KLセントラルを10時過ぎに出発したバスは、10時55分にクアラルンプール国際空港に到着した。
バスターミナルから、やや長い距離を歩いて出発ロビーへ向かう。大きな空港だと聞いていたが、言うほどには大きく感じない。そして、マレーシア航空の国内線のカウンターには列ができていたが、その他はあまり並んでいない。もっとも、出発ラッシュの時間帯ではないというのもあろう。
大きな窓からは駐機場が見える。ファイアフライ(Firefly)のB737-400型機が2機駐機しているのが見えた。マレーシア航空系列の格安航空会社であり、かつて、スラバヤからジョホールバルへ行く便で搭乗したことがある。ただ、その後に路線改編があり、スラバヤ便を休止したり、737での定期便の運行を止めたりしたようである。
【→ファイアフライの搭乗記録はこちら】
マレーシア航空も当然いる。
クアラルンプールからジャカルタまでは、13時30分発のクウェート航空415便で向かう。クウェートからクアラルンプールを経由してジャカルタへ向かう便で、Rm204(約6400円)という低価格であったこと、そして、エアバスA340型機であったことから、出発1週間前にこの便を予約していた。
クウェート航空415便ジャカルタ行きはKカウンターの1つのブースだけを使っていた。ビジネスとエコノミーの区別もない。カウンターには並んでいる人がおらず、すぐにチェックインをする。対応してくれたのはマレーシア航空の職員であった。チェックインをしながら何か困ったような表情でモニターを見て、別の係員を呼んでいる。何か問題があるのかと聞くと、インドネシアのビザと出国の航空券について聞かれる。ビザはアライバルビザを取得する旨を告げ、東京までのEチケットを見せると、すぐに発券してくれた。別の係を呼んだのは、インドネシア入国に際しての日本人の扱いがよく分からなかったからのようであった。搭乗券は、クウェート航空オリジナルのものであった。
クウェート航空のカウンターの隣はサウジアラビア航空のカウンターで、周りには、目以外の体全体を黒い装束で覆ったアラビア女性が目立つ。
早速出国する。
飛行機のモデルが並んでいるところがある。
FedExはA380の発注を取りやめていたはずである。
トラムに乗りサテライトターミナルへ向かう。このトラム、結構スピードを出す。
サテライトターミナルのレストランで昼食にした。ペナン風プラウンミー(蝦そば)を食べた。Rm24也。美味しい。
乗り継ぎカウンターの表示。日本では見られない航空会社も多い。
2013/11/1:クウェート航空415便(KU415):クアラルンプール→ジャカルタ:A340-300(9K-AND)
12時半になったのでC2搭乗口に向かうが、飛行機が来ていない。クウェートからの便の到着時刻は12時30分なので、遅れている。搭乗待合室では、交代の客室乗務員とパイロットが手持ちぶさたな感じで飛行機の到着を待っている。
クアラルンプールの空港もシンガポールと同様で、待合室が開く"Gate Open”と、搭乗"Boarding"とが分けられている。待合室がオープンしていないので、待合室前のベンチで、待合室が開くのを待つ。
13時になって、やっとクウェートからの便が到着した。13時20分頃、待合室がオープンする。アナウンスは何もないが、待合室前にいた人が動いたので、ついていく。ここで手荷物検査を受ける。
待合室でさらに30分ほど待つ。数えたら、クアラルンプールから乗る人は17人しかいない。これでは空港スタッフもやる気が出ないだろう。
搭乗機は、予定通りA340-300型機であった。4発機であること、胴体中程にもランディングギアがあることが、A330との外観上の違いなのだろうか。
搭乗機にトーイングカーが接続される。
ライオンエアのB737-900ERが後ろを通っていった。13時発のジャカルタ行きJT283便だろう。
モニターでは搭乗開始時刻が13時になっているが、なんらのアナウンスもないし、スタッフもいない。13時50分頃、マレーシア航空のスタッフが「飛行機に乗って」と言いつつ現れて、ボーディングブリッジに繋がる扉を開ける。
飛行機に乗り、ビジネスクラスを経てエコノミーの区画へ行く。ビジネスクラスはフラットシートではなく、昔ながらのリクライニングシートであった。エコノミーは、クウェートからの客でほぼ満席。クアラルンプールで降りた人はほとんどいないようであった。お疲れの表情の人が多い。クウェートからクアラルンプールまでは7時間半、クウェートを出発したのは現地時刻23時55分とのことなので、客の感覚からすれば今は朝のはずである。
