ここまで、近鉄南大阪線系統の御所線、吉野線に乗車してきた。ここからは、古市と河内長野を結ぶ長野線、道明寺と柏原を結ぶ道明寺線に乗車したのち、南大阪線を大阪阿部野橋まで乗りとおす。
2024/7/13:近鉄南大阪線:普通:尺土→古市
南大阪線は、大阪阿部野橋と橿原神宮前の39.7kmを結ぶ路線である。後程乗車する柏原線の柏原~道明寺~古市の一部として河陽鉄道によって1898年に開通したのが最初で、その後、1923年に大阪阿部野橋までつながり、古市~久米寺(現・橿原神宮前)が1929年に開通し、現在の南大阪線が全線開通となった。
尺土から、13時27分発の南大阪線普通古市行きで古市まで向かう。南大阪線の普通列車は、全線通しで運行するものは少なく、橿原神宮前方面からの普通はほとんどが古市止まりである。
2両編成の車内は、部活帰りと思しき学生で混雑していた。古市には13時45分に到着した。
2024/7/13:近鉄長野線:準急:古市→河内長野
古市からは、長野線で河内長野まで向かう。長野線は、古市と河内長野を結ぶ12.5kmの路線で、1898年に開業した。沿線には住宅が多く、全線にわたり大阪市のベッドダウンとなっている。基本的に1時間に4本、平日の朝晩は途中の富田林までであるが最大7本の列車が設定されている。終日、ほとんどの列車が大阪阿部野橋に直通する。
古市からは、13時55分準急河内長野行きに乗車する。この列車も大阪阿部野橋始発である。種別は準急であるが、通過駅があるのは南大阪線内のみで、長野線内は各駅停車である。
13時55分発の河内長野行きは、2分ほど遅れて到着した。列車は5両編成であった。空席はあるが、相応数の客が乗車している。
古市を出ると、橿原神宮前方面の南大阪線が左へ大きく曲がっていくのに対し、長野線は南へ直進する。どことなく長野線のほうが本線系統のように感じるが、実際、この区間は長野線の方が開業時期は早い。
14時04分に富田林に到着した。ここまでは複線である。
富田林から先は単線となる。途中の滝谷不動で大阪阿部野橋行きと行き違いをする。
終点の河内長野には2分遅れの14時15分に到着した。南海高野線との接続駅である。
河内長野駅ではそのまま折り返すが、いったん改札を出る。ただ、自動改札機で、近鉄週末フリーパスがはじかれてしまう。昨日来の湿気で磁気不良になってしまったのだろうか。係員はいない。乗車券がフリーパスであるから、このまま改札を出ずにホームに戻っても問題は無いはずであるが、改札機前のインターホンで係員を呼び出し、カメラを使って遠隔で乗車券を確認してもらい、外に出た。
河内長野駅は南海と近鉄の改札が隣り合っており、改札外にはショップ南海という南海電鉄系の駅ナカがある。
2024/7/13:近鉄長野・南大阪線:準急:河内長野→道明寺
河内長野に用があってきたわけではないので、再び改札を通りホームに戻る。この時も自動改札機が使えずに、再び遠隔で乗車券を確認してもらった。
改札口はそれぞれ分かれているが、南海高野線とホームは隣り合っている。あちらは2面2線である。
対して、近鉄長野線の方は、1面2線構造であるものの、1線には柵があるため、1面1線として使わている。
南海高野線の方は特急停車駅である。ちょうど、極楽橋行きの特急こうやが到着した。
列車は1時間に4本、15分間隔での運行で、次は14時32分発である。
14時32分発の準急大阪阿部野橋行きに乗車した。5両編成である。
古市で南大阪線に入り、14時58分、古市の次の道明寺で降りた。
2024/7/13:近鉄道明寺線:普通:道明寺→柏原
道明寺では、道明寺線に乗り換える。道明寺線は、道明寺と柏原のわずか2.2kmを結ぶ路線である。近鉄各線の中でも最も古い路線で、1898年に、柏原~道明寺~古市の一部として、河陽鉄道によって開通した。
現在は、全列車が線内完結で、2両編成の列車が行ったり来たりする運用となっている。昼間は1時間に2本、30分間隔での運行で、朝晩も最大で4往復となっている。
