上田バスは、2020年12月から、長野県の上田と群馬県の新鹿沢温泉・草津温泉の間で「上田草津線 特急湯畑号」の運行を開始した。2024年5月現在、時刻表上は1日3往復設定されているが、うち2往復は「当面の間運休」となっており、実際に運行しているのは1日1往復、上田発は10時25分、草津温泉発は15時50分である。上田から草津温泉までの所要時間は2時間、運賃は2,000円である。
2024/5/11:上田バス:上田草津線 特急湯畑号:上田駅→草津温泉バスターミナル
2024年5月11日土曜日。上田駅を10時25分に出る草津温泉行きに乗るべく、上田駅へ向かった。
草津温泉行きのバスは、上田駅お城口3番乗り場から出発する。
3番乗り場は、駅の出口を出て目の前にある。バス停には、文化庁の「100年フード」に認定された信州上田のご当地グルメ「美味だれ焼き鳥」を知らせる横断幕が掲げられていた。
出発数分前にバスが到着した。上田バスの三菱ふそう・エアロエース「長野200か1722」である。
行先表示器には「湯畑号」の表示がある。
乗車時に運転手に降車場所を告げて運賃を支払う。現金のみで、交通系ICカード等は使えない。草津温泉までは2,000円である。
車内は、横4列の一般的な高速バスのそれである。後部にはトイレが設置されている。
座席。
USB充電ポートが設置されている。
定刻10時25分に上田駅を出発した。客は私のほかにもう1人だけであった。
上田駅を出ると、上田市内の住吉とゆきむらの郷 夢工房前で乗車扱いを行う。「特急」という種別の通り、停車停留所は少ない。
10時36分に住吉に到着した。
上信越自動車道の上田菅平ICの最寄り停留所で、東京行きの高速バスも停車する。
住吉停留所を過ぎると、高速入口を見つつ、バスは国道144号を進む。
10時47分、ゆきむらの郷 夢工房前に到着した。真田地域の観光拠点施設だという。
バスは標高を上げつつ鳥居峠へ進む。
急なカーブが続く山道を上り、鳥居峠の頂上を迎えると、長野県上田市から群馬県嬬恋村へ入る。
嬬恋村はキャベツの産地として有名だという。
バスは、国道から離れ、つまごいパノラマラインを進み、新鹿沢温泉に差し掛かった。
一本道を上り、上の方に転回場を兼ねた駐車場があり、そこで転回をする。
新鹿沢温泉の停留所には11時14分に到着した。ここは乗降共に可能な停留所であるが、上田から乗車していた1人が降りていき、誰も乗ってこなかったので、車内は私だけとなった。
再びキャベツ畑を見つつ進む。
時折吾妻川を渡る。
嬬恋村役場を通過する。JR吾妻線大前駅のすぐ側である。
【→JR吾妻線の乗車記録はこちら】
11時30分、万座・鹿沢口駅を通過する。降車可能停留所であるが、乗車時に運転手に草津温泉まで乗車する旨伝えてあるので、バスは通過する。
吾妻川を渡る。
万座・鹿沢口駅を過ぎると、再びカーブが多い山道となる。バスは、嬬恋村から草津町へ入る。
国道292号に入ると、「草津節」メロディーラインを通る。走行音が「草津節」になるように、路面に溝が刻まれているのだという。耳を澄ませば、たしかに何かしらのメロディが聞こえたような気がする。
道の駅草津運動茶屋公園を過ぎると、草津温泉の温泉街に入る。
草津温泉バスターミナルには11時53分に到着した。定刻が12時22分であるから、30分の早着である。終点は草津温泉ホテル櫻井であるが、このバスターミナルでバスを降りた。
草津温泉バスターミナルのバス乗り場。(後ほど撮影)
「手洗之湯」があり、湯が出続けている。早速温泉地に来たという実感が湧く。
バスターミナルの2階がバス乗り場となっている。
バスの名称になっている「湯畑」に向かった。草津温泉と言えば、という場所である。バスターミナルから徒歩5分程度、温泉の中心地に位置する。毎分4000リットルの温泉が湧き出ているという。
【草津温泉発着路線の乗車記録】
草津温泉から加須へ:秩父鉄道観光バス「ゆめぐり埼玉2号」:2024/5/11