私の席には既に先客がいる。相手が英語が通じないので、客室乗務員に伝えると、別の空席に誘導された。バルクヘッドの席なので、シートピッチは広い。メンテナンスをしていないのか、座席にもたれかかると、背中の部分がベコっとへこむ。落ち着かない。長距離フライトは避けたい。
安全のしおり。
目の前には新聞入れがある。
目の前の風景。トイレがあり、その前にもエコノミークラスが広がる。
13時59分にプッシュバックとなる。前方のブラウン管テレビで、アラビア語の字幕付きで、何かが放送される。イスラム教系の航空会社では離陸前にお祈りを流すと聞いたことがあるが、これがそれだろうか。その後、機内安全ビデオが流される。最初にアラビア語、次に英語で同じものが流された。
その後滑走路にたどり着くまでが長い。離陸ラッシュがあったのか、或いは何らかの不備があったのか、しばし誘導路上で停止する。離陸は14時20分であった。
離陸し、シートベルトサインが消灯した後、まずインドネシアの入国カードと税関申告書が配られる。税関申告書はバタム入国では要求されたことがないので、はじめてである。
書き終えて、シートテレビでも見てみるかと思い、リモコンを操作して見るも、動かない。見たところ、他の席のものも稼働していないようである。近距離では稼働させないのか、それとも不具合なのかは分からない。リモコンはシートから外すことができないタイプで、年季が入っている感じであった。
機内。
機内誌を見つつ15分程待つと、機内食のサービスが始まる。ホットミールで、ビーフかチキンの選択であった。ビーフを選ぶ。牛肉の炒め物とご飯といった感じである。よく分からなかったが、アラブ風の料理なのだろうか。暖かかったので美味しく食べた。デザートはリンゴ味のケーキで、見た目によらず美味しかった。水には"Made in Kuwait"と書かれていた。機内食自体、クウェート積み込みなのかも知れない。
食事中にドリンクサービスがあり、さらに食事後にコーヒーと紅茶のサービスもある。大満足である。
サービスが全て終わり、機内食が片付けられると、着陸まで30分程度であった。続けて、毛布とイヤホンの回収がある。そういえば、クアラルンプールからの客にはどちらも配られなかった。機内販売でトランプかモデルでも買おうかと思って米ドルを用意していたのだが、客室乗務員が忙しそうだったのでやめておく。
隣人から話しかけられる。インドネシアの女子大生で、英語はあまり得意ではないようであった。家族なのか一族なのかは分からぬが、大人数で旅行をしてきたようであった。クウェートに行ったのかと聞いたが、それは否定していた。しかし、ではどこに行ったのかと聞くも、通じなかった。
アラビア語は全く読めない。ただ、まもなくジャカルタに到着することは分かる。
時計の針を1時間戻して、インドネシア時間の15時頃にシートベルトサインが点灯。客室乗務員も席に着く。その後も、ちょくちょくトイレに立とうとする人がいて、客室乗務員が「座ってて!」と強めの口調で言う。
15時10分にジャカルタ、スカルノハッタ国際空港に着陸した。
着陸後、すぐにトイレに立とうとする人が数人いる。客室乗務員がにらみをきかせて、立とうとした人に「まだ座ってなさい!」と強い口調で言う。日本でもシートベルトサインが消灯していないのにシートベルトを外す人は少なからずいるが、これはあくまでも駐機場に到着した段階でのことであり、着陸してすぐに外す人はあまりいないような気がする。飛行機に乗り慣れていない客が多いようである。
15時15分頃にスポットに到着した。定刻が14時35分であるから、40分遅れである。
飛行機を降りるときに、荷物を出すのを手伝ったことから話した人は、サウジアラビアから来たと言っていた。いかにもイスラム教徒といった感じの白い帽子に装束に身を包んでいた。そのような客は多かった。
A340に乗るためにこの便を選んだが、乗ってしまえば、A340もA330も変わらなかった。
飛行機を降りて、VOA(Visa On Arrival:アライバルビザ)のカウンターで25ドル払い、入国審査の列に30分ほど並び、入国審査を受ける。その後、税関を経て外に出る。16時になろうとしていた。
【2013/10インドネシア】(目次)
12,KLセントラル駅からクアラルンプール空港へ:エアポートコーチ(Airport Coach):2013/11/1【2013/10インドネシア】
13,クアラルンプールからジャカルタへ:クウェート航空415便:2013/11/1【2013/10インドネシア】【←本記事】
14,スカルノハッタ空港からジャカルタ市内へ:ダムリ空港バス:2013/11/1【2013/10インドネシア】