鉄道 日本の鉄道 2024/7近畿 民鉄(西) 記録

21,三岐鉄道三岐線:801系:2024/7/14【2024/7近畿】

投稿日:2024年9月9日

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三岐鉄道は、三重県で三岐線と北勢線の鉄道2路線やバス事業を運営する鉄道会社である。西桑名と阿下喜の20.4kmを結ぶ北勢線は軌間762mmのいわゆるナローゲージの路線で、既に乗車しているので、今回は三岐線の方に乗車する。

三岐線は、近鉄富田と西藤原の26.6kmを結ぶ路線で、1931年に開業した。こちらは、軌間1,067mmの一般的な鉄道路線である。社名、路線名である「三岐」とは、この路線がもともと三重県から岐阜県まで結ぶ計画であったことに由来するらしいが、岐阜県まで伸びることははなく、三重県内完結の路線となっている。三岐線は、厳密には、富田(JR)~三岐朝明信号場~西藤原の26.5kmを結ぶ三岐線と、近鉄富田~三岐朝明信号場の1.1kmを結ぶ近鉄連絡線とに分かれているが、旅客列車はいずれも近鉄連絡線の近鉄富田に発着し、富田~三岐朝明信号所間を走行するのは貨物列車のみである。三岐鉄道は、旅客列車に加えて、現在でもセメント輸送の貨物列車を運行する数少ない民鉄路線である。

近鉄富田から西藤原まで通しで運行する列車は30分から1時間に1本で、そのほかに、途中の保々までの区間列車も設定されている。

 

2024/7/14:近鉄名古屋線:急行:近鉄四日市→近鉄富田

2024/7/14:三岐鉄道三岐線:普通:近鉄富田→西藤原

近鉄四日市から、15時10分発の急行近鉄名古屋行きに乗車し、三岐鉄道三岐線との接続駅である近鉄富田へ向かう。近鉄富田には15時15分に到着した。

到着した近鉄富田駅2番線の反対側が、三岐鉄道の3番線である。名古屋行きからであれば、ホームの移動は必要ない。すでに西藤原行きの列車が停車していた。

こちら側が三岐鉄道の駅名標である。

 

次の西藤原行きは15時20分発である。

 

車両は801系3両編成であった。元西武鉄道701系で、1989年から1997年にかけて三岐鉄道に導入されたという。今回乗車した編成は西武鉄道時代の塗装を復元したものであった。

 

車内(後程撮影)。

 

優先席もモケットは同じである。

「シルバーシート」の表記が懐かしい。昨今では「優先席」という表記を使う会社が多いが、調べてみると、「シルバーシート」という名称が高齢者専用という印象を与えることや、身体障害者や妊婦、けが人なども優先的に座れるようにという意味合いで、各社ともに、1990年代後半から2000年代にかけて名称変更を行ったのだという。このシールは、それ以前の西武鉄道での運行時から貼られているものかもしれない。

 

ドア。

 

貫通扉。

 

今回乗車したのは、西武所沢車両工場で1967年(昭和42年)に製造された車両であった。

 

ワンマン運転であるが、車内に整理券発券機や運賃箱はない。意外なことに、三岐線は大半の駅が有人駅であり、切符の収集や運賃の清算は駅で行われる。

 

大矢知から西藤原の間では、自転車の持ち込みが可能だという。

 

定刻15時20分に近鉄富田を出発した。ほどよく客がいる感じである。

次の大矢知で、近鉄富田行きと行き違いをする。向こうは、西武鉄道の赤電塗装を復刻したものであった。

 

保々には15時43分に到着した。ここで近鉄富田行きと行き違いをする。

構内には、2024年にJR東海から譲渡された211系が停車していた。

 

やや疲れていたようで、往路はほとんど寝て過ごす。

東藤原あたりまで来て、目を覚ますと、客は僅かになっていた。

東藤原で、太平洋セメントからのセメント専用車とすれ違う。この貨物列車は、近鉄富田駅と大矢知駅の間にある三岐朝明信号場で分岐して、JR関西本線の富田駅を経て四日市港まで向かう。

 

