三島からは伊豆箱根鉄道駿豆線に乗車する。駿豆線は三島から修善寺までの13駅19.8kmを結ぶ路線である。三島から修善寺まで開業したのは1924年である。
列車の本数はそこそこ充実しており、乗車した7時台には5本、昼間も1時間に3本以上は運行されている。乗りやすい路線である。
三島駅にはJRとの乗り換え改札口があり、駅から外に出ることなく乗り換えることができる。三島駅に到着したのは7時52分であったが、急がなくとも、7時56分に出る普通修善寺行きに間に合った。
2020/1/11:伊豆箱根鉄道駿豆線:普通:三島→修善寺
7時56分発の修善寺行きは伊豆箱根鉄道3000系3両編成による運行であった。
車内にはボックスシートもあった。ワンマン運転であるが、各駅に係員がいるようで、車内には運賃箱は設置されていない。車内広告は、中吊り、窓上の掲示に加えて、ドアの窓下にも大きく貼られている。広告が賑やかな車内である。車両によるのかもしれないが、先日乗車した同じ伊豆箱根鉄道の大雄山線とは車内の雰囲気がだいぶ異なるように感じた。
三島を定刻7時56分に出発する。空いており、各々がボックスを占領できる程度の乗車率であった。
出発すると、次駅案内の自動放送が流れる。その際に、「この先三島田町まではカーブが続くため、大きく揺れる場合があります」との案内もある。列車は、マンションや住宅の合間をカーブしながら進んでいく。大きく左にカーブして、次いで右にカーブをすると、三島広小路に到着する。三島広小路を出発し、左にカーブして少しまっすぐ行き、右にカーブすると三島田町である。駅間距離は短い。
駿豆線は単線であり、まず三島田町で反対方向の列車と交換する。その後、大場、原木、伊豆長岡、大仁で三島行きと交換する。二駅ごとに反対方向の列車と交換していたことになる。交換待ちの停車時間はほとんどなく、うまくダイヤが組まれているなと思った。
三島田町の次の三島二日町を出ると、車窓からは田んぼや畑が見え、郊外に来たという感になる。もっとも、住宅もほとんど途切れることはなく、沿線には人が多いようであった。
伊豆仁田という駅がある。「仁田」と書いて「にった」と読む。
伊豆長岡は韮山反射炉の最寄り駅である。一つ手前に韮山という駅もあるが、こちらはやや離れている。
修善寺の2つ前の大仁を出ると、「終点修善寺まではカーブが続きます」との放送がある。地図を見ると、狩野川に沿って走っていることが分かる。狩野川はこのあたりで大きく蛇行している。
終点の修善寺には8時33分に到着した。頭端式のホームであった。この列車が到着すると、入れ替わりに、8時34分発の三島行きが出発していった。
ホームには手洗い場があった。
修善寺駅は新しい建物であった。2014年にできたばかりらしい。
切符売り場。
改札口付近。
修善寺駅前。
駅前にはバスターミナルがある。天城峠を越えて伊豆急行の河津駅へ行くバスもここから出発する。
2020/1/11:伊豆箱根鉄道駿豆線:普通:修善寺→三島
帰りは8時49分発の三島行きに乗った。
暖房効率を良くするためか、各車両1つのドアだけが開けられていた。
8時49分に修善寺を出発した。
大仁と田京の間だったか。のどかな風景である。
この時間帯、三島方面への客の方が多く、行きよりも多くの客が乗っていた。私が座っていたボックスも、途中から相席となった。
終点の三島には9時25分に到着した。
隣のホームには、1300系電車が停車していた。元西武の新101系電車である。西武鉄道時代の塗装をまとった編成であった。伊豆箱根鉄道は、西武鉄道のグループ会社である。
ここから東海道本線に乗り継ぐが、今回は乗り継ぎ改札ではなく、伊豆箱根鉄道の改札から外に出た。
伊豆箱根鉄道三島駅。
すぐ隣にJR三島駅がある。三嶋大社をイメージしているのだろうか。
JRの改札を通って、東海道本線の乗り場に行く。
特急踊り子号の修善寺発・修善寺行きの列車は、三島駅の1番線を使用する。ホーム上に駿豆線への分岐器が設置されている。ここで列車が大きく曲がることになるので、車端部がホームに接触しないようにするため、ホームが予め少し内側に抉られた作りとなっている。
【2020/1東海】(目次)
7,静岡から三島へ:JR東海道本線:ホームライナー沼津2号:2020/1/11【2020/1東海】
8,伊豆箱根鉄道駿豆線:2020/1/11【2020/1東海】【←本記事】
【伊豆箱根鉄道の過去の乗車記録】
5,伊豆箱根鉄道大雄山線:2019/10/20【2019/10神奈川】
【静岡県内を走る私鉄路線の乗車記録】
4,大井川鐵道井川線:2020/1/10【2020/1東海】
3,大井川鐵道大井川本線:2020/1/10【2020/1東海】