実は、バンクーバーに着いた頃から、どうも体調が良くなかった。朝飯のホットドッグが良くなかったのだろうか、あるいは列車に酔ったのだろうか、胃がむかつくし、腸の調子もおかしい。列車が好きな人間が列車酔いするというのは情けないことだと思うのだが、こればかりは仕方ない。時々酔うのである。
パシフィックセントラル駅に戻って、まずトイレに駆け込む。トイレに入ると、床が水浸しになって悪臭がする。そして、3つある個室のうち1つに"Out Of Service"と書かれた紙が貼られている。諸悪の根源はこの個室らしい。空いていた個室に入り、ズボンが水に浸からぬようズボンをたくし上げて用を足す。アメリカもそうだが、カナダのトイレは個室でも下から覗こうと思えば覗くことができる。件の個室を下から覗き込むと、やはり水漏れしていた。
2度目に入ったときには、さらに水漏れがひどくなっていた。個室から出ると、"Security"の腕章をつけた厳つい男性が、腕組みをして件の個室を見ていた。既にトイレの入口が"CLOSED"の札で塞がれている。修理するらしい。待ちきれない人が、警備員に他のトイレの場所を聞いていた。
20分程度の後、"CLOSED"の札が外される。その後、またトイレに駆け込むと、問題のトイレは使えるようになっていた。悪臭も少しは軽減されている。ただ、それとは全く関係のないことだが、トイレットペーパーが堅い。そろそろ痛い。
こんな感じで腹を下していたので、そればかりの思い出が強いパシフィックセントラル駅であるが、やはり中央駅だけあって立派なものであった。
駅外観。
駅舎内。
16時過ぎには、17時40分発シアトル行きの列車の改札手続が始まっていた。
駅の裏手にはグレイハウンドの乗り場があった。
【2011/8アメリカ合衆国】(目次)
17,バンクーバー:スカイトレイン(2):2011/8/14【2011/8アメリカ合衆国】
18,バンクーバー:パシフィックセントラル駅:2011/8/14【2011/8アメリカ合衆国】【←本記事】
19,バンクーバーからシアトルへ:アムトラック8957便:2011/8/14【2011/8アメリカ合衆国】