柏原線の列車は、道明寺駅では1番線から出発する。
次の柏原行きの列車は15時13分発であるが、すでに到着していた。6419系2両編成である。
乗車して出発を待つ。定刻15時13分に道明寺を出発した。まもなく大和川を渡る。
川を渡り終えると、沿線唯一の停車駅である柏原南口に停車する。この駅は、近鉄大阪線安堂駅から400mほどのところにある。
終点の柏原には15時17分に到着した。道明寺からわずか4分である。この柏原駅も、近鉄大阪線堅下駅に近く、500mほどのところにある。
柏原駅はJR関西本線(大和路線)と対面乗り換えが可能な構造となっている。フリーパスには柏原駅で改札機が使えない旨書かれているので、おそらく改札機はJRのものなのだろう。
JR関西本線の201系もそろそろ引退と聞いている。
【→201系の乗車記録はこちら】
2024/7/13:近鉄道明寺線:普通:柏原→道明寺
折り返し、15時21分発の道明寺行きで道明寺まで戻る。
道明寺には15時25分に到着した。
2024/7/13:近鉄南大阪線:準急:道明寺→大阪阿部野橋
道明寺では15時28分発の準急大阪阿部野橋行きに乗り換えた。
列車は4両編成で、乗車したのは6400系であった。
車内はリニューアルされているのか、ドア上には横長の案内用液晶モニターが設置されていた。
道明寺の時点ですでに席は埋まっており、立っている客もちらほらといた。一番前に立った。
土師ノ里駅。
車窓から。
藤井寺駅。
準急は、藤井寺までは各駅に停車し、その先は河内松原、大阪阿部野橋の順に停車する。
河内松原駅では、普通列車と乗り換えが可能である。
河内松原を出ると、終点の大阪阿部野橋まで10分ほど無停車で走る。
河内天美駅には古市検車区天美車庫が併設する。
河内天美を出ると大和川を渡る。この先は高架線になり、大阪阿部野橋まで高架上を走る。
今川駅では先行の普通列車を追い越す。
河堀口駅を通過すると、まもなく終点の大阪阿部野橋である。
大阪阿部野橋駅は、60階建ての超高層ビル「あべのハルカス」の1階にある。
大阪阿部野橋には15時47分に到着した。
大阪阿部野橋駅の自動改札機でも近鉄週末フリーパスがはじかれて、駅員に確認してもらって通過した。
【2024/7近畿】(目次)
12,近鉄吉野線・南大阪線:観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」:2024/7/13【2024/7近畿】
13,近鉄南大阪線・長野線・道明寺線:2024/7/13【2024/7近畿】【←本記事】
14,Osaka Metro御堂筋線・北大阪急行南北線:2024/7/13【2024/7近畿】
【近鉄線の乗車記録】
19,伊賀神戸から近鉄四日市へ:近鉄大阪線・名古屋線:23000系「伊勢志摩ライナー」:2024/7/14【2024/7近畿】
17,大阪から伊賀神戸へ:近鉄大阪線:23000系「伊勢志摩ライナー」:デラックスシート:2024/7/14【2024/7近畿】
15,Osaka Metro中央線・近鉄けいはんな線:Osaka Metro400系:2024/7/13【2024/7近畿】
9,近鉄生駒線・田原本線:2024/7/13【2024/7近畿】
6,近鉄橿原線(新ノ口連絡線)・京都線:30000系「ビスタEX」:2024/7/12【2024/7近畿】
5,近鉄生駒鋼索線(生駒ケーブル):2024/7/12【2024/7近畿】
4,近鉄信貴線・西信貴鋼索線(西信貴ケーブル):2024/7/12【2024/7近畿】
3,近鉄湯の山線・鈴鹿線:2024/7/12【2024/7近畿】
2,名古屋から近鉄四日市へ:近鉄名古屋線:22000系「ACE」:2024/7/12【2024/7近畿】
3,名古屋から大阪へ:近鉄特急「ひのとり57列車」:2023/6/23【2023/6西日本】
6,近鉄志摩線・鳥羽線・山田線:近鉄特急:近鉄12410系:2022/8/27【2022/8近畿】