鉄道 記録 ドイツの鉄道 2020/2ヨーロッパ

9,ミュンヘンからホーフへ:ALX79859:1等車:2020/3/1【2020/2ヨーロッパ】

投稿日:2020年3月18日

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フランクフルトから乗車したICE537列車は、ミュンヘン中央駅に12時08分に到着した。ここからはレーゲンスブルク(Regensburg)を経由してホーフ(Hof)へ行く列車に乗る。

ちょうど昼食の時間であるから、ミュンヘン中央駅構内の売店で、ソーセージとパンのセットを購入した。4.05ユーロであった。

駅構内には、ミュンヘンを拠点とするサッカーチーム「FCバイエルン」の店舗があった。

 

2020/3/1:ALX79859:München Hbf. → Hof Hbf.

ホーフまでの列車は、ICEでもICでもREでもなく、ALXではじまる列車番号であった。見たことがない。念のため、インフォメーションで予約の必要があるかを確認したが、レイルパスでそのまま乗車して良いとのことであった。後ほど改めて調べて分かったが、この列車は、alexというバイエルン州の私鉄会社による運行であった。この会社は、ミュンヘンを起点として、これから乗車する北方のホーフおよびチェコのプラハへ行く列車のほか、南方のリンダウ(Lindau)およびオーベルストドルフ(Oberstdorf)へ行く列車を運行している。

12時43分発のALX79859列車ホーフ行きは、26番線からの出発であった。6両編成で、途中まではプラハ行きのALX359列車と併結運転する。前3両がプラハ行き、後ろ3両がホーフ行きであった。

機関車はシーメンス製である。

プラハ行きはチェコ鉄道の編成であった。

ホーフ行きは2階建て車両1両と平屋の車両2両で構成されており、1等車は最後尾の平屋の車両であった。

 

最後尾の車両は2等車と1等車の合造車で、全席がコンパートメントであった。このような編成に乗車したのは初めてである。車内は半分以上が2等車で、1等のコンパートメントは3つだけであった。1等と2等でコンパートメントの中に違いはないように見えた。

コンパートメントは定員5人である。

座席上には棚がある。

読書灯もある。

窓側にはゴミ箱と空調つまみがある。

3つある1等のコンパートメントのうち1つは使用不可となっており、1等車の客が使えるのは2つだけであった。いずれのコンパートメントにも先客がおり、相席となった。

出発を待っていると、老婦人と中年の男性が乗ってくる。男性が老婦人の荷物を頭上の棚に載せた後、私に話しかけてくる。この婦人は自分の母親である、自分は一緒に行けないので、母が降りる際に荷物を下ろすのを手伝ってほしい、ということであった。快諾する。

 

トイレ。車いす対応の大きなものであり、ドアも押しボタン式であった。

 

12時43分にミュンヘン中央駅を出発する。私が入ったコンパートメントには、件の老婦人のほかに、もう1人おばさんがいた。

ミュンヘンからは、まずレーゲンスブルクへ向かう。ミュンヘンからレーゲンスブルクまでおよそ140km、列車は1時間20分ほどで運行する。この区間、全線開通は1873年である。ちなみに、日本で初めての鉄道が開業したのは1872年(明治5年)のことである。

まもなく検札がある。

13時07分、フライジング(Freising)に停車する。

13時27分、ランツフート中央駅(Landshut (Bay) Hbf.)に停車する。

13時42分、ノイファーン(Neufahrn(Niederbay))に停車する。

14時06分、レーゲンスブルク中央駅(Regensburg Hbf.)に停車する。レーゲンスブルクはオーバープファルツの中心都市であり、世界遺産にも登録されている都市だという。今回は通り過ぎるだけである。

レーゲンスブルクでは8分停車して、14時14分に進行方向を変えて出発する。レーゲンスブルクからホーフまではおよそ180kmである。この路線の全線開通は1882年である。こちらも歴史のある路線である。

レーゲンスブルクを出ると、再び検札がある。

14時42分、シュヴァンドルフ(Schwandorf)に停車する。ここでプラハ行きを切り離し、ここから先は3両編成でホーフまで向かう。駅の外でデモ行進が行われていた。赤い旗が見える。同室のおばさんが、「SPD」と言う。ドイツの二大政党の一つであるドイツ社会民主党である。

15時13分、ヴァイデン(Weiden)に停車する。ここで、向かいの老婦人が降りていく。荷物を下ろすのを手伝う。

車窓は開けている区間が多い。

15時38分、ヴィーザウ(Wiesau)に停車する。

15時49分、マルクトレドヴィッツ(Marktredwitz)に停車する

おばさんが話しかけてくる。これからどうするのか、と聞かれる。ドレスデンに向かうと答える。ドレスデンでどれくらい滞在するのか、どこを見るのか、などと聞いてくる。ごく自然な質問であるが、答えに窮する。一泊するだけで観光はしない、などと言うと、場が持たないことは分かっている。嘘も方便である。2日間観光する、古い教会があるのは知っているが、それ以外はあまりよく知らないからまず観光案内所にでも行く、と答えておく。おばさん曰く、博物館や美術館が多い、絵画が好きならぜひ美術館に行くと良い、とのことであった。

ホーフが近くなると、車両基地が見える。

終点のホーフ中央駅(Hof Hbf.)には16時18分に到着した。定刻であった。

出発時と機関車が変わっていた。進行方向を変えたレーゲンスブルクで交換したのだろう。

 

【2020/2ヨーロッパ】(目次

8,フランクフルトからミュンヘンへ:ICE527:1等車:2020/3/1【2020/2ヨーロッパ】

9,ミュンヘンからホーフへ:ALX79859:1等車:2020/3/1【2020/2ヨーロッパ】【←本記事】

10,ホーフからドレスデンへ:RE3 74027:1等車:2020/3/1【2020/2ヨーロッパ】

 

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