2019年3月、神奈川中央交通西と東武バスウエストが、藤沢・辻堂・本厚木と川越とを首都圏中央連絡自動車道(圏央道)経由で結ぶ高速バス「圏央ライナー川越湘南線」の運行を開始した。当時は1日2往復の運行で、朝の藤沢発・夕方の川越発を神奈川中央交通西が、朝の川越発・夕方の藤沢発を東武バスウエストが担当した。
ただ、2020年11月以降、両社ともに運休しており、2022年8月2日、東武バスは、2022年8月末を以て東武バス担当便の運行を終了する旨の告知を出した。一方の神奈川中央交通は、2022年9月3日より、土休日のみではあるが1日1往復、単独で運行を再開した。今回は、この便に乗車をすることにした。
2022/11/23:東武バスウエスト:川越01:川越駅→神明町車庫
2022年11月23日水曜日。勤労感謝の日で祝日であった。今回乗車するのは、川越を夕方に出る藤沢行きの便である。川越側の始発地は東武バスの神明町車庫であり、まずはここへ向かうことにした。
神明町車庫へは、川越駅東口を14時40分に出る東武バスウエストの川越01系統で向かった。川越駅東口と神明町車庫を結ぶ系統は複数あるが、今回乗車した川越01系統は観光地になっている「蔵のまち」を経由し、土休日は、昼間、1時間に6本程度の便が設定されている。
川越01系統は、川越駅東口1番乗り場から出発する。
この日は、ときおり強い雨が降っていたものの、蔵造りの建物が並んでいるエリアには観光客が散見された。
終点の神明町車庫には15時前に到着した。神明町車庫は東武バスウエストの車庫である。
2022/11/23:神奈川中央交通西:圏央ライナー川越湘南線:神明町車庫→藤沢駅北口
この日は雨が降っており、寒い日であった。神明町車庫の近くには薬局のウエルシア川越神明町店がある。そちらへ避難して、買い物をしつつ10分ほど時間を潰し、再び神明町車庫に戻った。
成田空港へのバスの広告看板が掲げられていたが、だいぶ色あせていた。
神明町車庫の構内からは、川越駅行きと桶川駅西口行きの路線バスが出発する。
神明町車庫を始発とするバスの便は多く、頻繁に車庫から出てきては出発していった。
この路線バスのポールの横に、高速バスのポールがある。今回乗車する圏央ライナー川越湘南線のほか、東京ディズニーリゾートへ向かうバスも神明町車庫を始発地としている。
圏央ライナー川越湘南線の案内。
15時20分発の圏央ライナー川越湘南線は、出発数分前に車庫から出てきた。
圏央ライナー川越湘南線は事前予約制をとっており、前日までであれば発車オーライネットでの予約も可能である。私は今回予約をしていなかったが、空席多数とのことで問題なく乗車できた。支払いは乗車時で、Suicaでの決済も可能であった。本厚木までは1,850円、辻堂・藤沢までは2,050円である。座席は自由席である。
車内は、一般的な昼行高速バスのそれである。
座席。
USB充電が可能である。窓側席は壁に、通路側席は肘置き下に機器が設置されている。
無料のWI-Fiが利用可能であった。座席前のポケットには説明書きが入れられている。
車内後方にはトイレがある。
乗車して出発を待っていると、運転手が透明な袋に入ったものを持ってきた。中身は、神奈川中央交通のマスコットキャラクター「かなみん」と川越名産のさつまいもが描かれた「かなみんコットンエコバッグ」であり、このとき圏央ライナー川越湘南線に乗車した客にプレゼントしているものであった。
バスは定刻15時20分に神明町車庫を出発した。
神明町車庫を出ると、本川越駅、川越駅の順に停車をする。
まずは、15時35分に本川越駅6番乗り場に到着した。ここで観光客とおぼしき客数名の乗車があった。
ついで、15時40分に川越駅西口7番乗り場に到着した。ここでも2名ほど乗車した。
乗客は10名弱であったが、川越駅西口が最後の乗車停留場である。
バスは、15時51分に関越自動車道の川越インターから高速道路に入った。
関越自動車道を走行する。
15時54分、関越自動車道上にある川越的場の停留場脇を通過した。ちょうど前橋行きの日本中央バスが停車しており、追い抜いた。
【→川越的場停留所の詳細はこちら】
15時57分、鶴ヶ島ジャンクションで圏央道に入る。
16時02分、狭山日高インターまで2kmのところで、急に速度が落ちた。少しの間、渋滞の中を走る。
16時53分、圏央厚木インターで高速を降りた。
17時07分に本厚木駅北口3番乗り場に到着した。渋滞があった割には、13分の早着である。特別飛ばしている風でもなかったので、時間に余裕があるようである。ここで数名降りていった。
本厚木駅北口3番乗り場は、本厚木駅発着の高速バス路線が使用する乗り場である。ショッピングセンター「本厚木ミロード2」の裏側に位置し、本厚木駅北口のすぐ側ではあるが、駅から見えない場所にある。かつて、ここから既に廃止となった盛岡行きの夜行バスに乗車した際に、この付近で乗り場が分からずに右往左往した記憶がある。
17時18分、厚木インターで東名高速道路に入り、海老名ジャンクションで再び圏央道に戻る。17時28分、茅ヶ崎ジャンクションを通過し、引き続き有料道路の新湘南バイパスに入る。藤沢インターでバイパスを降りた。
17時47分、辻堂駅北口に到着した。8分の早着である。ここで、車内は私だけになった。
辻堂駅から藤沢駅までは時刻表上15分である。ただ、実際には道が混雑しており、終点の藤沢駅北口に到着したのは、定刻18時10分であった。
【神奈川中央交通グループのバスの乗車記録】
4,大山ケーブルから鶴巻温泉駅へ:神奈川中央交通「巻03・急行」:2019/10/20【2019/10神奈川】
2,伊勢原駅から大山ケーブルへ:神奈川中央交通「伊10」:2019/10/20【2019/10神奈川】