2021年8月13日から15日にかけての豪雨は、西日本を中心に広範囲にわたって被害をもたらしたが、長野県内においても、岡谷市や諏訪市など県内6市町村に災害救助法が適用されるなど、甚大な被害をもたらすこととなった。長野県内のJR線では、JR中央本線(中央西線)の倉本~上松間及び木曽平沢~贄川間で線路に土砂流入、倉本駅の信号機器室損傷、JR中央本線(中央東線)の川岸~辰野間での土砂流入、川岸駅構内の線路や駅舎への浸水、下諏訪駅付近での線路冠水、JR飯田線の宮木~辰野間の橋梁損傷など、多くの被害が生じたという。
長野と名古屋を結ぶ特急しなの号は、9月3日にJR中央本線(中央西線)が全線復旧するまで、全区間にわたって運休となった。特急しなの号の運休に伴い、JR東日本は長野~松本・塩尻間で臨時快速列車を運行した。長野~塩尻が2往復、長野~松本が2往復の計4往復のみの運行であったが、人が多く乗る時間帯に設定したということなのだろう。運行時刻は、長野発松本行きが長野発6時09分、19時40分、長野発塩尻行きが長野発9時01分、18時11分、松本発長野行きが松本発10時07分、20時46分、塩尻発長野行きが塩尻発10時55分、19時37分である。
これまでJR篠ノ井線に通しで乗ったことがなかったので、この機会に乗ってみることにした。
2021/8/29:JR篠ノ井線:臨時快速:長野→塩尻
2021年8月29日日曜日。
長野駅善光寺口の金券ショップの自動券売機で、塩尻までの乗車券を往復分購入する。片道1,280円であった。これで得をした気分になっていたのだが、後になって、信州往復きっぷというJRの企画乗車券が1,980円で販売されていたことを知った。
今回は、長野を18時11分に出発する塩尻行きの臨時快速に乗車した。
211系3両編成による運行であった。JR篠ノ井線の普通・快速列車では乗る機会が一番多い車両であろう。
車内はロングシートである。客は多くなく、ほどよい間隔で座っていた。(後ほど撮影)
18時11分発の臨時快速塩尻行きは、特急しなの24号のダイヤに即しての運行であり、塩尻までの停車駅と時刻も特急しなの24号と同じである。長野を出ると、篠ノ井、明科、松本に停車する。
篠ノ井まではJR信越本線であり、篠ノ井から松本を経て塩尻までの66.7kmがJR篠ノ井線である。
稲荷山を過ぎ、グイグイと速度を上げて山を上っていく。この区間、25パーミルの勾配が続く。
姨捨を通過してしばらくすると外は真っ暗になった。人家に沿って線路があるわけではないようで、駅間は街灯の明かりが乏しい。山の中を走っているという感じである。
18時46分、西条で長野行きの普通列車と行き違いのために停車した。
18時53分、明科に到着した。乗降はほとんど無い。
19時06分、松本に到着した。ここで大半の客が降りていき、数人が乗ってきた。
終点の塩尻には19時18分に到着した。
塩尻駅改札口付近では、代行バスや臨時列車の案内が掲示されていた。
2021/8/29:JR篠ノ井線:臨時快速:塩尻→長野
塩尻駅。
通路。
窓の格子がお洒落である。
塩尻駅の改札口近くには待合室があり、そこに立ち食い蕎麦とNewDaysがある。せっかく塩尻まで来たので、NewDaysでこのあたりのお菓子を物色する。結局、リンゴのブッセとヨーグルトプリンを購入した。
長野から乗車してきた列車が、折り返し19時37分発の臨時快速長野行きとなる。
8月29日現在、中央西線は上松~南木曾間が不通となっていた。そのため、塩尻からは上松行きの臨時列車が、上松から南木曾までは代行バスが設定されていた。
辰野・飯田線方面へは列車の運行がなかった。
運行状況について書かれたポスターが掲示されていた。
帰りも、長野で購入した回数券を使う。
19時37分発の長野行きは3番線からの出発である。
塩尻駅の3・4番線ホームの先にはブドウ園がある。この日はもう真っ暗なので見に行かなかった
4番線には19時47分発の上松行きが停車していた。
19時37分発の臨時快速長野行きは、特急しなの21号のダイヤでの運行であり、停車駅と時刻も特急しなの21号と同じである。塩尻を出ると、松本、聖高原、篠ノ井に停車する。
この列車も終始空いていた。
松本を出るところで、アルピコ交通上高地線の車両がちらっと見えた。アルピコ交通上高地線も、この度の大雨で西松本~渚間の橋梁が損傷し、松本~新村間が代行バスでの運行となっている。
20時09分、坂北で対向の快速松本行きと行き違いをするために停車した。
20時16分に聖高原、20時34分に篠ノ井に停車した。
終点の長野には20時42分に到着した。
【JR篠ノ井線の乗車記録】
7,姨捨駅(長野県・JR篠ノ井線):2006/12/2【2006/12信越】