天竜二俣から乗車した天竜浜名湖鉄道の列車は、西鹿島駅の3番線に14時46分に到着した。
ここから遠州鉄道に乗車する。遠州鉄道鉄道線は、JR浜松駅最寄りの新浜松を起点として、西鹿島までの17.8kmを結ぶ路線である。沿線には、両端の駅を含めて18の駅がある。昼間は2両編成の電車が12分間隔で運行している。1時間に5本であるから、静岡鉄道ほどではないにせよ、地方私鉄としては本数が多い方であろう。平日のラッシュ時は4両編成での運行もあるという。
また、2両で運行する電車が大半であるが、全列車に車掌が乗務しているとのことである。今となっては珍しい感がある。
2020/1/11:遠州鉄道鉄道線:普通:西鹿島→新浜松
次の新浜松行きは駅舎寄りの1番線から出発する。3番線から地下道で1番線に移動すると、既に出発間際であった。車掌に促されるようにして14時48分発の新浜松行きに乗車した。
西鹿島を出ると、遠州岩水寺、遠州芝本、遠州小林と続く。いずれも地名の前に「遠州」とついているが、車内放送では「遠州」は省略され、岩水寺、芝本、小林と放送された。駅間距離は短い。後で調べたところ、駅間距離が1.5kmを越えるのは芝本と小林の間だけであった。
線内は単線であり、芝本、浜北、積志、上島、八幡で西鹿島行きの列車と交換する。ダイヤがうまく組まれているのか、交換に伴う停車時間はほとんどない。交換する駅にこちらの列車が到着すると、ほぼ同時に反対方向の列車も駅に到着する、といった感じで、極めてスムーズであった。
西鹿島を出発した時点では空席の方が多かった。浜松に近づくにつれて、各駅で客が乗ってきた。
芝本と小林の間に高架線がある。その後はしばらく地上を走るが、自動車学校を出ると再び高架に上がり、新浜松まで高架上を走る。高架区間は今までにまして駅間距離が短く、発車するとすぐに停車をする。高架線から見る浜松市内は住宅が多く、人口密度が高そうであった。遠くには工場も見えた。
八幡を出ると、マンションやホテルなど高層の建物が目立つようになる。都市の中に入ってきたという感じである。遠州病院と第一通り駅とは0.3kmしか離れておらず、駅間距離が短い遠州鉄道の鉄道線内でも最も短い区間である。
新浜松には15時20分に到着した。新浜松に到着したときには立ち客が多かった。
新浜松駅の行き止まり側。正面奥には東海道新幹線の線路が見える。
新浜松駅ホーム。
2番線には1編成留置されていた。
新浜松駅は3階にホーム、2階に改札口があり、改札口から右へ行くと遠鉄百貨店と繋がっていた。
新浜松駅改札口。
新浜松駅。
2020/1/11:遠州鉄道鉄道線:普通:新浜松→西鹿島
新浜松からは、15時36分発の列車で西鹿島へ折り返す。
乗車した車両であるが、前面は先ほど新浜松まで乗車した車両と同じに見えたが、車内は異なっており、こちらの方が古く感じられた。後で確認したところ、先ほど乗車した車両は新車の2000形で、この車両は1000形であった。
車内(西鹿島にて撮影)。
この古い1000形であるが、ドア上にはLCDモニターが設置されていた。
新浜松では立ち客も多かった。高架区間が終わった付近から乗客が少しずつ少なくなった。積志でだいぶ客が減った。終点に近づくにつれ、空席の方が多くなっていった。
西鹿島駅の手前には車両基地があった。
西鹿島には16時08分に到着した。
乗車した車両には、ブレス浜松という女子バレーボールチームのヘッドマークが掲げられていた。
後ほど西鹿島駅にて撮影した遠州鉄道の遠鉄バスラッピングカー。鉄道線の一般的な編成が赤色を基調としている中、この編成は黄色であったので目を引いた。
このような楽しげなラッピングカーもみつけた。出世大名家康君と出世法師直虎ちゃん。浜松市のイメージキャラクターであるという。
西鹿島駅。遠州鉄道と天竜浜名湖鉄道の接続駅である。遠州鉄道が管理しているらしい。天竜浜名湖鉄道の自動券売機もあったが、駅員による改札は遠州鉄道の列車についてのみ行われていた。
西鹿島駅のすぐ横にバスターミナルがある。
西鹿島駅前。見た感じ、駅付近にコンビニはなかった。喫茶店は駅前にあった。
【2020/1東海】(目次)
11,天竜浜名湖鉄道(1):掛川から西鹿島へ:2020/1/11【2020/1東海】
12,遠州鉄道:2020/1/11【2020/1東海】【←本記事】
13,天竜浜名湖鉄道(2):西鹿島から新所原へ:2020/1/11【2020/1東海】
【静岡県内を走るその他の私鉄路線の乗車記録】
10,静岡鉄道静岡清水線:2020/1/11【2020/1東海】
8,伊豆箱根鉄道駿豆線:2020/1/11【2020/1東海】
4,大井川鐵道井川線:2020/1/10【2020/1東海】
3,大井川鐵道大井川本線:2020/1/10【2020/1東海】