車両が古いからか、揺れが大きい。跳ねるように走るというと言いすぎかもしれないが、最近はなかなか体験できない、力強い豪快な乗り心地である。

 

東藤原と西野尻の間で、太平洋セメント株式会社藤原工場の脇を通過する。工場内に向けて線路が伸びている。

 

終点の西藤原には16時13分に到着した。終点まで乗車した客はわずかであった。

 

西藤原駅駅名標。

 

駅の向こう側は行き止まりとなっている。

 

駅員に近鉄富田からの560円を支払って外に出た。

 

2024/7/14:三岐鉄道三岐線:普通:西藤原→近鉄富田

西藤原駅は、蒸気機関車を模した駅舎であった。

蒸気機関車の後ろにある客車風の建物はトイレである。

ウィステリア急行と書かれている。

 

駅の近くには、標高1,144mの藤原岳の登山口がある。

 

構内には西藤原駅前SL公園が整備されている。

 

駅舎内には、切符売り場の横に、西藤原簡易郵便局が入っている。

 

窓口で近鉄富田までの乗車券を購入した。硬券であった。

 

時刻表。1時間に1本から2本の列車が設定されている。

 

ホームは1面2線であるが、うち1線は保存車両が止まっているので、使用可能なのは1線のみである。

保存車両はいずれも三岐鉄道で活躍していた車両である。

ディーゼル機関車DB25型機。

電気機関車ED222型機。

蒸気機関車E102号機。

 

折り返し、16時21分発の近鉄富田行きに乗車した。帰りは起きて景色を見る。

 

西野尻と東藤原の間の太平洋セメント株式会社藤原工場では、工場内にセメント専用車が停車していた。

 

東藤原駅。数本の側線が並ぶ広い駅である。この駅にも、JR東海から譲渡された211系が停車していた。

 

車窓から。

 

伊勢治田駅。こちらも数本の側線が並ぶ駅である。

太平洋セメントのフライアッシュ及び炭酸カルシウム専用車が停車していた。

ここで西藤原行きと行き違いをする。

 

丹生川駅には、日本初の貨物鉄道を専門とする博物館「貨物鉄道博物館」がある。写真の車両もその展示物の一部のようである。

丹生川駅。

 

三里駅。

 

大安駅。いなべ市大安図書館が併設されている。

 

梅戸井駅。西藤原行きと行き違いをする。

 

北勢中央公園口では、駅前に東員駅方面へのバスが停車している。東員町オレンジバスというコミュニティバスが、三岐線の北勢中央公園口駅と北勢線の東員駅とを結んでいる。

 

保々駅には車両基地が併設されている。

 

山城では、駅前にJR四日市駅行きのバスが停車している。三岐鉄道が、山城駅と近鉄四日市駅・JR四日市駅を結ぶ路線バス「山之一色線」を運行している。

 

平津で西藤原行きと行き違いをする。

 

終点の近鉄富田には17時07分に到着した。

 

2024/7/14:近鉄名古屋線:急行:近鉄富田→近鉄名古屋

近鉄富田からは、17時16分発の近鉄名古屋線急行近鉄名古屋行きに乗車した。

クロスシート車で、そこそこの乗車率であったが、2列並びで空いているところもあった。

急行は、名古屋までの間、桑名、近鉄弥富、近鉄蟹江に停車し、近鉄富田から名古屋までは30分ほどである。

近鉄名古屋駅の1つ手前の米野駅付近には車両基地があり、列車が待機している。米野を過ぎると地下に入り、近鉄名古屋に到着する。

終点の近鉄名古屋には17時49分に到着した。

 

【2024/7近畿】(目次

20,四日市あすなろう鉄道内部線・八王子線:新260系:2024/7/14【2024/7近畿】

21,三岐鉄道三岐線:801系:2024/7/14【2024/7近畿】【←本記事】

22,名古屋から東京へ:JR東海道新幹線:こだま746号:N700S系:グリーン車:2024/7/14【2024/7近畿】

 

【三岐鉄道の乗車記録】

12,三岐鉄道北勢線:2019/10/27【2019/10東海】

 

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