福江空港からのバスを、今回の宿泊先のカンパーナホテルでは降りずに、終点の福江まで乗り通した。福江に到着したのは13時30分であった。
終点の福江停留所は福江港旅客ターミナルの前であり、ターミナル内には五島バスの窓口がある。五島バスでは観光バスがあり、午前の部は東シナ海方面へ、午後の部は「歴史と文化」と題して名所を巡るコースを運行しており、両方乗車することで島内の主たる見どころを見て回ることができる。ただ、5日前の昼12時までに4名以上の予約がない場合は運休とのことで、今回、5日前の午前中に電話をしたところ、午後のコースの申し込みはその時点でゼロとのことで、見込み薄と感じ予約はしていなかった。とはいえ、念の為窓口で確認をしてみたが、やはり本日は運休とのことであった。
五島バスは福江を起点に島内各地に路線はあるものの本数は少なく、観光地巡りに向いているとは言い難い。レンタサイクルもおすすめらしいが、この日は風が強く、電動でも厳しいという感じがある。
どうしようかと思うが、一旦、宿泊先のカンパーナホテルに向かい、フロントスタッフに聞いてみると、タクシー会社に電話をしてくれた。2時間から3時間程度の観光を手配してくれるというので、申し込む。
数分で、五島タクシーが到着した。運転手は、こちらが1人だけということでやや驚いた感じであったが、早速車を走らせた。今回は、堂崎天主堂、明星院、鐙瀬溶岩海岸、鬼岳、武家屋敷通り、福江城を回ってくれるという。五島バスの観光バスのコースに若干プラスアルファがある感じである。
運転手が気さくな方で、会話が弾み、島のことを色々教えてくれる。そもそも、五島の観光シーズンは、2月から4月にかけての椿の季節と夏であり、今は完全な閑散期なのだという。実はフェリーに乗るのが目的で、と告げると、冬は欠航もたびたびあるらしい。そのようなことすら知らずに来てしまったのであった。たしかに、この日も博多行きは海上時化のため欠航であった。
それぞれの観光地の由来、詳細は割愛するが、今回巡ってもらったのは下記のとおりである。
堂崎天主堂。1908年に完成し、現在も内部でミサが行われるようであるが、それ以外の時は「堂崎天主堂キリシタン資料館」として一般に公開されている。300円の入館料を支払い中に入る。五島とキリスト教の関係、弾圧の歴史や資料の展示がなされており、15分程度で見学した。


堂崎天主堂付近。


明星院。五島における真言宗の総本山であり、本堂は1778年に建立、五島最古の木造建築物である。五島にも八十八カ所霊場があり、明星院はその第一番札所である。見どころは本堂の天井で、121枚の花鳥画が極彩色で描かれており、狩野派の絵師・大坪玄能によって描かれたという。

明星院付近。

大浜海水浴場。五島自動車学校の目の前にあり、夏は合宿で来た自動車学校の生徒が海水浴をするという。

アコウの木。

鐙瀬溶岩海岸。数万年前に鬼岳付近の火山の噴火で流れ出た溶岩によって形成された海岸である。



こちらは黒島だったか。

住宅が見える。

鬼岳(おんだけ)。遠くから見ると、中腹までは木が生えているが、それより上ははげ山になっている。インフォメーションセンターで車を降りて、そこから徒歩で展望台まで向かう。センターから展望台までは5分ほどである。


展望台から。


頂上方面。

芝生状になっている。


その後、福江の中心部に戻り、武家屋敷通りを通る。この一角に、ジブリ作品の美術監督も務めた山本二三氏の作品を展示した、山本二三美術館がある。山本二三氏は五島市の出身である。
最後に福江城を見る。1863年に築城された日本で最も新しいお城であり、現在、本丸跡には長崎県立五島高等学校がある。
2時間半ほどでカンパーナホテルに戻ってきた。メーターでの支払いで、運賃は12,000円程度であった。
【2025/12長崎】(目次)
5,五島福江空港から福江へ:五島バス「空港線」:2025/12/21【2025/12長崎】
6,福江島:観光:2025/12/21【2025/12長崎】
<つづく>