千頭を12時28分に出た大井川鐵道井川線の客車列車は、終点の井川に14時18分に到着した。
井川駅は静岡県静岡市葵区に位置する。この山の中まで静岡市であるというのは、不思議な感がある。
井川駅。
駅の横にはトイレがある。
駅付近。南アルプス表登山口とある。
売店の残骸があった。繁忙期はここで土産物などを売るのだろうか。
折り返しの千頭行きは14時49分の出発である。周りを少し歩いてみることにした。
井川駅から階段を降りると公道に出る。
階段下から見た井川駅への入口。
駅前にはバス停があった。
食堂のような建物があったが、やっている風はなかった。繁忙期のみの営業だろうか。
井川ダムの方へ歩いてみる。すぐに着く。
ダムの上には道が通っている。この道は静岡市内へ通じている。
昭和32年9月に竣工とのことである。1957年である。
井川ダム。
ダムの反対側。
井川五郎ダムとも呼ばれている。後で調べてみると、「五郎」とは、当時の中部電力社長で井川ダムの建設に尽力した井上五郎氏のことらしい。
ダムの管理所。
井川展示館。中部電力の施設である。このときは冬期休業中であった。
道路の壁にはこのあたりの観光地のイラストが描かれていた。
この付近には民家はない。町があるのは井川本村と呼ばれるところで、井川駅からさらに約4km行ったところにある。季節によっては、井川ダムから井川本村まで、ダムの上を行く無料の渡し船が運行されているらしい。
駅に戻る。ちょうどバスが来た。14時35分発の、井川本村を通って小河内まで行くバスである。
駅舎の中で列車を待つ。石油ストーブが置かれていた。暖かい。
このような駅で東京までの切符を買ってみるのも面白いかもしれない。どのような切符が出されるのだろうか。
2020/1/10:大井川鐵道:井川線:普通:井川→千頭
帰りは14時49分発の千頭行きに乗った。暖房をつけているとのことで、行きと同じ車両に誘導された。行きが先頭であったから、帰りは最後尾になる。
井川からの客は私ともう1人だけであり、もう1人の方も折り返しの客であった。
車掌は、行きと同じく各所で見所の放送を入れた。もっとも、帰りは見所で徐行運転や停車をすることはなく、淡々と進んだ。
閑蔵で最終の井川行きと交換をする。
奥大井湖上から観光客が何人か乗車した。
15時39分、長島ダムに到着する。ここで接岨峡温泉行き最終列車と交換をし、アプト式電気機関車を前に連結する。
乗車していた客車。窓が大きい。
前2両の客車。この日はこちらは閉鎖されていた。
90パーミルの勾配を降りて、アプトいちしろに向かう。
アプトいちしろには15時52分に到着した。ここでアプト式電気機関車を切り離す。
奥泉には16時05分に付く。寸又峡温泉へのバス乗り継ぎの案内があった。
終点の千頭には16時34分に到着した。
2020/1/10:大井川鐵道:大井川本線:普通:千頭→金谷
千頭からは、16時51分発の大井川本線普通金谷行きに乗車した。車両は、行きと同じく、大井川鐵道21000系電車であった。井川線の乗客は全員この列車に乗り換えたようであった。
駿河徳山では通学の高校生が多く乗車してきた。それでも、座席にはかなりの余裕があった。
新金谷からは車掌が乗車する。金谷駅では駅係員が既にいないとのことで、車内で切符の回収が行われた。
終点の金谷には18時02分に到着した。
2020/1/10:JR東海道本線:普通:金谷→静岡
この日は静岡市内のホテルを予約したので、静岡へ向かう。18時11分発の東海道本線普通熱海行きに乗車した。静岡には18時43分に到着した。
【2020/1東海】(目次)
3,大井川鐵道大井川本線:2020/1/10【2020/1東海】
4,大井川鐵道井川線:2020/1/10【2020/1東海】
5,井川駅(静岡県・大井川鐵道井川線):2020/1/10【2020/1東海】【←本記事】
6,静岡:ホテルドルフ静岡:シングルルーム:2020/1/10【2020/1東海】