翌日のスマランへ行く列車の乗車券が売り切れとなると、旅程を変更しなければならないが、せっかく来たのだからクディリを少しは観光したい。旅程の組み直しは後にして、トリップアドバイザーでクディリの観光地を調べる。結局、ポーサラン(Puh Sarang)という教会に行くことにした。
インドネシアはイスラム教徒が大多数を占めるが、キリスト教徒も人口の10%以上いるという。インドネシアの首都ジャカルタには、イスティクラルと呼ばれる世界最大のモスクの向かいに「カテドラル」と呼ばれるカトリックの大聖堂があり、これは観光名所の1つともなっている。一方で、地方都市であるクディリに、観光名所とされるほどの教会があるというのは、意外な感もある。
15時50分、ホテルでタクシーを呼んでもらう。タクシーは街中では見かけなかったが、呼べば来るらしい。メーターを回してくれる。運転手は英語ができる人であった。インドネシアの料理だとパダン料理とかサテーが好きだというと、おすすめのパダン料理店があると言って、通ったときに教えてくれる。ホテルから1km程度のところだったので、夕食はここでとろうと思う。
ポーサランは街中から15kmのところにある。工事中の箇所があり、所々渋滞が起きている。あまりバスのいない長距離バスターミナルの脇を通り、30分ほどで到着した。メーターはRp55,000を指していた。タクシーが常時待機している場所ではなく、Rp45,000を払えばこの場で待っていてくれるとのことだったので、あわせてお願いする。これは運転手の裁量ではなくて正規料金のようで、車内のドアに貼られた料金表にも書かれてあった。
入ってすぐのところ教会がある。石造りのようである。なかなか珍しい形であると思う。
教会からマリア像に向けて歩いていく道中に、商店街と言うほどではないが商店が並んでいる。民芸品のようなものも売られていたが、中心は置物サイズのキリスト像やマリア像、木彫りのキリスト磔刑のレリーフなどといったキリスト関連のものやロウソクであった。
さらにその先に進むと、大きな岩が現れ、くりぬかれたところにマリア像がある。その前にはキリスト教の信者であろうか、数十名が集まって群読をしていた。
さらに進むと、キリストの受難(と思われる)をテーマにした金色の像がある。像自体は新しそうだが、台座は古さを感じさせる。奥の方へ行くとあまり人の気配がなく、そんな中で人が動いたのが見えたのであれと思ったら、高校生くらいの若いカップルがいちゃついていた。邪魔をしては申し訳ないので、そこは足早に通り過ぎた。
【2016/9インドネシア】(目次)
7,クディリ:ホテルムルデカクディリ(Hotel Merdeka Kediri):Superior Twin Bed:2016/9/16【2016/9インドネシア】
8,クディリ:ポーサラン教会(Puh Sarang):2016/9/15【2016/9インドネシア】【←本記事】
9,クディリの夜:2016/9/15【2016/9インドネシア】