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20,四日市あすなろう鉄道内部線・八王子線:新260系:2024/7/14【2024/7近畿】

投稿日:2024年9月7日

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四日市あすなろう鉄道は、三重県四日市市で2路線を運行する鉄道会社で、あすなろう四日市と内部の5.7kmを結ぶ内部線と、内部線の途中駅である日永から西日野の1.3kmを結ぶ八王子線から構成されている。いずれの路線も軌間762mm、いわゆるナローゲージの路線である。毎日運行の旅客線で軌間762mmを採用しているのは、この四日市あすなろう鉄道のほか、同じく三重県の三岐鉄道北勢線のみで、極めて珍しい。季節運行の路線まで含めれば黒部峡谷鉄道もあるが、いずれにせよ希少さに変わりはない。

内部線と八王子線は、三重軌道によって1912年に開業、1965年以降は近畿日本鉄道によって運行されていた。ただ、ナローゲージという日本でも数少ない規格を採用しているために諸経費がかさみ、加えて利用者減も相まって、毎年2億5000万円から3億円の赤字を出していたという。2012年に近鉄はBRTへの転換を提案したが、四日市市は鉄道による存続を望み、結果として公有民営方式で存続することが決定、2014年に近鉄と四日市市が新会社「四日市あすなろう鉄道」を設立、2015年から、四日市市が線路や車両を保有する第三種鉄道事業者に、四日市あすなろう鉄道がその線路を使用して旅客運送を行う第二種鉄道事業者となり、現在に至る。

 

2024/7/14:四日市あすなろう鉄道:内部線・八王子線:普通:あすなろう四日市→西日野

伊勢中川を12時37分に出発した近鉄名古屋線特急近鉄名古屋行きは、近鉄四日市に13時07分に到着した。

 

四日市あすなろう鉄道の始発駅であるあすなろう四日市駅は、近鉄四日市駅から道路を挟んで向かい側に位置する。両駅間を結ぶ歩道橋もあるが、近鉄四日市駅に到着した際、その歩道橋の入り口に気づかずにいったん地上に降りたため、横断歩道を渡って、あすなろう四日市駅に入った。

 

四日市あすなろう鉄道のあすなろう四日市駅。

 

四日市あすなろう鉄道は、日中は1時間に4本の運行で、あすなろう四日市駅を基準とすると、内部行きが毎時00分と30分に、西日野行きが毎時13分と43分に出発する。両系統は途中の日永までは同じ線路を走り、日永で分岐する。

1日乗車券「1dayフリーきっぷ」が550円で販売されており、自動券売機で購入可能である。今回はこちらを購入した。

 

すぐの13時13分に出発する西日野行きに乗車した。車両は新260系である。

四日市あすなろう鉄道の車両は、一部は近鉄時代の1982年に製造され、一部は2015年以降に製造されたが、近鉄時代に製造された車両もリニューアル工事が施されて、新車のような内装となっている。

車内にはバスの座席のようなハイバックシートが並んでいる(後程撮影)。

中間車。

座席。

優先席は青色のモケットである。

ベンチ席。

車いすスペース。

車内の案内表示器は液晶モニターである。

 

ドア。

ドア上に路線図がある。

 

2016年にローレル賞を受賞している。

 

定刻13時13分にあすなろう四日市を出発した。車内には、部活帰りの高校生が多く乗車していた。

1kmほど走り、最初の停車駅である赤堀に停車する。

赤堀の次の日永で、内部線と分岐して八王子線に入る。日永では、内部始発のあすなろう四日市行き列車と接続する。この列車からは対面乗り換えが可能である。

 

日永から3分ほど走行し、13時21分に終点の西日野に到着した。

ヘッドマーク状の行先表示板。

今回乗車したのは車体の下が青く塗られた車両で、「なろうブルー」と書かれている。

 

西日野駅は1面1線、行き止まり構造の駅である。

 

西日野駅。無人駅である。

西日野からは日中30分間隔で列車が出発する。

 

駅前ロータリー。

 

かつては路線名の通り、西日野から先、伊勢八王子まで繋がっていたが、1974年の集中豪雨で不通となり、1976年に西日野~伊勢八王子が廃止された。

 

2024/7/14:四日市あすなろう鉄道:八王子線:普通:西日野→日永

折り返し、13時30分発のあすなろう四日市行きで日永まで戻る。日永には13時33分に到着した。

日永駅は2面3線の構造で、八王子線直通列車が3番線、内部線の内部行きが1番線、あすなろう四日市行きが2番線を使う。写真の青い車両が止まっているのが八王子線直通列車が停車する3番線である。

駅舎寄りにある1面1線のホームが内部行きの1番線である。

 

日永駅。

 

2024/7/14:四日市あすなろう鉄道:内部線:普通:日永→あすなろう四日市

日永では、すぐの13時35分に内部行きに乗り換えることができる。

 

泊であすなろう四日市行きと行き違いをする。

 

終点の内部には13時47分に到着した。

 

内部駅。

 

内部駅の脇には車両基地がある。

試運転だろうか、列車が車庫の中から顔を出した。

 

駅前ロータリー。

駐輪場もある。

駅前通り。

 

少し歩くと、内部駅前の停留所があった。

近鉄四日市から近鉄鈴鹿線の平田町駅へ向かう三重交通のバスが、内部駅前を経由する。

 

2024/7/14:四日市あすなろう鉄道:内部線:普通:内部→あすなろう四日市

14時05分発のあすなろう四日市行きで、あすなろう四日市まで折り返す。

 

追分駅。

泊駅。内部行きと行き違いをする。

日永駅。ここで3分ほど停車する。その間に3番線に八王子線西日野行きが到着する。

 

あすなろう四日市には14時22分に到着した。

 

近鉄四日市駅へは屋根付きの歩道橋で向かうことができる。

 

近鉄四日市駅周辺は近鉄百貨店のほか、食事処がいろいろと並んでいる。そのなかで、「とんテキ」の文字にひかれて、ビアダイニンググリルステーション四日市店に入った。

ただ、店員に聞くと、「トンテキ」は提供までに時間がかかるという。残念ながらそこまで時間はない。結局、食事メニューから「牛挽肉と玉子のガーリックライス」を注文した。980円也。美味しくいただいた。

 

【2024/7近畿】(目次

19,伊賀神戸から近鉄四日市へ:近鉄大阪線・名古屋線:23000系「伊勢志摩ライナー」:2024/7/14【2024/7近畿】

20,四日市あすなろう鉄道内部線・八王子線:新260系:2024/7/14【2024/7近畿】【←本記事】

21,三岐鉄道三岐線:801系:2024/7/14【2024/7近畿】

 

【ナローゲージの路線の乗車記録】

12,三岐鉄道北勢線:2019/10/27【2019/10東海】

 

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