ドレスデンから乗車したEC379列車は、チェコのプラハ本駅に15時37分に到着した。ここで、16時40分発のRJ371列車グラーツ行きに乗り換えてウィーンへ向かう。
プラハ本駅。
駅構内は後回しにして、まずプラハ本駅の駅前通りを見る。
アメリカ合衆国の第28代大統領ウッドロウ・ウィルソンの像があった。1918年のチェコスロバキア独立、民主化に貢献をしたのだという。
駅構内に戻る。
大都市の駅の例に漏れず、構内には店が多い。
地下鉄の乗り場だったか。
下の階にはチェコ鉄道の窓口があった。
なお、ユーレイルパスの1等車用を所持していると、プラハ駅ではチェコ鉄道ラウンジを利用できたらしい。ラウンジが窓口の近くにあったのは確認したが、利用できると思っていなかったので、立ち寄らなかった。
チェコ鉄道の窓口の向かいには、レギオジェット(RegioJet)の窓口があった。レギオジェット(RegioJet)はチェコの鉄道会社で、プラハからオーストリア、スロバキアに向けて列車を運行している。この会社、線路はチェコ鉄道、オーストリア連邦鉄道など従来からのものを使うが、車両は独自で保有している。料金が格安である上、車内の座席が広い、ドリンクが無料などと、サービスが良いらしい。従来はレイルパスでは乗車できなかったらしいが、現在は座席の予約をすれば乗車可能との情報もあった。
駅構内には、トイレの他にシャワーもあるようである。トイレは有料で、チェココルナの他にユーロ、クレジットカードも使用可能であった。
ホームへ向かう通路には、記念碑があった。
第二次世界大戦の直前、1938年から1939年にかけて、ナチスドイツによって強制収容所に送られようとしていたチェコのユダヤ人の子供達を、イギリスの活動家ニコラス・ウィントンがイギリスに避難をさせた。この記念碑は、ウィントンによって救出された子供達が、両親に捧げたもののようである。彼らの両親の多くは、後に強制収容所に送られて殺されたという。
大勢の客が出発案内表示器の前で待っている。どういうことかと思ったが、発着番線が前もって決まってはおらず、出発時間が近くなると表示されるという仕組みらしい。出発番線が表示されると、客がぞろぞろとホームへ動き出す。
16時20分発のウィーン行きレギオジェットは、出発5分前になってやっと出発番線が表示された。乗客についてホームへ行ってみる。
列車は、出発時刻の16時20分になって入線した。各車両のドアの前には客室乗務員が立っている。乗客は多い。10分遅れで出発していった。
プラハ本駅ホーム。
向こうのホームに停車している2階建ての大柄な車両は、チェコ鉄道の近郊列車であろう。
大都市の中央駅の割には意外と新しい作りなのだなと思いながら見ていたが、メインエントランスは別のところにあった。1901年から1909年にチェコの建築家ヨゼフ・ファンタ(Josef Fanta)によって設計されたという。事前に調べておらず、後になって気がついたため、ゆっくりと見る時間をとれなかったのが残念であった。
【2020/2ヨーロッパ】(目次)
15,ドレスデンからプラハへ:EC379:1等車:2020/3/2【2020/2ヨーロッパ】
16,プラハ本駅(Praha hlavní nádraží):2020/3/2【2020/2ヨーロッパ】【←本記事】
17,プラハからウィーンへ:レイルジェット:RJ373:1等ビジネスクラス:2020/3/2【2020/2ヨーロッパ】
【ヨーロッパの駅】
29,アムステルダム中央駅(Station Amsterdam Centraal):NSラウンジ:2020/3/4【2020/2ヨーロッパ】
21,グラーツ中央駅(Graz Hauptbahnhof):ÖBBラウンジ:2020/3/3【2020/2ヨーロッパ】
19,ウィーン中央駅(Wien Hauptbahnhof):ÖBBラウンジ:2020/3/3【2020/2ヨーロッパ】
7,フランクフルト中央駅(Frankfurt (Main) Hauptbahnhof):2020/2/29【2020/2ヨーロッパ】