松山から呉・広島までは、石崎汽船と瀬戸内海汽船が、共同で高速船とクルーズフェリーを運航している。高速船は1日9往復、クルーズフェリーは1日10往復と、本数は充実している。所要時間と運賃は、高速船が80分で8,800円、クルーズフェリーが160分で5,800円である。
2025/9/28:伊予鉄バス:高浜駅→松山観光港
松山側では、伊予鉄道高浜線の末端である高浜駅近くの松山観光港から出発する。高浜駅から松山観光港へはバスがあるので、まずは高浜駅まで向かう。
石手川公園を7時53分に出発した高浜行きの電車は、松山市駅を経て、終点の高浜に8時20分に到着した。
高浜駅の改札を出てすぐ右側、駅舎内に、松山観光港行バス乗り場への通路がある。連絡バスは列車に接続しており、次の便は8時21分発である。列車からバスに乗り換える客は一定数いる。
バスは、乗り換え客を待って出発する。松山観光港までは高浜駅から2分ほどである。
松山観光港には8時24分に到着した。
ちなみに、この区間では、自動運転バスが運用に入っており、時刻表上は、今回乗車した便も自動運転バスでの運行のようである。ただ、10月27日まではシステムメンテナンスのために一般車両での運行とのことであった。
松山観光港からは、呉、広島行きのほか、中島、睦月島、野忽那島へ向かうフェリーが出発する。
2025/9/28:石崎汽船:スーパージェット「祥光」:松山→広島
次の広島行きは、8時50分発の石崎汽船の高速船「スーパージェット」であった。こちらに乗船することにする。窓口で乗船券を購入した。広島まで8,800円である。なお、高速船には普通席とスーパーシートがあり、スーパーシートは2階で眺めも良いというので、追加で800円払い、スーパーシートにした。座席は自由席とのことである。
松山観光港のターミナル1階にはお土産物店があり、こちらはすでに営業をしている。2階にはレストランがあるが、まだ営業開始前であった。
出発10分前に乗船開始となる。8時50分発の便は呉経由広島行きである。松山から呉までは48.8kmで所要57分、呉から広島までは17.4kmで所要23分で、広島到着予定時刻は10時10分である。
乗船口へ向かう。
この便は石崎汽船のスーパージェット「祥光」による運行であった。スーパージェットは、東京大学、日立造船、瀬戸内クラフトが共同で開発し、1993年に登場した双胴型水中翼船である。総トン数189トンで座席数は156名と、比較的小型である。最高速度は32ノット(時速59.3km)とのことである。
スーパーシートは2階に30席ほど設置されている。大型のリクライニングシートである。
各座席にはインアームテーブルがある。
前の席には網ポケットとカップホルダーがある。
ポケットの中には安全のしおりとエチケット袋が入れられている。
安全のしおり。
各座席にはシートベルトがある。着席中はシートベルトをするようにとの案内があった。
定刻8時50分に松山観光港を出発した。特別席も窓側はほとんど埋まった。
船内を見てみる。1階は普通席で、こちらには飛行機のエコノミークラスと同じようなリクライニングシートが並んでいる。この便は比較的空いていた。1階後方に売店があり、簡単なスナックやお土産物が売られているが、弁当など食事物はない。また、トイレも1階後方にある。
船窓から。
9時40分頃、呉市の、本州と倉橋島の間を進む。
本州と倉橋島の間に架かる音戸大橋、第二音戸大橋をくぐる。
呉港を進む。
9時47分、呉中央桟橋に寄港する。呉線の呉駅まで徒歩10分ほどである。
石崎汽船のクルーズフェリー「旭洋丸」とすれ違う。9時20分に広島を出た呉経由の松山行きである。
呉から広島までは17.4kmである。
定刻10時10分に広島の宇品旅客ターミナルに到着した。
下船する。
宇品旅客ターミナルからは、呉・松山行きのほか、江田島、似島、宮島へのフェリーも出発する。
ターミナルを出ると、すぐ目の前に広島電鉄の路面電車の広島港(宇品)停留場がある。広島駅へは5号線で30分弱、紙屋町へは1号線で35分弱である。
【2025/9広島】(目次)
3,石手川公園駅(愛媛県:伊予鉄道横河原線):2025/9/28【2025/9広島】
4,松山から広島へ:石崎汽船 スーパージェット「祥光」:2025/9/28【2025/9広島】【←本記事】
<つづく>