少ない。
新日鉄の広場が見えてくると、釜石である。
釜石には8時57分に到着した。5分停車する。向こう側のホームにはSL銀河の客車が停車していた。
釜石から宮古までは、東日本大震災前はJR山田線であった区間である。釜石線と分かれて、宮古へ進む。
2019年3月に復旧したばかりとあって、まだ軌道も真新しい。
沿線にはまだ空き地も目立つ。
大槌付近。
陸中山田駅。
車窓から。
宮古には10時28分に到着した。
列車は1番線に到着する。ここはかつてJR山田線のホームであった。三陸鉄道全線開通にあわせて、三陸鉄道の駅舎がこちらに移ったらしい。
宮古駅で最後尾の車両を切り離す。16分ほど停車して、10時44分に出発した。宮古から久慈までは、かつては三陸鉄道北リアス線と称した区間である。
宮古を出て2つめに、一の渡という駅がある。この駅には以前訪問したことがある。山に囲まれた駅であった。
【→一の渡駅訪問の記録はこちら】
一の渡の次は佐羽根に停車する。
どこの駅だったか。
車窓から。ところどころ、三陸の海を望むことができる。
車窓から。白井海岸～堀内間の大沢橋梁だったか。ここで列車は一時停車した。
堀内でも数分間停車した。この駅は2013年にNHKで放映された「あまちゃん」のロケで使用されたらしい。記念撮影のための停車時間である。
終点の久慈には12時35分に到着した。盛から4時間半であった。意外にも、盛から乗り通す客も少なくなかった。
久慈駅駅名標。
三陸鉄道久慈駅。駅そば屋が中に入っていたが、結構混んでいて、食べるのを諦めた。売店でパンを購入した。
【2019/9東北】（目次）
5,大船渡：大船渡プラザホテル：シングルルーム：2019/9/7【2019/9東北】
6,盛から久慈へ：三陸鉄道リアス線：2019/9/8【2019/9東北】【←本記事】
7,久慈から八戸へ：JR八戸線：2019/9/8【2019/9東北】