知人に会い、食事を済ませた後、20時、ユニオン駅に戻る。
そろそろ空港に向かうことにする。ユニオン駅からロサンゼルス国際空港までは、行き方が4つある。第1はタクシーだが、これはそもそも高いので却下する。第2は、行きに乗ったFLYAWAYである。30分に1本走っており、利便性が高い。先日LAXのバス乗り場で話をした女性も、「とても便利よ」と言っていた。第3は、地下鉄の乗り継ぎである。第4は市バスである。
今回は、通常の旅行者ならたぶん選ばないと思われる市バスで、空港に行ってみることにした。
ユニオン駅の向かい側のバス停でバスを待つ。ここからは、LAX行きの42系統の他、空港に近いイングルウッド(Inglewood)へ行く40系統のバスも発車する。バスは30分間隔なのか1時間間隔なのか分からぬが、なかなか来ない。
2011/8/19:Metro:40系統:Los Angeles Union→
21時まで来なかったらFLYAWAYを使おうと思うが、20時40分頃に40系統のバスが来る。運転手に、LAXに行きたいのだがと言い次の42系統の時刻について聞いてみると、もうないと言われる。ただ、これに乗って、途中のバス停で乗り換えると良いと言う。乗り継ぐ場所を教えてくれるよう念を押して乗車する。席が既にすべて埋まっていたこともあり、運転手の近くに立つ。料金は、メトロの1日券があるので必要ない。
バスは、ユニオン駅を出ると、ブロードウェイを走る。ダウンタウンで客を次々と乗せ、ぎゅうぎゅう詰めになるになる。やはりというか、噂通りというか、客層はほとんどが黒人である。バス内の治安が良くないという話もあるが、少なくとも私が乗ったバスではそのような感じはしなかった。もっとも、私が運転手の近くに立っていたというのもあるかも知れない。
バス車内にはモニターがあり、モニター上部ではナビゲーションも表示される。
ぎゅうぎゅう詰めの状態になり、バスは進む。途中数カ所では、バス停に客がいるのに停車しない。運転手がこれ以上乗せられないと判断したからであろう。日本でもままあることであるが、1時間に1本のバスでそれをやられてはかなわないだろう。
イングルウッドに近くなると降りる客も多くなるが、一方で短距離利用客も多い。車いすの客も乗ってくる。運転手も手慣れたもので、車内前方の優先席から客をどかし、座席を跳ね上げて、車いすの客を乗せる。客の方も慣れていて、自分で車いすを定位置につけ、運転手に「出発してOK」と合図する。
時間は既に21時20分を過ぎている。飛行機の出発時間は0時20分なので、2時間前には空港に着きたい。そろそろ不安になってくる。
21時30分頃に、運転手が私の方を振り返り、ここで降りてバスを待てと言う。バスターミナルではない。コンビニもファーストフードも何もないところである。本当にバスが来るのかと思うが、バス停には「40 Inglewood」と並んで「111 LAX」「311 LAX」との表示がある。
2011/8/19:Metro:111系統: →LAX City Bus Center
幸い、111系統LAX行きのバスは1分程度で来た。客は3人しか乗っていない。1日券を見せて乗車する。バスは空いていた。
車内に置かれていた案内を見ると、111系統はノーウォークとLAXを結ぶバスで、昼間は約15分間隔で運行しているとのことであった。
バスは、イングルウッド・トランジットセンター(Inglewood Transit Center)に立ち寄るが、このトランジットセンターはバスプールがあるだけで、明かりが乏しく、人気もない。
さらに15分程度走り、22時頃にLAXシティバスセンター(LAX City Bus Center)に到着する。
運転手に「ターミナルへは?」と尋ねると、前の方を指さす。
2011/8/19:無料シャトルバス:LAX City Bus Center→Tom Bradrey International Terminal
無料シャトルバス乗り場から、ターミナル行きのバスに乗車。空港職員とおぼしき客が2名ほど乗っているだけである。やはり、市バスでLAXに乗り込むような人は少ないのだろうか。5分程度でトム・ブラッドレー国際線ターミナルに到着する。
人様にはまったくおすすめしないが、着いてみれば楽しくないわけではなかった。
【2011/8アメリカ合衆国】(目次)
37,ロサンゼルス:メトロ・ブルーライン:2011/8/19【2011/8アメリカ合衆国】
38,市バスでユニオン駅からロサンゼルス空港へ:2011/8/19【2011/8アメリカ合衆国】【←本記事】
39,ロサンゼルスからソウル(仁川)へ:アシアナ航空203便:2011/8/20【2011/8アメリカ合衆国】
【同区間のFLYAWAYの乗車記録】
33,ロサンゼルス空港からユニオン駅へ:FLYAWAY:2011/8/18【2011/8アメリカ合衆国】