JR山陽本線は神戸から下関までの534.4kmを結ぶ路線として知られているが、兵庫と和田岬を結ぶ2.7kmの支線があり、こちらは和田岬線と呼ばれている。和田岬線は、山陽本線沿線から和田岬駅周辺にある三菱重工業神戸造船所などへの通勤客向けの路線として位置づけられ、朝と晩のみ、平日は17往復、土曜日は12往復、休日は2往復の列車が設定されている。
和田岬駅には、JR和田岬線のほかに、三宮・花時計前と新長田を結ぶ神戸市営地下鉄海岸線が10分間隔で運行をしており、和田岬へ行くこと自体は容易である。今回は、三宮・花時計前から海岸線で和田岬まで行き、そこからJR和田岬線で兵庫へ向かうことにした。
2024/1/28:神戸市営地下鉄湾岸線:普通:三宮・花時計前→和田岬
三宮・花時計前から、17時00分発の海岸線で5駅乗車し、和田岬まで向かう。なお、途中のハーバーランド駅は神戸駅と接しており、そこから和田岬までは2駅である。
和田岬には17時08分に到着した。一般的に、駅に到着する際、乗り換え路線がある場合には「~線はお乗り換えです」と案内があるのが普通であるが、和田岬駅ではそのようなことはない。和田岬駅にも「JR線はこちら」などの乗り換え案内は一切ない。
JR和田岬線は、前述の通り、朝晩のみの運転で、休日は1日2往復のみとなる。そのようなことを知らずに乗り換えができると思って降りると、期待外れの結果となるので、乗り換え案内をしないのも理解できるところである。
かろうじて出口の案内に「JR和田岬駅」の表示があった。
2番出口から外へ出る。
地下鉄和田岬駅。
和田岬駅前。
2024/1/28:JR山陽本線(和田岬支線):普通:和田岬→兵庫
地下鉄和田岬駅の2番出口を出ると、道路沿いにファミリーマートがある。ここには、かつてJR和田岬駅の駅舎があったらしい。それだからか、店名は「JR和田岬駅前店」となっている。
和田岬駅で降りてみて意外だったのは、駅前が住宅街になっていたことである。たしかに、道路を挟んで向こう側は工場街であるが、JR和田岬駅がある側には住宅が広がっていた。同じように朝晩しか列車が来ないJR鶴見線の大川駅、名鉄築港線の東名古屋港駅を想像していたので、全く想像とは違った。
次の列車は17時26分である。この日は日曜日であるから、和田岬線の運行は朝と夕方の1往復ずつ、1日2往復のみで、17時26分発が終電である。
ホームへ向かう。
和田岬駅には切符売り場も改札口もなく、兵庫駅に和田岬駅の切符売り場と改札口がある。東武大師線の大師前駅、名鉄築港線の東名古屋港駅と同じである。
6両編成の列車が停車するので、ホームはそこそこ長い。
来た道を振り返る。すぐのところで線路が途切れている。
ホームの何カ所かに、脇の道路に降りる階段がある。
道路から直接ホームに入ることができる構造である。
「※昼間の運転はしておりませんのでご注意下さい。」と赤で書かれている。
出発時間が近づくと、客が集まってきたが、兵庫寄りに固まって並んでいる。後で分かったが、兵庫駅の改札口は、進行方向前寄り1カ所のみであった。
駅名標。
兵庫駅からの列車は、和田岬駅に17時18分に到着した。この列車が折返し17時26分発の兵庫行きとなる。
現在の和田岬線の車両は207系6両編成である。
車内。
フカッとして沈み込む感じの座席であった。
車端部。
優先席。
ドア。
ドア上には千鳥配置で電光表示器がある。
ドアは半自動式である。
207系は1991年から2003年にかけて484両製造されている。今回乗車した車両は1994年(平成6年)に近畿車輛で製造されたものであった。
兵庫行きの終電は、和田岬を17時26分に出発した。30名程度の客が乗っていたが、大半は前の2両に固まっており、後方は空いていた。
和田旋回橋で兵庫運河を渡る。
車窓から。
終点の兵庫には17時30分に到着した。和田岬線のホームは、山陽本線のホームとは一段下に別に設けられている。
駅名標。
改札口は前寄りにある。
突き当たりに和田岬駅の切符売り場がある。
左側に和田岬駅の自動改札機がある。
兵庫駅のコンコース側から和田岬線乗り場を見る。
2024/1/28:JR山陽本線・東海道本線:普通:兵庫→住吉
この後は、六甲ライナーに乗車するため、始発駅の住吉まで移動する。
ホームから見た兵庫駅前。
17時36分発の普通京都行きに乗車し、住吉には17時52分に到着した。
【2024/1京阪神】(目次)
19,神戸市営地下鉄北神線、西神・山手線、海岸線:2024/1/28【2024/1京阪神】
20,JR山陽本線(和田岬線):207系:2024/1/28【2024/1京阪神】【←本記事】
21,神戸新交通六甲アイランド線(六甲ライナー):3000形:2024/1/28【2024/1京阪神】