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16,シアトル:ミュージアムオブフライト:2011/8/15【2011/8アメリカ合衆国】

投稿日:2019年7月13日

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2011年8月15日月曜日。

この日はのんびり10時に起床する。既にホテルの無料朝食の時間は終わっているので、先日食べなかったパンを食べる。

あまり食欲はないが、昨日の夜ほど調子は悪くない。旅行には差し支えない程度である。

この日は、とりあえずシアトルにある有名な航空博物館であるミュージアムオブフライト(The Museum Of Flight)に行くことにした。

11時に出発する。まずセブンイレブンに行き、髭剃りを購入する。先日購入し忘れたので、忘れないうちに購入しておきたかった。

 

2011/8/15:Metro Transit:A Line:  →Tukwila/Int'l Blvd

近くのバス停で、タクヴィラ方面のバスを待つ。程なくして、メトロ・トランジット(Metro Transit)の、赤と黄色で塗られた"A Line"のバスがやってくる。このバスに乗ってタクウィラへ行く。

10分程度で、リンクライトレールのタクウィラ・インターナショナルブルバード(Tukwila/International Blvd)駅に到着する。

 

2011/8/15:Metro Transit:124系統:Tukwila/Int'l Blvd→The Museum of Flight

ここで124系統シアトル行きのバスに乗り換える。ガイドブックでミュージアムオブフライトへのアクセス方法を確認すると、「シアトルから124番のバスで30分」と書かれている。この124番のバスは、メトロ・トランジットによる運行で、WEBで調べてみると、タクウィラとシアトルのダウンタウンを結んでいることが分かる。とすると、タクウィラから124番のバスに乗ってもミュージアムオブフライトに行くことができるはずである。ただ、降りる場所が分からないため、乗車してお金を払うときに、運転手にミュージアムオブフライトに行きたい旨を告げ、到着したら教えてほしいと頼む。

タクウィラを出てから20分程度だろうか、前方にコンコルドが見える。右手には明らかに博物館のような建物がある。ほどなくしてバスは止まり、運転手がここだと教えてくれた。

ミュージアムオブフライトは、ボーイング社のレントン工場に隣接する航空博物館である。ボーイングの工場があるから、当然空港も隣接しているわけで、この日は大型機は見かけなかったものの、小型のプロペラ機が離着陸していく様子は見ることができた。

博物館エントランスへ。

入館料は大人1人$16である。クレジットカードで入館料を払うと、細長い紙を渡され、手に巻くように言われる。これで入館料を払っていることを証明するようになっているらしい。

メインの展示スペースに行く前に、まず宇宙飛行関連の展示を見る。米国・ロシアの宇宙開発の歴史が、パネルと写真でかなり詳細に展示されている。狭いスペースながらも多くの資料が展示されているので、じっくり見ようとするとかなりの時間がかかる。特に印象的だったのは、ウェストヴァージニア州の炭坑町コールウッド(Coolwood)でロケットを制作して打ち上げていたホーマー・ヒッカム・ジュニア氏(Homer H, Hickam,JR)に関する展示であった。彼はロケットに興味を持ち、ロケットの技術をほぼ独学で学び、友人達と開発をしていた。その内容は、氏の著である"Rocket Boys"(邦語訳:ロケットボーイズ)という本や、それを元に作られた映画"October Sky"(邦語訳:遠い空の向こうに)で知ることができる。私自身、はじめて氏について知ったのは、この映画であった。

宇宙関係の展示は充実しており、先の展示とは別の場所でも、宇宙ステーションの模型やアポロ宇宙船の展示、その他宇宙開発に関する技術の展示がなされていた。そこには、スペースシャトルの着陸及び月着陸船の着陸のシミュレーターもあった。これは子どもに限らず大人も結構楽しんでおり、私も試してみた。スペースシャトルの方は割と簡単だったが、月着陸は失敗して月に墜落した。その他にも、アポロ12号で月に降り立ったチャールズ・コンラッド・ジュニア氏の生い立ちや彼にまつわる物、写真の展示がなされたスペースもあり、こちらもなかなか興味深いものであった。

続いてメインの飛行機展示のギャラリーへと足をすすめる。ここには、文字通り、所狭しと実機が展示されている。小型の飛行機を中心に、古いものから順に配置されている。初期の郵便輸送飛行機、ボーイング80A型旅客機、ミグ15戦闘機などなど、戦闘機や旧型の飛行機が好きな人は楽しめる内容かと思われる。また、空飛ぶ自動車など、変わり種の飛行機も展示されていた。

 

大型機の展示は、道路を挟んだ向かい側にあるエアパーク(Airpark)でなされている。ここには、英国航空塗装のコンコルド、アメリカン航空塗装のB727、NASAのB737、B747の1号機、過去のアメリカ大統領専用機エアフォースワン、"Trans Canada"塗装のロッキード・コンステレーション(Lockhead 1049G Super Constellation)が展示されている。

 

ロッキード・コンステレーション(Lockhead 1049G Super Constellation)。

 

B747初号機。

B747のノーズギア。

 

B727型機。

 

NASAのB737。

 

コンコルドとエアフォースワンは内部を見ることができた。

コンコルドは、言わずとしれた、世界初そして唯一の超音速旅客機である。1960年代後半に、イギリスのBACとフランスのシュド・アビアシオン(Sud-Aviation)によって共同開発された。四角く縁取られたエアインテーク、可動式のノーズなど、他の旅客機にはない特徴を多く持つ。

機内中央のドアからコンコルドの機内に入る。

後方は透明なパネルで仕切られており、実際に見学できるのは中央から前にかけてである。写真は、機内後方をパネル越しに撮影したものである。

前方の部分も、保護のためか座席やトイレは透明なパネルで覆われており、実際に座席に腰を下ろすことはできない。

よく言われていることだが、コンコルドの機内は狭く、座席は2+2の配置である。座席自体はエコノミークラスの座席と同じような外見で、シートピッチも広くはない。窓も小さい。これで料金がファーストクラス以上だったという。

コンコルドの操縦室。

 

次にエアフォースワンを見る。VC137-B/SAM-970という機材であるが、B707-120型機をベースとしたものである。アイゼンハワー大統領やケネディ大統領などが使用したらしい。

内部には執務室、会議室、通信室などがあり、要人が執務をとることができるような設備が備わっていた。

エアフォースワンの操縦室。

 

色々動いて、胃の調子はよくないが空腹感はあったので、カフェテリアに行く。メニューを見ると、果物の詰め合わせがあったので、それとドーナツを注文した。

 

館内のシアターでは、航空や宇宙に関する10分程度のフィルムを常に流している。そこに入り、アポロ計画やハッブル望遠鏡、ボーイングの飛行機に関するフィルムを数本見ながら休む。

 

最後に、見残した展示をさらっと見て、博物館を出る。時間は16時頃であった。

 

結局、4時間以上滞在したことになるが、なかなか充実しており、楽しむことができた。戦闘機や旧型機のファンであれば、1日滞在しても飽きないのではないかと思う。

 

【2011/8アメリカ合衆国】(目次

15,バンクーバーからシアトルへ:アムトラック8957便:2011/8/14【2011/8アメリカ合衆国】

16,シアトル:ミュージアムオブフライト:2011/8/15【2011/8アメリカ合衆国】【←本記事】

17,シアトル:ライド・ザ・ダックス(Ride the Ducks):2011/8/15【2011/8アメリカ合衆国】

 

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