バタム島は観光地がないようである。タクシーに乗ると「女の子はどうだ?」などと言う運転手も多く(なお、彼等は"girl"を「ギル」と発音する。最初は何か分からなかった)、夜にはホテルの警備員までも「女の子は?」などと言ってくるが、強引ではないので安心できる。この島はシンガポールの男性の遊び場という役割も持っているらしい。こちらは男1人なので、あちらとしてはサービスのつもりで声をかけているのだろう。もちろん、中間マージンはがっちり取ろうと思っているのだろうが。
ただ、シンガポールなどの高い宿には泊まれないが、ホテルでぼんやりしたいという人には都合の良い島だと思う。見るところはないようだが、ショッピングモールや屋台はあるので、必要なものはそろっている。
私も、ホテルで寝たり、本を読んだり、時々外に出たりして過ごした。記録に残すべきことは殆どしなかったので、以下、2日分まとめて記載する。
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ホテルからナゴヤヒルと呼ばれる新しい大型ショッピングモールまではタクシーで約10分程度であり、タクシー代は料金はRp25,000から40,000程度である。滞在中、昼間はここで過ごした。
ここには両替所が何カ所かある。両替所ごとにレートが大きく異なるので、何カ所か確認した上で、一番レートの良いところで両替した。
ナゴヤヒルの最上階には映画館が入っており、12時以降、4つのスタジオで映画がほぼ同時に上映されている。この滞在中は2本の映画を見た。インドネシア語はもとより英語も得意ではないので、内容を正確に理解できたかは危ういが、備忘録として、簡潔にストーリーと感想をまとめておく。
Tendangan Dari Langit
地方のサッカー好きの少年が、いろいろな苦難を乗り越えながらプロのサッカー選手を目指すという、サクセスストーリー。ストーリーは単純明快で、後の展開を予測しながら、安心してみることができた。馬を使ってサッカーの練習をするシーンはすごかった。
入場券。Rp15,000也。
Di Bawah Lindungan Ka'bah
若い男女の恋の物語。小説を元にした映画とのこと。たしか1920年代のインドネシアが舞台となっている。時代的、宗教的な意味合いから、自由な恋愛が認められず、家族の反対に遭い、さらに、男のある行為に周りからは非難の目が向けられ、2人とも辛い境遇に立たされる。男が村から追放されたために、離ればなれになってしまった2人だが、片時も互いのことを忘れることはなかった。結末はいわゆるハッピーエンドではなかったが、この物語にふさわしい終わり方だったと思う。久々に感動して涙が出てきた。ちなみに、英語字幕が表示されていたので、内容は理解しやすかった。
入場券。Rp15,000也。
【2011/9インドネシア】(目次)
10,バタム:89ホテル(89 Hotel):Deluxe:2011/9/12【2011/9インドネシア】
11,バタム島(1)ナゴヤヒル・映画:2011/9/13・14【2011/9インドネシア】【←本記事】
12,バタム島(2)市場:2011/9/13・14【2011/9インドネシア】