扇沢を13時に出る関電トンネル電気バスで黒部ダムまで向かい、黒部ダムの展望台でダムと黒部湖を見た後、黒部ダムの上を歩いて黒部湖駅まで行き、14時発の黒部ケーブルカーで黒部平まで上り、立山ロープウェイで大観峰を経て、立山トンネルトロリーバスで室堂まで来た。室堂に到着したのは14時55分であった。室堂からは高原バスで美女平まで向かい、そこからケーブルカーで立山駅まで降りる。
2024/10/25:立山黒部貫光:高原バス:室堂→美女平
室堂駅は3階建てで、駅構内にはお土産物屋、レストラン、蕎麦屋が入っており、客で賑わっていた。
室堂では高原バスに乗り換えて美女平まで向かう。高原バスは室堂と美女平の23kmを50分で結ぶ。室堂は2,450m、美女平は977mで、1,473mを下っていくことになる。この区間の運賃は3,000円である。
次の美女平行きは15時発であった。
高原バスは、美女平までの途中、天狗平と弥陀ヶ原で乗降可能である。最初に、この途中停留所で降りる人が案内される。ついで、団体客が案内される。私は、美女平まで直行する個人客の列で待つが、誘導がない。15時を過ぎて、バスもいなくなり、案内表示が次の15時40分発の便に切り替わった。係員から、バスが今こちらに向かっているからもう少し待ってほしい旨、案内がある。
15時10分にバスが到着して、乗車開始となる。前の方に並んでいたので座席を選べる状態であった。ちょうど後ろにいた女性2人組が「右側の方が景色がいいらしいよ」などと話しているのを聞き、それではと右側に座った。
客は続々と乗り込んできて、補助席を使うことはなかったが、満席となった。
15時15分頃に室堂を出発した。
時折、室堂へ向かうバスとすれ違う。
天狗平付近を通過する。この辺りにはホテルもある。
カーブの連続で山を下っていく。
雲海である。
少し寝ていると、バスは先ほどまで上から見ていた雲海の中に入ったようで、霧の中を走る。左右には背の高い木々が見える。高山帯から亜高山帯へ入ると、見られる植物も変わる。
美女平には16時に到着した。
車両は日野・セレガで、車体に「CLEAN DIESEL」の文字がある。
美女平駅付近。
2024/10/25:立山黒部貫光:立山ケーブルカー:美女平→立山
立山ケーブルカーは、美女平と立山の1.3kmを7分で結ぶ。美女平は標高977m、立山は475mで、標高差は502mである。この区間の運賃は1,090円である。
定期便は20分間隔での運行であるが、こちらもバスの遅延や客が多かったことからか、10分間隔での運行となっており、次の立山行きは16時10分であった。
5分ほど前にホームへ誘導される。
車内。(立山到着後に撮影)
数台のバスの客が全員ケーブルカーに向かうので、車内は満席である。ドア脇に立つ。
ケーブルカーは16時10分に美女平を出発した。
何か所か、岩が柱のようになっている「材木石」が見られる箇所があり、案内が入る。
立山には16時17分に到着した。これで立山黒部アルペンルートを走破したことになる。
立山ケーブルカーの特徴として、立山側に貨車があることが挙げられる。かつては黒部ダム建設用の資材を積み、富山側から美女平までの道がなかった頃は高原バスの車両も立山ケーブルカーによって運ばれたという。現在でも大きな荷物はこちらに積むことがあるらしい。
2024/10/25:富山地方鉄道:立山線:立山→電鉄富山
立山からは富山地方鉄道の列車で富山へ向かう。1時間に1本程度の運行で、次の便は16時32分発の普通電鉄富山行きである。待ち時間にお土産物店を見て回る。
立山から富山までの運賃は1,230円である。交通系ICカードは使うことができず、自動券売機で切符を購入してからの乗車となる。
乗車したのは2両編成の14760形で、車内は転換クロスシートであった。混雑しており、相席となった。
しばらくは乗降がない区間が続いたが、富山に近づくと通学の高校生も乗車してきて、立つ客も多くなった。
終点の電鉄富山には17時38分に到着した。
富山地方鉄道では、2022年以降、西武10000系「ニューレッドアロー」を導入して、「キャニオンエクスプレス」として運行している。
【2024/10北陸】(目次)
4,立山黒部アルペンルート(1)扇沢から黒部ダム・黒部湖へ:関電トンネル電気バス:2024/10/25【2024/10北陸】
5,立山黒部アルペンルート(2)黒部湖から黒部平、大観峰を経て室堂へ:黒部ケーブルカー・立山ロープウェイ・立山トンネルトロリーバス:2024/10/25【2024/10北陸】
6,立山黒部アルペンルート(3)室堂から美女平を経て立山へ:高原バス・立山ケーブルカー:2024/10/25【2024/10北陸】
<つづく>