【前から続く】
カスケーズ510列車バンクーバー行きは、定刻7時40分にシアトルのキングストリート(King Street)駅を出発した。出発後すぐにトンネルに入り、トンネルを出ると、進行方向左手には太平洋が広がる。
朝飯を食べていなかったので、3号車の"Bistro Car"に向かう。メニューは、サンドイッチ、ホットドック、ピザなど、色々とある。朝飯を車内でという人は多いようで、既に長い列ができている。ここでホットドックと水を注文する。食事は席に持ち帰っても、"Bistro Car"で食べても良い。"Bistro Car"に空席があったので、ここで食べる。味であるが、ソーセージが口に合わなかった。
列車は、意外にも定刻で運行している。ちょうど食事を始めたときに、エドモンズ(Edmonds)に停車する。8時07分である。その後、エバレット(Everett)には8時30分、スタンウッド(Stanwood)に9時03分、マウント・バーノン(Mount Vernon)には9時20分、ベリングハム(Bellingham)には9時52分に到着する。各駅でぱらぱらと乗降があるが、ベリングハムでは多くの客が降りていく。
ベリングハムがアメリカ合衆国内最後の駅で、ここを出ると、列車は終点バンクーバーまで客扱いをしない。
列車は淡々と進む。いつの間にか、車窓風景でカナダの国旗が目立つようになる。カナダに入っていたようである。
バンクーバーに近づくと、鉄道の立体交差がある。
バンクーバーのパシフィック・セントラル駅には定刻16分早着の11時24分に到着した。ただ、すぐに降りられるわけではない。入国審査場に続く通路が狭いため、車両ごとに客を降ろしているらしい。5号車の客は、11時50分頃まで車内で待機させられる。
列車は、両側を高いフェンスに囲まれたホームに停車していた。本格的な国境の駅である。
カスケーズ号の荷物車。
カスケーズ号の機関車。
入国管理官が少ないので、結構待たされたが、カナダの入国審査はアメリカに比べれば遙かに楽だった。訪問目的を聞かれたので、アムトラックの往復のチケットを見せて、「列車が好きなので、この列車に乗りたかったのだ。ホテルはシアトルにとっており、今日シアトルに戻る。チケットも持っている」と言うと、すんなりとスタンプを押してくれた。
入国審査が終わると、もう12時半近かった。
【2011/8アメリカ合衆国】(目次)
13,シアトルからバンクーバーへ:アムトラック・カスケーズ(Amtrak Cascades)510列車(1):2011/8/14【2011/8アメリカ合衆国】
14,シアトルからバンクーバーへ:アムトラック・カスケーズ(Amtrak Cascades)510列車(2):2011/8/14【2011/8アメリカ合衆国】【←本記事】
15,バンクーバー:スカイトレイン(1):2011/8/14【2011/8アメリカ合衆国】