2023年9月10日日曜日。この日は、熊本空港を20時05分に出るANA650便で東京に戻ることにしており、それまでに熊本市交通局の路面電車(熊本市電)と熊本電鉄に乗車することにしていた。ただ、それらに乗るだけでは時間が余るので、少し観光もしておこうと思う。
まずは水前寺公園に行くことにした。ホテルをチェックアウト時刻ちょうどの10時にチェックアウトして、水前寺公園へ向かう。ホテルの最寄りが水前寺公園電停であることからも明らかなとおり、ホテルから水前寺公園までは徒歩5分ほどであった。
公園までの道の左右にはお土産屋や食堂が並んでいた。
出水神社の鳥居の先に切符売り場がある。出水神社は水前寺公園の敷地内にあり、明治11年に、西南戦争で荒廃した熊本の復興を願って建てられたもので、熊本藩歴代藩主を祀る神社であるという。
水前寺公園の入場料は大人400円であるが、今回、熊本市電の1日乗車券をアプリで事前に購入していた。この1日乗車券には熊本市内の観光施設の割引券も入っており、水前寺公園は1割引の360円で見学可能である。入園料の支払いは現金のみであった。
水前寺公園は、正式には水前寺成趣園という。初代熊本藩主の細川忠利公が1630年代に御茶屋を建てたのが始まりで、三台目綱利公のときに庭園が完成したという。阿蘇の豊富な伏流水が湧き出る池を中心とした桃山式回遊庭園と紹介されている。私も、園内図を見ながらゆっくりと一周した。
1912年に京都御所内から移築されたという「古今伝授の間」では、熊本市に本社を置く和菓子店「お菓子の香梅」が店を出しており、抹茶と茶菓子をいただくことができる。店の横の椅子でいただくと600円である。「古今伝授の間」の座敷に上がることもでき、その場合は追加料金がかかる。
冷たい抹茶と「十六夜」というお菓子のセットをいただいた。
白いところは卵白で作られているとのことでふわっとしており、中には北海道産の手亡豆を使用した黄味餡が入っている。美味しくいただいた。
30分ほどで見学を終えた後、まだ時間があるので、次に熊本市動植物園へ行くことにした。
水前寺公園の停留場から健軍町行きの路面電車に乗る。
動植物園入口で降りて、徒歩10分ほどで熊本市動植物園に着いた。
熊本市動植物園の入口。大人料金は500円であるが、熊本市電の1日乗車券を提示すると2割引の400円となる。こちらは交通系ICカードなどのキャッシュレス決済にも対応していた。
園内には約120種、600頭の動物がいるという。
格子状の柵のために写真がうまく撮れない動物も多い。ただ、トカラヤギやキュウシュウジカなど九州地方に縁のある動物や、シフゾウやヒクイドリなど日本ではなかなか見ることのできない動物も展示飼育されており、見ていて興味深い。
キンシコウ。中国中西部に生息するオナガザルの一種で、オレンジ色の毛並みが特徴の猿である。
園内にはモノレールや汽車などの乗りものがあり、遊園地の感もある。
いきもの学習センターでは、ハダカデバネズミとダマラランドデバネズミが展示飼育されていた。ダマラランドデバネズミの展示飼育は、日本ではここが初めてらしい。
「動植物園」という名の通り、植物園の区画もある。約800種、5万点の植物があるという。今回は時間の都合もあり、植物園の区画はほとんど見ていない。
1時間ほどでさくっと見学して、12時過ぎに動植物園を出た。
【2023/9九州】(目次)
11,熊本・水前寺:エクストールイン熊本水前寺:シングルルーム:2023/9/9【2023/9九州】
12,水前寺成趣園・熊本市動植物園:2023/9/10【2023/9九州】【←本記事】
【動物園の記録】
17,ジャカルタ:ラグナン動物園:2017/8/15【2017/8インドネシア】
4,旭川:旭山動物園:2013/5/20【2013/5北海道】
59,フランクフルト動物園:2012/3/5【2012/2ドイツ】
13,温根湯・北きつね牧場:2006/7/31【2006/7北海道】