ジェイ・アール北海道バス深名線も周遊きっぷ「札幌・道北ゾーン」で乗車することができるので、深川から名寄までは深名線に乗ることにする。深名線は深川と名寄を結ぶ路線であり、1995年まではJR北海道の鉄道路線であった。現在のジェイ・アール北海道バス深名線は、鉄道転換路線ということになる。
2010/2/14:ジェイ・アール北海道バス:深名線:快速:深川駅前→幌加内
深川駅前から、8時05分発の深名線快速幌加内行きに乗る。
乗客は私だけであり、この状況が終点の幌加内まで続いた。深川を出て10分もすると、もう民家は少なくなる。快速バスなので、深川市街には停車せず、最初の停留所までは20分間ノンストップで走る。多度志からは各停便と同じなのか、停留場が多い。ただ誰も乗ってこない。バスは、山の中を走っているという感じではなく、平地をひたすら走っている。
バスの車内。
幌加内には9時10分過ぎに到着した。
乗車したバス。「旭川22か970」。
名寄行きは9時30分の出発である。少し周りを歩いてみた。開いている商店がない。日曜日の朝だからだろうか。除雪車が走っている。さすがに雪は多く、道路の両端には、私の身長以上の高さにまで雪が積み上げられている。
バスターミナルに戻る。運転手が地元の人と談笑しながら煙草を吸っている。ターミナル内にはそば屋と深名線資料館があるが、いずれもまだ閉まっている。幌加内は蕎麦の産地のようであるが、食べられないのが残念である。
2010/2/14:ジェイ・アール北海道バス:深名線:幌加内→名寄駅前
9時30分発の名寄行きは、先ほど深川から乗ってきたバスであった。運転手も同じであった。
乗客は私だけである。1番前の席に座って発車を待っていると、運転手が話しかけてくる。
この付近が日本で最も寒いと言われるので来てみたと告げたところ、雪が降るともう気温はあまり下がらないと教えてくれる。雪がなく、前の晩に星が出て、翌朝雲一つなく太陽が出てくるといった日が、一番寒くなるそうである。
私のような物好きは時々いるようで、冬にこのバスを乗り通す人も見受けられるらしい。また、真冬の最終のバスで朱鞠内に行き、そこで野宿するために降りていった若者もいたという。さすがに死ぬんじゃないかと心配になったとのことであった。
話は雪のことへと移る。やはり年に数回は、前が見えないほど雪が吹雪くときもあるという。さすがにその時は恐怖を感じるらしい。雪に馴染みのない関東か関西の人が、「吹雪を見るために来たんですが、吹雪きますか?」などと運転手に聞いてくることがあるそうだが、色々な意味でさすがに勘弁してくれと思ったという。雪国の人間として、雪量の差はあれど共感できる話である。
幌加内ターミナルを出て次のバス停で1人乗ってきた。運転手とは顔見知りのようで、色々と話をしている。その人はルオントという場所で降りていった。温泉施設らしい。
朱鞠内に近くなるとまた1人乗ってきた。こちらの客も運転手とは顔見知りのようで、話が弾んでいた。
車窓から。雪が多い。
名寄駅前には11時32分に到着した。定刻の到着であった。
駅前の食堂でラーメンを食べた。
名寄駅前。
【2010/2北海道】(目次)
5,札幌から深川へ:特急スーパーカムイ1号:2010/2/14【2010/2北海道】
6,深川から名寄へ:ジェイ・アール北海道バス深名線:2010/2/14【2010/2北海道】【←本記事】
7,名寄から稚内へ:JR宗谷本線:2010/2/14【2010/2北海道】
【ジェイ・アール北海道バスのその他の乗車記録】
7,襟裳岬から広尾へ:ジェイ・アール北海道バス日勝線:2007/3/14【2007/3北海道】
5,様似から襟裳岬へ:ジェイ・アール北海道バス日勝線:2007/3/14【2007/3北海道】